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PC用スピーカーの選び方

PC用スピーカーを色々チェックしたのだが、実はそれほど選択肢は多くないことがわかったので、それをまとめておきたい。ブラックフライデーでセール中の製品も多い。

PC用スピーカーに使われるのはアクティブスピーカー

スピーカーにはアンプ内蔵のアクティブスピーカーと、音を鳴らすのにアンプが必要なパッシブスピーカーがある。PC用スピーカーは一般的にアクティブスピーカーが使われる。

価格よりも許容できるサイズが重要

PC用スピーカーで一番の問題となるのは価格よりもサイズだ。音が良いスピーカーとなると、どうしてもサイズが大きくなってしまう。人気が高いEdifier MR4は幅14cmもある。デスクトップに置くには少々大きいと感じる人も多いだろう。

とにかく安く揃えたい

FUNLOGY Speaker

これはCreative PebbleかFunLogyスピーカーの二択である。2000円前後だが、セールになるとなんと1500円を切る。どちらもスピーカーユニットが同じなので、音ではなく、形で選んで良い。
時々、Creative Pebbleの上位機種のUSB-DAC内蔵モデルを勧める人がいるが、5000円で中途半端な製品を買うぐらいなら、 1万円以上のものを勧める。Pebbleは安いから評価される製品であって、高い製品になっても、所詮ベースはPebbleである。Pebbleはジムで、上のモデルはジムカスタムジムスナイパーみたいなものだ。
USB-DAC内蔵のイヤホンコネクタなら、Amazonで2000円前後で買える。CX31993を採用した製品は音が良いと評判だ。予算2000円でPCをハイレゾに対応させる-低価格USB-DAC内蔵ヘッドホンアンプの紹介- - ARTIFACT@はてブロ

5000円から1万円ぐらいでサイズが小さくて音が良いスピーカーはないの?

JBL Pebblesが5000円台であったが、最近在庫がなくなり、結構値上がってしまっている。8000円も出すのなら、1万円台のを買ったほうがいいだろう。

サイズ小さめで1万円台の音が良いスピーカー

Edifier G2000

ゲーミング用として売られているが、そこそこ小さいのが魅力。サイズ感がわかりやすい写真をXで投稿している人がいたので紹介させていただく。

サイズは大きいが1万〜2万で買える人気のスピーカー

Edifier MR3

最近PCスピーカーの定番となったEdifier MR4の後継機がMR4だ。サイズが少し小さくなり(幅は140mmから125mmに)、Bluetooth入力やアプリ対応といった機能が追加されたが、価格は下がっている。
PreSonus Eris E3.5もこの価格帯で定番なのだが、新品があまり売られてないので、紹介からはずした。

MACKIE CR3-X

DTM用のモニタースピーカーはPCとセットで使うことが前提なので、小型のものが多い。CR3-Xは幅が14cmと大きいものの1万円ちょいと手頃な価格だ。

M-AUDIO BX3

モニタースピーカーで幅は14cm。もう少し大きいBX4やBluetooth搭載モデルもある。

1万〜3万で買える幅10cm前後のスピーカー

FOSTEX アクティブ・スピーカー PM0.3H

FOSTEXのこの系統のスピーカーは何種類か試聴したが、この0.3は音が良いと感じる。これより下のクラスはちょっと不満を感じる音質であった。

TASCAM VL-S3BT

モニタースピーカーとして販売されているが、Bluetooth入力があったりと、一般向けも意識されている。
サイズ感がわかりやすい写真をXで投稿している人がいたので紹介させていただく。Audioengine A2+とEDIFIER M60は同じぐらいのサイズ感だ。

3万円以上の幅10cm前後のスピーカー

Kanto YU2

Audioengine A2+のライバル。日本では最近出た製品だが、海外で出たのは2013年と古め。Amazonで正規の販売と思われるページが見つからなかった。
コンパクトでハイコスパ、そして音が良い! Kanto Audio「YU2」がデスクでのスピーカー再生を楽しくする (1/2) - PHILE WEB

クリプトン KS-11G / KS-33G

幅が10cm以下とかなり小さくてよいのだが、直販でしか扱ってないため、現物を見たり、音を聴いたりするのが難しい製品。イベントで聴いたことがあるが、音が良いのは保証する。
【レビュー】机が狭くても大丈夫! クリプトン最強デスクトップオーディオKS-33G、KS-11Gを聴く - AV Watch

IK Multimedia iLoud Micro Monitor

サイズの割に低音が出ると評判のモニタースピーカー。

更なる高音質を目指すのならUSB DACを導入

とりあえず安価なDAC内蔵イヤホンコネクタでもいいが、FiiO K11やiFi audio UnoのようなUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプを導入すると、ハイレゾ対応ができ、高音質も期待できる。

低音が欲しいのならサブウーファーの導入を

EDIFIERがT5という安価なブウーファーを出している。サイズが大きいので注意。小さいサブウーファーだとFOSTEX PM-SUBmini2があるが、サイズが小さいと迫力が減ってしまう。価格とサイズが許せるのなら、PM-SUB8の方が良いだろう。

10万円を出せれば、文句なし!

