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最近はオーディオブログです

『テレビゲーム解釈論序説』の感想を書くとつくコメント群がすごい

テレビゲーム解釈論序説/アッサンブラージュ

テレビゲーム解釈論序説/アッサンブラージュ

8月に『テレビゲーム解釈論序説―アッサンブラージュ』という書籍が出て、ゲーム好きの間でちょっと話題になった。
スラッシュドット ジャパン | 学術的にテレビゲームを解釈する書籍
http://slashdot.jp/article.pl?sid=05/08/12/0539258
著者の八尋茂樹氏は、大学院卒業後、高校教師をしていたが、その仕事をやめて、ゲームアカデミズムの道に打ち込んでいるようだ。以下の記事は1999年にGame Archive Projectで講演した記録。
第6回ゲームサロン 『ゲームアカデミズムの確立を目指して』〜ゲームに対する偏見との闘い〜 講師 茨城大学大学院教育学研究科卒 八尋 茂樹氏 【近藤】
http://www.gamearchive.jp/1gap/4rep/lec/online/09_1.html

 講壇では、熱く語っていた八尋氏だったが、我々GAPが保管しているゲームソフトを前にして、少年の笑顔に戻った。そこには、ゲームの偏見に対する闘いを続けている男ではなく、一人のゲーム好きな少年の姿が有った。安定した高校教師の座を自ら辞し、社会の種々の偏見から、孤軍奮闘する男。全てを投げ打って、「ゲームアカデミズム」確立を目指す八尋氏の闘いは、まさに今、始まったばかりだと言える。

で、この書籍に言及していたはてなダイアリーのコメント欄でちょっと波乱が。
Critique of games - メモと寸評
http://d.hatena.ne.jp/hiyokoya/20050822#c1124955545

# //// 『おいおい。1年経ったか経たないかというのに、また悪い病気が再発したらしいという噂を某所で聞いて来てみれば、今度はこの本をつかまえて悪口を言い始めてるじゃん!ちょっと前に桝山氏の本に対して、ワンパターンのボキャブラリーと文章構成で、大雑把なこと書き散らかした上にさんざんコキ降ろしたばかりで、今度はこの本に紋切り型の悪口ですかい? 桝山氏の本はあんたごときにけなすことができる程度のレベルの本だったのかね?しかも、自分とこでタレてるならまだしも、Amazonにまでウンコみたいなコメント貼り付けやがって、氏がどれだけ迷惑を被ったかなんて、犬の放尿感覚であちこちに悪口を書き散らかすあんたにゃ関係ないことなんだろうね。「批評は批判という意味でしかなく、さらに批判は悪口をタレることと信じ込んでいるらしい」とあちこちで言われていることをご自身は知ってるのかね?あんたは自分がここ数年、嘲笑、顰蹙を買っているということすら知らないんじゃないの?上(SD-BG氏)のレス中に嫉妬なんていう言葉があるけど、他人のゲーム論に対するあんたのcritiqueとやらからは、それこそ嫉妬以外に感じられるものはないね。本当は自分が「テレビゲーム文化論」を書きたかったんだろ?で、悔しがっているうちに今度は「ゲーム解釈論」が出ちゃって、もう地団駄踏みまくってるんじゃないの?だから真っ向からゲーム論を展開している人たちにそうやってイチイチ嫉妬して、イチイチ悪口を書き散らかすんでしょ? 過去(桝山氏)においても、現在(八尋氏)においても、そして未来においても、あんたの国語の読解力と文章力じゃあ悪口のみで固められたモノしか永劫に書けんと思うよ。絶対に。』

hiyokoyaさんの桝山寛氏が書いた『テレビゲーム文化論』に対する評に対して、かなり怒っているらしく、その流れでこんな罵倒コメントをしてきたらしい。桝山寛氏に熱狂的なファンがいるとは意外だった。それに最近の桝山寛氏はゲームの人ではなく、漫画『M.I.Q』の原作者などをやっている株の人なんだし。*1

