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なるべく予算を抑えて、映画やゲームの良い視聴環境を作るのなら、有機ELテレビやmini LED液晶テレビとJBL BAR 1000の組み合わせがお得

PS5の値上げやPS5Pro発表のニュースで、PS5に繋げるテレビや音響はかなり高価な製品でないと、実力を発揮できないと思っている人を多く見かけたのだが、そこまでやたらと高価なものではないという話をしたい。ソニー有機ELテレビXRJ-55A95L(約50万円)とホームシアター用スピーカーセットHT-A9M2(約30万円)を揃えたら、50万どころか80万円もかかってしまうが、これを見て悲観しないで欲しい。
今ならAmazonブラックフライデーセールで、かなりお買い得になっている。特にJBL BAR 1000が10万円を切るのはお得だ。
『閃光のハサウェイ』のベスト視聴環境はLGの有機ELテレビとDENONのサウンドバーDHT-S517(予算20万円以内) - ARTIFACT@はてブロ
以前こんな記事を書いたが、テレビに関しては10万円台前半で買えるLGの型落ち有機ELテレビが手頃な価格でお勧めである。LGは韓国の総合家電メーカーだが、日本ではPCやディスプレイ、テレビを販売している。有機ELテレビのパネルの供給元はほぼLGで、各社はLGからパネルを調達している。LGの有機ELテレビを買ってから、有機ELテレビ最高!と言い続けているのだが、黒が本当に黒い画面と高いコントラスト比の映像は、くっきりした映像のアニメやゲームに向いている。特にゲームは暗い画面が多いので、有機ELテレビは非常に強みがある。
LGの有機ELテレビにはAmazon専売で倍速の120Hz表示に対応していないエントリーモデルのAシリーズがあるが、ゲームをする人にお勧めなのは倍速パネルを採用したBシリーズやミドルエンドのCシリーズだ。*1
LGのテレビの難点は番組表の表示の遅さと番組録画時、冒頭がちょっとだけ切れると、テレビ放送絡みだけなので、テレビ番組をあまり見なくて、ゲームや映像配信を中心に楽しんでいる人なら、文句なしにお勧めだ。スマートテレビなので、FireTVなどがなくても映像配信が見られる。YouTubeも4K映像が大量に増えてきたので、それを見るだけでも楽しめる。LGの有機ELテレビの利点と難点については以前の記事を参照して欲しい。
ブラックフライデーセールであらためてLGの有機ELテレビをゲーム用として勧める - ARTIFACT@はてブロ
液晶の方が明るいので、明るいリビング向きと言われるが、太陽の光がよく入る部屋でない限り、そこまで暗いとは感じないだろう。有機EL独自という訳ではないのだが、有機ELテレビは画質向上のためにグレアパネルを採用している製品が多い。グレアパネルは照明を落とさないとかなり映り込みするので、映り込みが嫌いな人は注意したい。
もっと画質を求めるのなら、PanasonicSONY、LGでも最上位のGシリーズとなるが、この辺りになると30万円クラスになってくる。しかし、10万円台の有機ELテレビでも、ミドルクラスの液晶テレビと比べたら、段違いに画質が良い。
今回のセールで安くなっているのは、2022年の55型モデルのみであったが、他のサイズの製品も、時々安くなるので、欲しい人はチェックをしよう。

mini LEDテレビも安くなってきた

以前は55型で15万円ぐらいしていたmini LEDテレビだが、ハイセンスやTCLの出している製品はかなり安くなってきており、特にAmazon専売製品はセールだと10万円ちょいぐらいとかなり手頃な価格だ。50型なら10万円を切っており、65型も12万円台とかなり安い。

また、チューナーレスでも良い人なら、Xiaomiという選択肢もある。これも8万円台でセールだと8万円を切る。

音響は映像より沼!

音響は予算をかければかけるほど質は上がるのだが、どこを最低ラインにするかが難しい。音質を求めるのなら、AVアンプ+スピーカーが理想だが、何より高価だし、仮に予算面で問題がなくても、巨大な筐体のAVアンプやリアスピーカーの設置が難しいという人も多いだろう。
サウンドバーは設置が楽で人気が高いが、バーチャルなサラウンド効果をうたうものは、所詮バーチャルなので、実際にサラウンドスピーカーを置くリアルサラウンドのサウンドバーを勧める。SONY製品だと20万を超えるのが当たり前で、かなり高いのだが、JBL BAR 1000は10万円台前半の価格で、この手の製品の中では安い方だし、リアスピーカーも完全ワイヤレスなので非常に設置がしやすい。
音声フォーマットは立体オーディオのDolby Atmosに対応しており、上方向に音を出すイネーブルドスピーカーも内蔵している。以前PS5はゲームだとDolby Atmosに対応してなかったが、今はアップデートで対応するようになった。Blu-rayなど映像ソフトでは採用が多いDTSに対応しているのもポイントが高い。サウンドバーではDTS非対応製品が多いのだ。
JBL BAR 1000を試聴したことがあるのだが、音質は8割の人が満足するのではないだろうか。安価なサウンドバーと違い、サブウーファーが別途用意されているため、特に低音の迫力がある。これにドライブ付きのPS5やXboxがあれば、Blu-rayやUHDも楽しめ、ミニマムな構成でホームシアターが構築できる。*2
JBL BAR 1000は人気機種のため、レビュー記事が多いので、検索していろいろ読んで欲しいが、実際に購入したあれっくすさんが詳しいレビューを書いている。
10年ぶりにテレビ周りを刷新した話 | N-Styles
音響でこれより上を目指すとなると、20万円以上の予算が必要となり、かなりハードルが上がってしまう。
なお、AVアンプの場合、一気に揃えず、フロントのみのステレオ構成から始めることもできる。スピーカーは中古を探せば、安いものは多いから、まずそれから始めるのも手だ。*3リアのサラウンドやサブウーファー、立体音響用のトップスピーカーやイネーブルドスピーカーを追加していくこともできるので、段階的に拡張ができる。自作PCのような自由度の高さが魅力なのである。

環境を揃えると映画館に行く回数を節約できる

このクラスの環境を揃えると、IMAXDolby Cinemaのようなラージフォーマットはともかく、普通のスクリーン以上の画質を得られる。特に暗い画面が多い映画は、コントラスト比が低い一般的なスクリーンより、100万対1とコントラス比が高い有機ELの方が綺麗に見えるのだ。音響面でも、重低音が多用されるアクション映画などは別として、そうでない映画なら、そこまで大きな差はなくなる。
映画館では映画を集中して見られるという利点があるが、他の客のマナーが悪い、好きな飲み物や食べ物を食べられないなどの欠点もある。家で見るのなら、自分が好きなように見られる。また、映画館に行けば、交通費など考えれば最低3000円ぐらいは使う訳で、それを節約できると考えると、投資額は大きいものの、費用対効果は非常に高い。
ブラックフライデーでのポイント還元を考慮すると、mini LED液晶テレビなら約17万円、有機ELテレビだと約21万円で揃えられるのだ。

*1:https://kanose.hateblo.jp/entry/2023/05/25/oledtv:text 去年5月にこんな記事を書いたが、AmazonでのLGの型落ち有機ELテレビセールはまだまだ続いたのであった

*2:なおPS5はDolby Visionに非対応だがHDR表示は可能

*3:ただし、よくハードオフで売っている20年以上前のミニコンポ付属のスピーカーは高音が出ず、それなりの音質なので、1万円の予算があるのなら、現行製品の方がお勧めだ