AIRPULSE A80やKEF LSX II LTを買えば、9割の人は満足するだろう。10万円というと高いと思えるが、スピーカーはスマホやPC本体よりずっと長く使える製品であることを考えれば、それほど高い買い物ではない。
 

パッシブスピーカーで揃える

【レビュー】オーディオスピーカーPolk Audio「ES10」を、PC用スピーカーにしてみた - AV Watch
【レビュー】普通の机×Polk Audio「ES10」でデスクトップオーディオ始めたら凄かった - AV Watch
こんな感じで、パッシブスピーカー+アンプで揃えるという方法もある。

以前こんな記事を書いたが、中華オーディオ製品を使えば、安くあげられる。選択肢が非常に多いため、今回は紹介しないが、音にこだわりがあるのなら、アクティブスピーカーより選択肢が多いので楽しめることだろう。BTO PCと自作PCの違いみたいなものである。

2万円と大幅値下げしたDenon PerL Proは空間表現と低音が素晴らしいのでライブ音源にぴったり


去年7月に発売された当初は5万円ほどしたDenon PerL Proが、ブラックフライデーセールでAmazonだけでなく、どこの店も2万円弱と大幅値下げをしている。音質が良いワイヤレスイヤホンが欲しかったので、つい手を出してしまったが、かなり音が良くて満足した。*1
このイヤホンは、医療技術を応用した聴覚検査で、耳がどの周波数に敏感なのか鈍感なのかをチェックし(自分が判断する必要はなく、自動で検査してくれる)、それに対応した音を作ってくれるという面白い製品なのだ。このパーソナライズが肝で、何もしてないニュートラルでは、のっぺりとした音が、パーソナライズにすると、音の輪郭がくっきりして、広がりが非常によくなる。

空間表現が素晴らしい

とにかく空間表現がすごい! エンヤやサウンドトラックのように空間表現を重視しているタイプの音楽には非常に合っている。PerL ProにはPerL無印にはない空間オーディオ機能があるが、これはかなり自然な音響効果で、音の広がりがよくなる。代わりに音の先鋭さはなくなる。PerL Proの音作りがそもそも空間オーディオ的なものを足していると感じるので、自分はかけなくてもいいと思ったが、評価する人も多い機能だ。
空間表現に特化しているため(音場型)、音の解像度や情報量、力感、量感(音像型)を重視する人は、EAH-AZ80など他機種を勧める。といっても、音の解像度が非常に低い訳ではないので、一般的にはこの音質で満足する人も多いだろう。

低音がすごい

あと驚いたのが、低音の表現。標準でも結構低音が出るのだが、アプリの低音調整機能を使うと更に低音の迫力が増す。イコライザーで低音を強くするとボーカルが沈み込んだりしてしまうが、他の帯域の印象を変えずに、低音だけを調整できて便利だ。
空間表現と低音が良いので、ライブ音源や映像には最適である。

有線イヤホンとは違う音

PerL Proでは有線イヤホンはいらなくなったという感想をよく見かけるが、逆に有線イヤホンと比較することで、このイヤホンの音の独特さを実感した。有線イヤホンの音は、元の音を重視した音作りなのだが、ワイヤレスイヤホンは一般的に加工前提で音作りをしており、特にこのPerL Proは付帯音がかなりついていて、音の響きが違う。有線イヤホンは素材の味を活かした味で、PerL Proは味付け重視という感じだ。
オーディオ好きなら、2chのピュアアンプとAVアンプの音作りの違いといえばわかるだろうか。AVアンプは部屋の音響をマイクで測定して、その部屋に合った音に変えるが、PerL Proは同様なことを個人の耳に対して行っているといえる。

ノズルは楕円形でちょっと独特な形

その割にイヤーピースは楕円でなく、真円だ。変な形なので、他社のイヤーピースを無理にいれると壊れやすそうではある。ケースの底は浅いので、背が低いイヤーピース推奨だ。背のせいでケースが閉まらなくなるイヤーピースも多いだろう。