破綻した卒論のよう。細かい部分は面白いが。, 2004/06/03
レビュアー: hiyokoya6 (プロフィールを見る)   神奈川県横浜市
気合を入れて書かれた本であることはよく伝わるし、著者がある程度信頼できる水準の議論を展開できる人物であることもわかるのだが、あとがきにも書いているように著者は長い文章を本当に書きなれたことがないのだろう。本全体としての構成が破綻している。

ゲーム関連のやや小難しい本では、お決まりのパターンなのか、最初のほうでゲームの歴史について述べられ、その後はいかにゲームを語る道筋をつけようかということでVR論やらアフォーダンスやらを引用しつつうんせ、うんせと、いろいろと細かい議論が試みられるが、結局、議論を統合的に語る分析的視点を欠いたままの構成になってしまったようで、タイトルも「文化論」などというあいまいな形になってしまい、最後のほうの結びでも、ムリやり大風呂敷を広げざるをえなくなってしまったかのように見える。

テレビゲーム文化論―インタラクティブ・メディアのゆくえ (講談社現代新書)

テレビゲーム文化論―インタラクティブ・メディアのゆくえ (講談社現代新書)

桝山寛『テレビゲーム文化論』
http://www.critiqueofgames.net/book_review/01.html
コメント欄でも指摘されているが、桝山寛氏は特に怒ってはいない。
kuropanda_jp: 2005年07月16日
http://www.kuropanda.jp/blog/archives/2005_07_16.html#000915
workshop PCエンジンおしゃれ計画 - 修羅場と逃げ
http://d.hatena.ne.jp/workshop/20050829#c1125399319

# Samson Lee 『workshopさん、akkieさん、お初です。Samson Leeと申します。気になる話題だったのでちょっとカキコさせて下さい。件のブログ見てきましたが、もし私の知っている事と一致するならば、あれは桝山教信者と呼ばれてた人たちの反発じゃないかと思います。ちょうど一年前、ガメラ家というサイトのBBSで桝山さんの本に対するアマゾンでの批評の話題になったことがあって、最初は「あんなこと書かれたらひえーだな」なんて盛り上がってたのですが、いつの間にか、いわゆる桝山教の方々がどっと現れて(もしかしたら自作自演かもしれませんが)、ものすごく荒れたことがありました。さきほどググってみましたがガメラ家はひっかからなかったので、もう閉鎖したかもしれませんが、その頃、桝山さんの名前は完全にタブーでした。そのカミツキ方とすごく似てるので、もしかしたら私が知っているその桝山教の信者かもしれません。桝山先生も迷惑だろうにと思います。私はいまだに桝山さんの本を読んだことがないのですが(^ ^;;;;;』

こんな情報があった。
そして、この「////」という人は他の人のダイアリーにも登場。
へたれゲーマー駄文
http://d.hatena.ne.jp/kodamatsukimi/20051004#c1128663067

# //// 『コダマツキミくん。
君はhiyokoyaのブログに「変なコメントがついていて気持ち悪い」と言っているみたいだが、私たちの発言のことを指しているのかね? もしかしたらそうかもしれないからコメントしておこう。私たちはうんこ屋のhiyokoyaが、アマゾンのど真ん中で、桝山先生の本にうんこを塗りたくったから抗議をしているまでだよ。君のような中卒か高卒(まぁ、よくて四流大卒)で社会の底辺をさまい、IQの低そうな日記を毎日書くことが楽しみなくされゲーマーには、理解のできない、無縁の世界かもしれないけど、私たちの抗議活動は重要なんだよ。わかるかい?その活動に対して気持ち悪いって言った意味を回答したまえ。答えによっては、うんこ屋I同様に、今後、君も私たちの攻撃の対象とさせていただくからね。回答、楽しみにしているよ。もし、回答がなかったり、このコメントを削除した場合は、君に対してそれなりの活動をさせていただくから、覚悟しておくようにね、コダマツキミくん。』

