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マスメディアでの男性批判が、男性を女性嫌悪に走らせる

あまり女を憎まないでほしい[↑B]
これに関する言及などを見ていて。
テレビや雑誌といったマスメディアでは男性批判を多く見かける(※追記あり)。特に最近では若年男性への批判がひどい。ニートやひきこもりは、若年男性層の問題と繋げられた光景は日常茶飯事だ。*1それに対するバックラッシュとして、男性による女性*2叩きがネット上の特定箇所で発生しやすいのだろう。
昔からそうしたマスメディア上の男性叩きはあったが、男性全般という形であり、若年男性層に寄っていったのは最近ではないか。また、男性側にも、経済面などの観点から、「女にそのぐらい言わしておけ」的な余裕があったのではないだろうか。
マスメディアとネットの意見、どちらが多く目に入る機会が多いかといえば、これは当然マスメディアだろう。そうした情報を浴びているからこそ、女性嫌悪走る男性が出てくる。そして、一部の特殊な例の女性を探してきて、女性叩きをする。*3
だから、男性の女性嫌悪を止めたいのなら、マスメディアでのしょうもない男性批判をやめさせるのが、一番いい処方箋だけど、なぜマスコミがそういうネタをやるかといえば、それを喜ぶ層がいるからだしなあ。若年男性層批判で喜ぶ客層は、年配の男性と女性、そして同年代の女性と客が多過ぎる。
はてなブックマーク - 後藤和智の若者論ブックマーク / アエラ問題
後藤和智氏のタグ「アエラ問題」で集められている記事は、こうした「若年男性層批判」の話題なんだろうかと推測。
※追記
女性批判だって多いのではという指摘もあったが、確かに「若い女性はこんなにバカ」「料理もできない」などといったタイプの報道は多い。これもまた、年配の男性と女性、そして同年代の男性と客は多いから、需要は多い。こうした批判に辟易し、抑圧を感じている若年層女性も多いだろう。当然、こうしたタイプの報道もやめさせるべきだと考える。
ただ、同時にマスメディア上では、消費者としての若年層女性を賞賛する報道も多く、若年層男性は「消費者」として価値がないとされている。この辺りで違いが生まれているのではないだろうか。そういえば、東浩紀氏は近年のオタクブームを「マスコミが消費者としての若年男性層を発見した」と見ているそうだ(『コンテンツの思想』p44)。
この記事では「なぜネット上でミソジニー走る男性が多く見受けられるのか? それを止めたいのならどういう処方箋があるのか?」というのを考えて書いた。そのため、ミソジニー男性の視点をシミュレーションしている。

*1:ニートやひきこもりが女性の問題としては見られない問題

*2:若くて得をしていると見られる女性、バブル世代の女性

*3:実際に面と向かって女性に「キモい」などの罵倒をされたりして、女性嫌悪に走る層もいるだろうが、こちらは少数派ではないかと思ってる