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女の子は二の次でイカ臭い「暴力」的な要素がオタクへの第一歩だったのに

http://d.hatena.ne.jp/toby-luigi/20070423

男の子だから、可愛い女の子に夢中になっちゃうのは仕方ないんだろうけど、俺らの時代の頃ったら女の子は二の次で、まずは「ロボット」だとか「メカ」だとか「闘い」だとか「爆発」だとか「合体」だとかのイカ臭い「暴力」的な要素がオタクへの第一歩だったんだけどね。もちろん「女の子」ってのも要素としてありはしたけど、基本はやっぱり「暴力」だったでしょ。てか「死」が大好きだったでしょ(俺だけ?)。「メカと美少女」だったわけでしょ。それがいつの間にやら「女の子」がイチバンに。なんでこんなんなっちゃったんでしょうなー。アレよ。女の子にロマンや夢はありませんよ、と中年からの警告。アレだ。今、俺が思いついた。「オタクは死んだ!! 」とか。 ※泥酔中。

アニオタフォース: メカと美少女[↑B]
アニオタさんが同じところに反応していて笑った。
そういう「暴力要素」を好まなくなったのか、ほかのところにいったのかが気になるんだけど、今の時代で暴力要素を求めたいのなら、ゲームははずせないだろう。アニメでメカものが減っても、ゲームではメカものが定番(な割に人気タイトルは数少ない)になっているし、海外のゲームは、イカ臭い「暴力」的な要素いっぱいだ。ゲームの場合、日本においては、1980年代のリアルロボットものの洗礼を受けた昭和40年代生まれの作り手が多いから、みんな作りたがったというのはあるんだろうけど。*1
「暴力も女の子も!」ではなくて、「暴力」か「女の子」の二択になってるんではないだろうか。戦闘美少女作品の衰退もそれで説明できそうだし。
※関連
また君か。@d.hatena - 読んでイライラしそうな漫画探索 [↑B]

それとは別に(読んでイライラというより読んでニコニコする目的で)、先日リリースされていたヤングアニマル連載の東雲太郎キミキス」の一巻も買って読んだ。「ヤングアニマルには二種類の漫画しか連載されない、つまり、エッチ漫画かバイオレンス漫画だ。エッチをヤング、バイオレンスをアニマルと説明すれば、ヤングアニマルの紙面は、まさしくヤングとアニマルの組み合わせだけで成り立っていることになる…」という筋合いでいえば、東雲太郎氏による漫画版「キミキス」は、ヤングアニマルにおけるヤング部分担当漫画として過不足ない良作といえる。寸止めだけどやりすぎるぜ!みたいな。こういうポジションの明瞭な漫画は読んでて自分が一切頭ってないことがわかって愉快だ。おもしろかった。

男ばっかり出てきて、暴力いっぱいなアニメを作りたいのなら、女性向けにしたほうがいいのではないか?と思えてしまう。
メカ派でも、合体!とかスーパーロボットに行く方向と、硝煙の匂いが…とミリタリー方向に行く人に別れる感じ。ミリタリー方向でもバルキリーとかの航空機系とATの戦車系にわかれる。自分はどちらかといえば戦車系。
2月ぐらいに出た小林誠氏のモデルアート増刊を見て思ったけど、最近は中に人が入ってそうな着ぐるみっぽいメカばっかりで、こういうフォルム優先のメカデザインを見かけなくなって残念だ。
「メカと美少女」絡みで思い出した昔話。『ボトムズ』のOVAでサービスとしてフィアナを出したら、ファン向けの試写会で「男の物語に女はいらん!」と言われたというエピソードがあった。
あと、何で読んだのかちょっと忘れてしまったのだけど、細野不二彦氏や美樹本晴彦氏などのぬえ慶応組のメンバーの座談会で、高校時代、メカばかり描いている河森正治氏の家に行って、家捜しをしたら、押入の中から、女性キャラを描いたイラストが出てきたというエピソードがあって微笑ましかった。その情念は、マクロス劇場版のポスターのミンメイに現れている!って感じで結ばれていた。

*1:その辺の頂点が『ガンパレードマーチ』や『マブラヴ』だと思う