こちらでも脅迫。恐いねー。
本文記事に書かれていた

はてなのリンクを辿るとわかりますが8月中くらいにこの本について取り上げたサイトには変なコメントがついていて気持ち悪い

に興味が湧いて、各ダイアリーのコメントを読んでみたのだが、そこから見えてきた物はあまりにすごかった…。比較しやすいように、全文引用させていただく。以下時系列に並べてみた。以下長文注意。
最初に結論を言うと、この書籍に言及したはてなダイアリーに対して、複数の人がコメント欄に書き込んでいるのだが、そのコメントが不自然で同一人物ではないかという疑惑がある。
※上で書いた「////」という人の話と以下のコメント話は関連性はないと思っている。その辺誤解なきよう
私はどこに立っているのか
http://d.hatena.ne.jp/frenchballoon/20050810#c

みい 『frenchballoonさん。いつも本の紹介楽しみにしてます。
実は今回、初めて2冊まとめて(『呪いの博物誌』と『テレビゲーム解釈論序説』)購入したので報告したくなりました。
「テレビゲーム解釈論」は、なかなかの名著だと思いました。面白いです。
正直、ゲームへの見方が変わりました。下の子(小3)がゲーム狂なのですが、
それには私の責任も大きいと反省しました。ゲームを最初から拒絶するのではなく、
肯定的にとらえた上で危険と思われるものを子供と一緒に考えていく(リテラシー
を身に付けさせていく)。そういう親になろうと思いました。
おそらくゲーム学会的な範囲での読み物だと思いますが、これは親(大人)の
これからの必読書でもあるかなぁと。なかなか考えさせられる本でした。
これから「呪い」の方を読みます(^ ^;)』

3,360円もする書籍を、ゲームにそれほど興味がないと思われる母親が買うのかなあ…。
例えばの話をしないか
http://d.hatena.ne.jp/hal-e/20050812#c

koso 『びっくりした。
おととい買ったばかりの本がここで紹介されてるから。
個人的にはすごく面白かったよ。
少なくとも今までにないゲーム書なんじゃない?
昼休みに本屋に寄った時には3冊あったのが、夕方に寄ったら
1冊になってた。あぶねー。
こういう本は買っておかないと、すぐ絶版になるよね。
電視遊戯大全とかヤフオクとかで数万でしょ?
この本もあと少ししたらそうなるんじゃない?
アニメでもマンガでもそうだけどこの手の本が出ると、
やたらと批判するヲタがいつも出てくるけど、
結局はこういう本書くこともできないで
ひがんでるだけでイタいね。
少なくとも素直にここから吸収しようとした方が
前進あると思われ。
明日の君に幸アレ。』

部数が少ないことがなぜかわかっていると思われるコメント。オークションで高く売れるとか煽るのがすごいな。
なまけごころを君に
http://d.hatena.ne.jp/ustar/20050812#c

# モービル01 『久々に面白いブログに出会ったと、いつもこっそりのぞくのを楽しみにしていたのですが、
おそらくマイナーであると思われるこの「テレビゲーム解釈論」を採り上げておられて
ustarさんの知に対するツボに非常に関心しました。で、思わずカキコ。
この本、アマゾンで発売3日前に見つけて予約注文して落手しましたが、
期待通りの好著でした。
スポーツにはあまり詳しくないので、そのあたりの章(サッカーゲームの章)は理解できませんでしたが、
それ以外の章は何回か読み返しました。
自分の研究領域以外の学術書は買うことなどなかったのですが、この本は初めてアリでした。
ちょっと厚めなので鞄に入れて持ち歩くと重いんだけど(^ ^;)』