ノイズキャンセルと外音取り込み

ノイズキャンセルは音楽を再生すれば、電車の中の音は気にならなくなるぐらい。めちゃくちゃ効く訳ではないが、おまけレベルでもなく、2024年のワイヤレスイヤホンとしては充分といえるレベルだ。
外音取り込みはソーシャルモードという名前だが、いかにも人工的な音になってしまう。またソーシャルモードにすると音量が下がるというちょっとお節介な仕様である。
通話に使うマイク性能もなかなか良かった。

再生時間

再生時間はaptX Lossless接続、音量40%で、45分ほどでバッテリーが10%減った。ここから計算すると7.5時間となるが、そこまで長いとは思えないものの。4~5時間は保つのではないか。5分の充電で1時間の再生可能な急速充電に対応しているので使い勝手は良いと思われる。

ケースからの取り出しやすさ

こんな感じで収納されているのだが、持つ部分が少ないため、ちょっと取り出しづらいところはある。

操作カスタマイズ

どの機能も割り振れるので、操作のカスタマイズ性は非常に高い。ただ、一般的なホールドでなく、タップ+ホールドなので、この操作だけはちょっと面倒。マルチポイントの切り替えは早く、再生したら切り替わるかどうかというのをON/OFFできるのも便利。aptXなのでLDAC採用機種に多い排他仕様ということもない。

RとL表示は結構大きめ。薄く色がついていたりするともっと良かった

注意点

ハイレゾCODECはaptX adaptive / Losslessのみ対応

標準的なハイレゾCODECのLDACには対応しておらず、aptX adaptive / Losslessにしか対応していない。aptX adaptiveが使えるスマホはSnapdragon 8以上のSoCを採用しているモデルに限られるため、Xperiaなどのハイエンドモデルに限られる。最高の音質を得るための環境が厳しい。自分は安くaptX adaptive / Losslessを使いたかったので、XiaomiのサブブランドPOCOから出ているF6を買った。
AACやaptXでも音が悪い訳ではないが、やはり真価は発揮できない。AACでも、PerL Proの空間表現の良さは感じられるのだが、aptX Losslessで聴くと、空間表現が更に良くなり、音の情報量や解像感も上がる。
なお、aptX Losslessに対応したFIIO BT11というBluetoothレシーバーがあり、これを使えば、最高音質が楽しめるが、残念なことに大人気で現在は品切れ中だ。
BT11 – FIIO Japan
aptX adaptiveだけでいいのなら、Creative BT-W5やSennheiser BTD600もある。BTD600は2022年の製品なので、新しいBT-W5の方がお勧めだ。

形状が独特

本体は結構大きく、自分は特に感じなかったが、装着感が悪い、長くつけられないという人もちらほらいる。

ソーシャルモード(外音取り込み)で音量が小さくなる

なんか余計なお世話な機能。あとノイズキャンセルをOFFにすると低音が弱くなる。

アプリの起動に時間がかかかる

最初にサーバーとの通信があり、イヤホンとの接続にも時間が結構かかる。なので、よく使う時はまずアプリを起動しておいてる。

*1:最初、eイヤホンで買おうと思ったら、欲しかった白がなくて、秋葉原ヨドバシカメラで購入した。現在はヨドバシも品切れ

2000円以下で買えるブラックフライデーセールでお勧めのオーディオ製品

Bluetooshスピーカー


一押ししたいのが、FUNLOGY Portable MiniというBluetoothスピーカーだ。普段2,580円なのだが、セールになると、1,980円にまで値が下がる。一つでも充分音は良いのだが、二台あるとステレオで再生ができるので、ぜひとも2台揃えて欲しい。ステレオになると、空間表現が段違いによくなる。左右の見分け用に別の色を買っておくのがお勧めだ。
防水で、お風呂でも使えるのだが、お風呂の時のお供に便利に使っている。Bluetoothスピーカーは接続のCODECがだいたいSBCだがAAC接続できるのは嬉しい。AUX入力があるので、PCなどに繋げることも可能だ。

