ARTIFACT@はてブロ

最近はオーディオブログです

サクラチェッカーのサクラ判定がそもそも信用できない という話

デジタルガジェットのレビュー評価でサクラチェッカーを鵜呑みにしないで! - ARTIFACT@はてブロ
サクラチェッカーについての記事を書いたが、反応で話が噛み合ってないなと思った部分があった。たとえ良い製品を作っていても、サクラレビューをしているような企業は信用できないという反応がちらほらあったのだが、あの記事で一番言いたかったのは、サクラチェッカーがいう「サクラ判定」は信用できないという話なのだ。自分の文章の書き方が悪いところもあったが、あの極端な判定結果を出せば、読んだ人はサクラチェッカーのサクラ判定は信用できないと思ってくれるだろうと考えていたのが甘かった。

これはワイヤレスイヤホンのEarFun Air Pro 3のサクラチェッカーの詳細画面だが、こんな人気製品のレビューのほぼすべてがサクラという事態を事実だと思えるだろうか? 普通なら信じないと思うのだが、サクラチェッカーの表示をなぜか信じてしまう人が多数いる。
このように、サクラ度が99%と表示されたら、下のリンクにあるAnkerの製品を買った方がいいのではないかと誘導されるだろう。特定メーカーの人気製品のレビューがサクラ度99%という結果を出すことによって、Ankerに対して非常に有利な状況になっている。
レビューはサクラ度30%でも、ショップ情報&地域がサクラ度95%というほぼ真っ黒判定をされると、総合サクラ度はすべて99%となってしまう。ある企業をサクラレビューをしていると認定すると、ずっと認定しているようだ。このショップ情報によるサクラ判定は中華メーカーが狙い撃ちされている。
前回の記事でわかりやすいのがUGREENとCIOの違いだ。CIOは日本の企業であるというだけで、サクラ度0%という判定をされているようにしか見えなかった。なお、HuaweiやXiaomi は中国企業なのになぜかサクラ度0%であった。
また、サクラ度99%と判定されるUGREENだが、かつて評価の高い時期があったようだ。何かしら運営者の不評を買って、今のようなサクラ判定にされてしまったのだろう。

サクラチェッカーを使ってない人は使っていないとわざわざ声に出して言わない

記事の反応で面白かったのが、サクラチェッカーを使ってないという人が多かったことだ。通販リテラシーが高い人はサクラチェッカーを使わないだろうし、使わなくなった人は使わなくなったとわざわざ言い出さない。その結果、何が起きてるかといえば、Amazonのセールのたびにサクラチェッカーを使おうという初心者向けの宣伝だけがネットに出回る。サクラチェッカーを宣伝している人たちは本当にサクラチェッカーを信用していいと考えているのだろうか。サクラチェッカーを勧める人はサクラチェッカー自体の信用性について今一度考えて欲しい。

サクラをしているという言いがかり

最近書いたイヤホンの記事にこんなコメントがついていた。

1000円台前半で楽しく音楽が聞ける中華イヤホンのKZ EDX Lite(現在10%OFFセール中) - ARTIFACT@はてブロ

中華イヤホンはAmazonレビューでサクラ酷すぎてもう信用されなくなっちゃったから、今度は日本人サクラレビューブロガーを雇ったのかな。まあ、Amazonレビュー信用されなくなったらこうやって販路拡大するしかないよな

2024/03/29 05:41

中華イヤホンをレビューするブログなんて多数あるのに、事情通のふりで無知を晒す姿に笑ってしまったが、それはこのアカウントの言うことを信じる人がいないであろうと確信できるから笑い飛ばせるのだ。仮にもしこのアカウントが有名だったら、「企業に頼まれたことを隠してイヤホンのレビューを書いているサクラレビュー」だと信じる人が一定数出るだろう。
※当たり前だが、自費で購入したものをレビューしている。仮に企業の提供があったら、当然それについて触れる
サクラチェッカーがやっていることは同じことだ。大した証拠もなく、Amazonのレビュー大半をサクラだと判定しており、特定企業を「サクラレビューをしている」と判定しているのだから。そして、サクラチェッカーには信用があるから、サクラレビューだと信じる人が出ている。Amazonレビューを書いている人もやるせないだろう。サクラレビューをしていると判定している企業相手から抗議されても不思議はない。

Amazonの不正レビュー対策

【やじうまPC Watch】Amazonのサクラレビュー対策でアカ凍結された中国の越境EC会社、売上が45分の1に - PC Watch
AmazonがAukeyやMpowに続けてRavPowerの製品も削除 - GIGAZINE
2021年にAUKEYやMPOW、RavPowerがAmazonから凍結をくらったことがあった。


この事件に運営者は大喜びしていたが、この頃がサクラチェッカー全盛期だったのだろう。この事件以降、Amazonでアカウントが凍結をくらった事例はないようだが、Amazonは不正レビュー対策をどれだけやろうとしているのか謎ではある。

怪しい製品はまともに製品名を表記していない

じゃどうやって怪しい製品を見抜けばいいのだろうか。商品名のタイトルに「令和最新版」などのフレーズが入っているのが、怪しい中華製品の定番であるが、最近はまともなメーカーの製品も「2024」と年が入っているものが多い。なので、自分の判断基準は「メーカーや製品名をまともに表示しているかどうか」だ。製品名があれば、他の通販サイトで売っているかどうか確認できるが、怪しい製品はそんな簡単なこともできない。家電に関してはヨドバシカメラでも扱っていれば、安心だろう。