workshop PCエンジンおしゃれ計画
http://d.hatena.ne.jp/workshop/20050812#c

# akkie 『はじめまして。いつも知的な文章ROMしてます。
テレビゲーム解釈論って本、本屋でみかけて、装丁がおしゃれだったんでジャケ買いしてしまいました。かなり厚い本で、しかも内容が濃い〜。でもすごく面白くてためにもなって、しばらくお気に入りの1冊であることは間違いなさそうです。おすすめですよ。また来ます〜。』
(中略)
# workshop 『akkieさん、コメントありがとうございます。この日記、実際はそれほど知的ではないですから後で幻滅しないようにwとかいう冗談はさておき。「テレビゲーム解釈論」のような本は、日本では滅多に出てこないのでデフォルトで「買い」の予定ですっていうか、今からリアル書店に買いに行きます。装幀の伊勢功治さんは…ぐぐってみたところ、白水社の本でよく装幀している人のようです。個人的にはこの本の表紙はもう少しさっぱりしているか、TVゲームらしいインパクトがあった方が学術書の棚でも際立って良かったかもという気がします。実物を見ると印象が変わるかもしれませんが。』
(中略)
# akkie 『わお!workshopさん、お返事ありがとうございますm(_ _)m 私はゲームが大好きなのですが、ゲーム本のデザインで気に入ったものが全くありませんでした。ケバケバしかったり、あからさまな子供やマニア向けの表紙だったりで。でも、この本を偶然みかけたとき、ちょっとモダンアートっぽくって、タイトルを見るまでまさかゲームの本だなんて思いもしませんでした。workshopさんがずばりご指摘のとおり、ゲーム本としては派手でもなく地味でもなく、言ってみれば中途半端かもしれません。でも、パラパラっとページをめくっただけで、この装丁(すみませんテイの字が出ません)が著者の文体?雰囲気?とマッチングしてるように、ホントに直感なんですが感じまして(^ ^;)、そのままレジに直行しました。今日もゆっくりゆっくり読んでます。私のこれからのゲームライフに「考える」ということを初めて注入してくれた1冊です(^ ^)また来ます〜』
# akkie 『workshopさん、レスありがとうございますぅm(_ _)m 今日もゆっくりゆっくり読んでます。ゲームをガアーってやったり、ダァーっていったりするだけだった私のゲーミングライフに、プラス「考えること」を初めて注入してくれた1冊に出会えたと思います。そんな本をサクッととりあげていらっしゃったworkshopさんってやっぱりすごいなぁって。』
# workshop 『スラド日本など色々な場所で紹介されてますね http://slashdot.jp/books/05/08/12/0539258.shtml >『テレビゲーム解釈論序説』書店で早速買ってきました。予想したよりもかなりの重量級&熱い内容で、かなり読み応えがあります。なかなか珍らしい着眼点の「ハックマリオ論」や、筆者の思い入れがいい方向に働いていて読ませる内容になったサッカーゲームの「ファンタジスタ」覚書など、見せ場満載です。時間をかけてじっくり読んでいきたい良著の予感です。装幀は…書店の社会学新刊コーナーの棚で平積み(!)された状態を見た感じではやはり地味すぎます。カバーを外したモノトーンの方が私好みかな? akkieさんへ、この本を「直感」で買ったのは凄い!この本の値段を考えるとなかなか出来ないことですよ。自信持っていいです。』
# akkie 『workshopさんにほめていただけて有頂天です(^ ^)/ スラッシュドット、見てきました!読んでない人は「どうせエヴァ書と同じだろ?」って否定的ですが、読んだ人はみなさん絶賛してますね。私のカンはまんざらじゃない!って思いたいところですが、実は、ちゃんとこの本の中身までのぞいてみれば、一瞬で名著の予感が誰でもするかなぁと(^ ^;)むしろ、それをセンスのみでピックアップされたworkshopさんの嗅覚というか、アンテナというか、やっぱりすごいです。スラドに書いてあったんですが、この著者、サーファーじゃないかって(^ ^;)確かにゲーマーにしてはスポーツに詳しすぎる。私がレジに直行した理由はもうひとつあって、こんなに充実した<オマケではない>注釈のついた本ってなかなかないなって。注釈読んでるだけで、賢くなっていくようで楽しいです。大学生とかはすっごく勉強になるんじゃないかなと。(あと、ミスで2度送信してしまい申し訳ありませんでしたm(_ _)m)』