PC用スピーカー

とにかく低価格で音が良いPC用スピーカーといえば、Creative Pebbleだったのだが、セールになっても、5%という渋い割引しかしてなかった。そこにFUNLOGY Speakerというライバル製品が現れ、セールのたびに1,490円とかなり大幅な割引をするようになってから、Creative Pebbleもほぼ同価格(わずか5円安い!)になってきた。
両方所有しているが、どちらも同じスピーカーユニットを使っていることもあり、音の差はないため、*1形で選んでいいだろう。
なお時々Creative Pebbleの高いモデルを勧められているが、音質を求めるのなら、別の製品を選んだほうがいい。幅14cmという大きめサイズが許せるのなら、1万円以上になるが、Eddiier MR3がお勧めだ。

イヤホン

EDX Liteはケーブル交換可能な中華イヤホンの中で最安値の部類だが、1000円で買えるとは思えない良い音が出る。特に低音が出るので低音好きにはお勧めだ。詳しくは以前書いた記事を参照して欲しい。
kanose.hateblo.jp

以前からTRN ORCAというイヤホンを勧めているが、ORCAと同じような構造のイヤホンがこのMT5だ。金属筐体のおかげで響きが良く、そんなイヤホンが1,320円で買えてしまう。

折りたたみ傘

オーディオ製品でも何でもないのだが、ついでにお勧めの安価な中華折りたたみ傘を紹介。30%OFFクーポン適用でなんと699円である。ワンタッチの折りたたみ傘というのは300g以上のものが多いのだが、これは200gほどの軽量な傘だ。そのため、直径は90cmほどでちょっと小さいのだが、常に持ち歩く傘としては非常に便利だ。夏は日傘として大活躍した。

なるべく予算を抑えて、映画やゲームの良い視聴環境を作るのなら、有機ELテレビやmini LED液晶テレビとJBL BAR 1000の組み合わせがお得

PS5の値上げやPS5Pro発表のニュースで、PS5に繋げるテレビや音響はかなり高価な製品でないと、実力を発揮できないと思っている人を多く見かけたのだが、そこまでやたらと高価なものではないという話をしたい。ソニー有機ELテレビXRJ-55A95L(約50万円)とホームシアター用スピーカーセットHT-A9M2(約30万円)を揃えたら、50万どころか80万円もかかってしまうが、これを見て悲観しないで欲しい。
今ならAmazonブラックフライデーセールで、かなりお買い得になっている。特にJBL BAR 1000が10万円を切るのはお得だ。
『閃光のハサウェイ』のベスト視聴環境はLGの有機ELテレビとDENONのサウンドバーDHT-S517(予算20万円以内) - ARTIFACT@はてブロ
以前こんな記事を書いたが、テレビに関しては10万円台前半で買えるLGの型落ち有機ELテレビが手頃な価格でお勧めである。LGは韓国の総合家電メーカーだが、日本ではPCやディスプレイ、テレビを販売している。有機ELテレビのパネルの供給元はほぼLGで、各社はLGからパネルを調達している。LGの有機ELテレビを買ってから、有機ELテレビ最高!と言い続けているのだが、黒が本当に黒い画面と高いコントラスト比の映像は、くっきりした映像のアニメやゲームに向いている。特にゲームは暗い画面が多いので、有機ELテレビは非常に強みがある。
LGの有機ELテレビにはAmazon専売で倍速の120Hz表示に対応していないエントリーモデルのAシリーズがあるが、ゲームをする人にお勧めなのは倍速パネルを採用したBシリーズやミドルエンドのCシリーズだ。*1
LGのテレビの難点は番組表の表示の遅さと番組録画時、冒頭がちょっとだけ切れると、テレビ放送絡みだけなので、テレビ番組をあまり見なくて、ゲームや映像配信を中心に楽しんでいる人なら、文句なしにお勧めだ。スマートテレビなので、FireTVなどがなくても映像配信が見られる。YouTubeも4K映像が大量に増えてきたので、それを見るだけでも楽しめる。LGの有機ELテレビの利点と難点については以前の記事を参照して欲しい。
ブラックフライデーセールであらためてLGの有機ELテレビをゲーム用として勧める - ARTIFACT@はてブロ
液晶の方が明るいので、明るいリビング向きと言われるが、太陽の光がよく入る部屋でない限り、そこまで暗いとは感じないだろう。有機EL独自という訳ではないのだが、有機ELテレビは画質向上のためにグレアパネルを採用している製品が多い。グレアパネルは照明を落とさないとかなり映り込みするので、映り込みが嫌いな人は注意したい。
もっと画質を求めるのなら、PanasonicSONY、LGでも最上位のGシリーズとなるが、この辺りになると30万円クラスになってくる。しかし、10万円台の有機ELテレビでも、ミドルクラスの液晶テレビと比べたら、段違いに画質が良い。
今回のセールで安くなっているのは、2022年の55型モデルのみであったが、他のサイズの製品も、時々安くなるので、欲しい人はチェックをしよう。

mini LEDテレビも安くなってきた

以前は55型で15万円ぐらいしていたmini LEDテレビだが、ハイセンスやTCLの出している製品はかなり安くなってきており、特にAmazon専売製品はセールだと10万円ちょいぐらいとかなり手頃な価格だ。50型なら10万円を切っており、65型も12万円台とかなり安い。