狂詩曲の果てに
http://d.hatena.ne.jp/minap/20050812#c
ampmという人のコメントに注目。なぜか部数を知っている第三者。2000部だそうだ。

# んまま 『この本に目をつけるなんてあなたはかなり敏感選手権ですね?(テレ麻)
昨日、親友が電車の中で読んでたので、ちょっと読ませてもらったけど
なかなか食べられました。
貸せっていったら思いっきり拒否られたので、今、アマゾってます。
久々にまちどーしー本だ。』
# minap 『「敏感選手権」がイマイチよくわからなかったりとか。(w;
とりあえず一番微妙だったのが、編集のコメントだったりするわけだが……amazonのはもう直ってるなー。読んでみたくはあるけど、ちょっと高すぎだなー。』
# Anny Mom 『/.Jに書いてありましたが、学術書でこの値段って、相当出版社が無理した
くらい激安らしいですね(ハッキングマリオの論とかカラーだし)。ゲーム
書にしては厚くて重量感があって、内容もかなり濃いんで、個人的にはこの
値段は納得です。他の1000円のゲームのエッセイ本を3冊買うより全然価値が
違うと思います。/.Jでも否定組は読んでない人、好著と呼ぶのが既読組と線引き
ができてますね。他人のお財布の事情はわからないので何ともいえませんが、
余裕があったら即買いしておいた方がいいと思う1冊かなと。』
# minap 『まぁ……学術論文なのか、論文風エッセイなのかで判断がつきかねているというところかな? 前者なら安くても、後者なら高めの部類だし。そこの所の判断も微妙だったりとか。』
# kumakuma1967 『多数の著者が学術書の印税で食ってこうと思ってるケースに比べれば格安だけれど、単著で、第1刷の部数が多ければむしろ高め。第1刷5000部超だったら本屋は利益出るし、1万部超なら十分印税もあがる。
 学術書は第1刷が2000部以下って決めつけてないですかね。』
# minap 『どちらにしても内容を覗いてみないと何とも。買っては見たけど面倒くさくて読まない……だとアレだし。とかいいつつ、「マハン海軍戦略」を冒頭だけ読んで放置してるしなー。(w;』
# ampm 『出版系のコネで情報を流してもらったけど、この本、1刷2千とのこと。SP用に100は使うからたぶん1900ってとこらしい。これもまじめなゲーム本→絶版→数年後ヤフオク数万の公式に当てはまってしまうのか?』
# minap 『この話題、何でこんに盛り上がってるのかと思ったら……/.も盛り上がってたのね。(w;』
# ampm 『てことは、/.で盛り上がる前にこのブログで採り上げていらっしゃったから、「敏感」って言われたことに、ご自分で気付いていらっしゃらなかったんですね(^◇^ ;)』
# minap 『最初の頃だけ読んで、そのまま流してたので……。(w;
んじゃまぁ、試しに買ってみますかなー。』
# ampm 『うーん。鋭いのに天然って人がいたのか(~ ~;) もしかして長嶋茂雄的天才なのか!?』

Akira’s Diary この話は聞き流せ。
http://d.hatena.ne.jp/Akira_u/20050813#c

# private Gian(t) 『やっぱここアンテナ高けーなー。「テレビゲーム解釈論」はたぶんすぐ売り切れて、普通に生活してて情報に敏感でない人の手には届かないだろうって噂です。学術的ゲーム本って発行部数が極端に少ないらしいから。それをすでにチェック済みのところがニクイ。にくいぞぉ。(もちろんオレもamazon行ったぜ!)』
(中略)
# private Gian(t) 『まぁ、いわゆる隠れファンです(偉そう!)。出先でもカフェからアクセスしてのぞかせてもらってますよ。この「テレビゲーム解釈論」まだ手元に届いてないのですが、友人がすでに購入済みだったのでちょっとだけ読ませてもらいました。本も重いが中身もかなり重い〜。ゲーム研究史に刻まれること間違いないでしょうね。それをあっさり手に入れてしまうあなたのアンテナは高すぎる。そのアンテナ、アキバに売ってますか?』

私はどこに立っているのか
http://d.hatena.ne.jp/frenchballoon/20050814#c

M&K 『テレビゲーム解釈論序説、読みました。
それにしても作成していただいたゲーム関連書リスト、こんなにあったのかと思うほどすごいですね。
仕事柄、これらほぼ全て目を通してますが、さらにすごいのは、心理学的見地から書かれた「テレビゲームと子どもの心―子どもたちは凶暴化していくのか?」(2004)と経済学的見地からの「ゲーム産業の経済分析―コンテンツ産業発展の構造と戦略」(2003)くらいしか学術的なものは見当たらないことですよね(後者は作成していただいたリストにはないようですが・・・)。
それを考えるとやはり、人文学的な学術書としては海外はわからないのですけど日本では初といえる「テレビゲーム解釈論/アッサンブラージュ」は本当に貴重な書だと思います。
私の考えからすると、学術的かそうでないか、あるいは学術「風」であるかの線引きは、論稿が明らかにしようとしてる目的が明確であるか否かで、さらにそれを一貫して積み重ねているかだと思います。
よく、学問的に書いた<読み物>がありますが、あれらは「難しく考えてみるとこんな感じですかね?」というような「お遊び」であって、お遊びだからこそ、いちいちそれに目くじらをたてる必要もないわけですが、例えば「テレビゲーム解釈論」は、どの章も明らかにしていこうとする目的が明確であり、そのために研究方法(手段)もはっきりと提示されている、もちろん、それに則った調査が行われている。
その上で論が積み重ねられているという点において、私はテレビゲームの本格的学術書だと認めることができると思っております。
私は十数年学問(社会学)で食べてきましたが、この著者のような視点が私には欠けているなと大いに勉強させてもらった書でもありました。寄ったついでに思わずコメント。』

或る人物の生きた証
http://d.hatena.ne.jp/senna3D/20050820#c

# urawa 『「テレビゲーム解釈論序説」のことが書いてあったので、思わず目がとまりました。数日前に読み終えたのですが、実は私は大学院でバタイユ修士を了したのですが、私個人の見解からすると、八尋氏のとらえかた、バタイユ解釈は、あながち的外れではないかと感じてます。もちろんそれが実際にゲームの現象として証明されるか否かは今後の他分野での研究を待たなくてはならないでしょうが、ある意味、バタイユの概念を持ち出すと、ゲーム好きは反発を覚えるかもしれません。バタイユの概念は、人が触れられたくないところに直接的に触れてきますから。』
(中略)
# 繊阿 『深く思想的な研究をしているわけではないので、自分こそ的外れな意見だとお恥ずかしい限りです。八尋氏のとらえかたについては私も大体同意見なんですが、だからこそバタイユの思想に依ることが違和感の原因になっているといった感じです。章で引用されている言葉は著書『エロティシズム』からですが、この本が一度読んだくらいではさっぱりで理解できていないことと表面上でも読んだ限りでは自分自身の道徳観と反目して受け入れがたいということがこの違和感を引き起こしているのだと思っています。
ゲーム好きが反発を覚えるのは、プレイする対象にバタイユに限らず思想を押し付けられることそのものの行為であると思います。
どんな思想に反発を覚えるかどうか考えるのは、ゲーム文化研究家であり、作り手側の問題だと思っています。』
# urawa 『「お恥ずかしい限り」なんておっしゃってますが、この本を読み進めていらっしゃるだけで、繊阿さんがどれだけ高い能力をお持ちであるかすぐにわかります。普通の人じゃ興味深いトピックを拾って「面白いね」で終わってしまうでしょうから。確か、/.Jのどこかにレスがついていたと思いますが、この「テレビゲーム解釈論序説」は現代思想の分野の勉強会でも教材として採り上げられるほどですが、どこのサイトでしたでしょうか(ブログではなかったと思う)、大学の教授が新たな総体的ディシプリン確立の可能性を秘めていると絶賛していましたが、たとえゲーマーが望まなくても、どんな事象においてもアカデミズムの観点から概念を援用しながらロジカルに整理することは必要なことであると思います。普通にゲームし続け(そしてロジカルな枠を提示されることに違和感を覚える)ゲーマーが存在するとしても、それはそれで、こういった本によってロジカルな議論が進められることはとても大切だと私個人は感じてます(^ ^)(でなければ、人文系の学問全てがひっくりかえってしまいますし(^ ^;)まぁ、ひっくりかえってもゲーマーは普段どおり、ゲームをするでしょうけど(^ ^;;;;)』