また、チューナーレスでも良い人なら、Xiaomiという選択肢もある。これも8万円台でセールだと8万円を切る。

音響は映像より沼!

音響は予算をかければかけるほど質は上がるのだが、どこを最低ラインにするかが難しい。音質を求めるのなら、AVアンプ+スピーカーが理想だが、何より高価だし、仮に予算面で問題がなくても、巨大な筐体のAVアンプやリアスピーカーの設置が難しいという人も多いだろう。
サウンドバーは設置が楽で人気が高いが、バーチャルなサラウンド効果をうたうものは、所詮バーチャルなので、実際にサラウンドスピーカーを置くリアルサラウンドのサウンドバーを勧める。SONY製品だと20万を超えるのが当たり前で、かなり高いのだが、JBL BAR 1000は10万円台前半の価格で、この手の製品の中では安い方だし、リアスピーカーも完全ワイヤレスなので非常に設置がしやすい。
音声フォーマットは立体オーディオのDolby Atmosに対応しており、上方向に音を出すイネーブルドスピーカーも内蔵している。以前PS5はゲームだとDolby Atmosに対応してなかったが、今はアップデートで対応するようになった。Blu-rayなど映像ソフトでは採用が多いDTSに対応しているのもポイントが高い。サウンドバーではDTS非対応製品が多いのだ。
JBL BAR 1000を試聴したことがあるのだが、音質は8割の人が満足するのではないだろうか。安価なサウンドバーと違い、サブウーファーが別途用意されているため、特に低音の迫力がある。これにドライブ付きのPS5やXboxがあれば、Blu-rayやUHDも楽しめ、ミニマムな構成でホームシアターが構築できる。*2
JBL BAR 1000は人気機種のため、レビュー記事が多いので、検索していろいろ読んで欲しいが、実際に購入したあれっくすさんが詳しいレビューを書いている。
10年ぶりにテレビ周りを刷新した話 | N-Styles
音響でこれより上を目指すとなると、20万円以上の予算が必要となり、かなりハードルが上がってしまう。
なお、AVアンプの場合、一気に揃えず、フロントのみのステレオ構成から始めることもできる。スピーカーは中古を探せば、安いものは多いから、まずそれから始めるのも手だ。*3リアのサラウンドやサブウーファー、立体音響用のトップスピーカーやイネーブルドスピーカーを追加していくこともできるので、段階的に拡張ができる。自作PCのような自由度の高さが魅力なのである。

環境を揃えると映画館に行く回数を節約できる

このクラスの環境を揃えると、IMAXDolby Cinemaのようなラージフォーマットはともかく、普通のスクリーン以上の画質を得られる。特に暗い画面が多い映画は、コントラスト比が低い一般的なスクリーンより、100万対1とコントラス比が高い有機ELの方が綺麗に見えるのだ。音響面でも、重低音が多用されるアクション映画などは別として、そうでない映画なら、そこまで大きな差はなくなる。
映画館では映画を集中して見られるという利点があるが、他の客のマナーが悪い、好きな飲み物や食べ物を食べられないなどの欠点もある。家で見るのなら、自分が好きなように見られる。また、映画館に行けば、交通費など考えれば最低3000円ぐらいは使う訳で、それを節約できると考えると、投資額は大きいものの、費用対効果は非常に高い。
ブラックフライデーでのポイント還元を考慮すると、mini LED液晶テレビなら約17万円、有機ELテレビだと約21万円で揃えられるのだ。

*1:https://kanose.hateblo.jp/entry/2023/05/25/oledtv:text 去年5月にこんな記事を書いたが、AmazonでのLGの型落ち有機ELテレビセールはまだまだ続いたのであった

*2:なおPS5はDolby Visionに非対応だがHDR表示は可能

*3:ただし、よくハードオフで売っている20年以上前のミニコンポ付属のスピーカーは高音が出ず、それなりの音質なので、1万円の予算があるのなら、現行製品の方がお勧めだ