Gust Notch? Diary
http://d.hatena.ne.jp/gust_notch/20050820#c

# nakaX2 『どこのブログだったか忘れましたが、今日読んでいたら「テレビゲーム解釈論序説」のことが書いてあって、宮澤賢治の章を読んでたら賢治の関連書を買ってしまったって書いてありました。おもしろいことに、それに誰かがコメントつけていて、「実は私もその章を読んだ翌日に大量に賢治の文庫を買ってきてしまいました」なんてあり、テレビゲームについて書かれた本なのにそういうことを誘発するなんて面白いなーって思っていたら、もっとすごいというか、帯に賢治の名前があっただけで、3千円を超える本を買ってしまう人までいるんだ!と。テレビゲームと賢治がリンクすると、すごいパワーになるのでしょうか?(^ _ ^)私は二十数年生きてきて、全く賢治とゲームが結びついたことなどありませんでした。実は紀伊國屋本店で「テレビゲーム解釈論序説」を買ってきたばかりで、今から読むのを楽しみにしてます。久しぶりに買ってきた本で読む前からワクワクしてます。』
# gust_notch 『こちらhttp://syn.ddo.jp/tdiary/?date=20050814#p01のブログでしょうか?元々宮澤賢治は好きなので、テレビゲームとどのように関連づけて論じているのかに興味を持ちまして・・・。まだ開いても見ていない状態なのですが、私も読むのがますます楽しみになりました。』

このコメントで出てきたブログでも、コメントがある。
Garage Note(2005-08-14)
http://syn.ddo.jp/tdiary/?date=20050814#c

_ スクラム (2005-08-20 11:14)
こんにちは。私は先日アマゾンで買った「テレビゲーム解釈論序説」にハマってるのですが、読み終えた翌日、宮沢賢治の文庫本を大量に買ってしまいました(^ ^;;;;;;
なので、いつもはコメントせずにROMのみなのですが、思わずカキコしてしまいました!
テクノ的な文学ブログって感じで、いつもすごく楽しく読んでますので、これからも期待してますね!

世界の果ての崖っぷちで
http://d.hatena.ne.jp/Iron-9/20050822#c

# sukuwa 『いつも楽しく読ませていただいてます。
それにしても大人買いなんてカッコいいですね!しかも幅が広い!
私も「テレビゲーム解釈論/アッサンブラージュ」を大きな本屋で残り1冊を
ゲットしてすぐに没頭しましたが、まさにIron-9さんのような知の幅が広く、
深みもある方に読み進められる本だと感じます。』

Akira’s Diary この話は聞き流せ。
http://d.hatena.ne.jp/Akira_u/20050824#c

# M 『この本はホントにめちゃ面白いですね。実は盛岡の実家に帰省して、ずーーーっと読んでました。
何しに帰ったのか!ホントに個人的に久々のヒット作です。
この本が読者に要求する知の深さは

>出発点は、引きこもりから社会復帰する人に、問題行動をゲームなどの仮想コンテンツで代行し、社会生活をすごせるようになっている事実

と、まえがきをこのように的確にまとめることができる能力を持った人だとも思います。
Akiraさんを褒めてるかって?いや、褒めてます(^ ^) 私もこういう風に読めるよう努力します!』

例えばの話をしないか
http://d.hatena.ne.jp/hal-e/20050825#c

K’s 『俺もこの本、本当に面白くてすでに何度か読み返してます。

>著者の偏りのない姿勢に好感が持てます。

hal-eさんのような、こういった大人のスタンスでこの本を
読める人はなかなかいないかもしれませんネ。
悪影響論を唱えたがるPTA的な人は「もっとゲーム脳みたい
にはっきりと批判しなければダメだ」と言ったり、
熱狂的なゲーム信者は、ゲームの欠点を少しでも指摘され
たらヒステリックになるでしょうし。
しまいには学術用語に拒絶反応を示して、何言いたいのか
わからん、と子どもようなことを言い出す人もいるでしょうし。
hal-eさんのように、著者が目指しているゲーム論の
方向性を冷静に受け止めることができなければ、
せっかくのこの好著から、まえがきやあとがきに書いて
あるような著者が望んでいる生産的な議論への発展は
残念ながら期待できないかなぁとも。
それだけにhal-eさんの放たれたこの「たった一言」が
重いです、ほんとに。
今まで何気なくブログを読んで、ニュースを入手して
きましたが、hal-eさんってすごい人だったんですね。
ほんと失礼しましたm(_ _)m』

workshop PCエンジンおしゃれ計画
http://d.hatena.ne.jp/workshop/20050829#c

# akkie 『workshopさん、お久しぶりです!いつも楽しく読ませていただいてます!
「テレビゲーム解釈論序説」の寸評が出てるとのことなので、早速見にいってみましたが・・・。絶句。しかもほとんど「ゲーム解釈論」の話じゃないし・・・。////さんという人はご自分のブログとかで怒りを爆発させたらいかがでしょうかね?確かに桝山さんはもはやカリスマ的な部分もあるので、こういう擁護が出てきてもおかしくはないと思いますが、それにしても読むのが辛すぎるほどです。もしくは、出版関係で被害にあわれた方なのかもしれませんが、直接ご本人とメールなどでお話しされるとか手段はあったはず。ちょっと前までのPC通信やウェブのBBSではよくこういうことはありますが、私は平和で面白いブログしか渡り歩かなくなりましたので、久々にショックで何だかどんよりです。それはさておき、私も解釈論の著者のエッセイを読んでみたいです。第二部のファンタジスタ論(これはworkshopさんの命名ですね!)とか読んでて、海外サッカー見たくなってきますから、この著者のもっとラフな文章でも楽しんでみたいと思います。これだけ固い文で楽しめているので。今度は明るい話題の時にカキコしたいです(; _ ;)』

以上、大層面白いものを見させていただきました! しかし、これだけ言及サイトを総爆撃しているのに、なんで隊長のところにきてないんだろうか?
切込隊長 機能移転候補地(ただし更地)
http://d.hatena.ne.jp/kirik/20050830
コメントの口調こそ違うものの、内容に一定の特徴が見られる。

  • 「はじめまして」の挨拶が多お。普段から、そのサイトにコメントを書き込んでいる人ではない
  • この書籍を見つけたサイト管理人を誉める
  • 書き込んだサイトを誉める
  • 買ってきたばかりの場合、やたらと楽しみだと主張する
  • ネットでの批判に対して、嫉妬だなどのイヤミを書く

2000部と発行部数が少ない書籍でこれだけのコメントがつくのは考えにくい。これらのコメントはすべて同一人物だと判断する。そして、初版部数までわかっているということは、相当著者に近い人物だろう。
Critique of games - メモと寸評
http://d.hatena.ne.jp/hiyokoya/20050822#c
そういう訳で、冒頭でリンクしたダイアリーでの「SD-BG」という人も各所でコメントしている人と同一人物だと思った。
Game Programmerグループ - Nao_uの日記
http://game.g.hatena.ne.jp/Nao_u/20051007#p1
SD-BGという人は、こちらでもコメントしている。

SD-BG 『レスありがとうございます。Nao_uさんのおかげで有意義な週末になりそうです。
Nao_uさんの最後のパラグラフを読んで、8月末の八尋氏の講演に出席した知人
(先のコメントで言及した知人)から、先日その時に話されたことをかいつまんで
聞いた、その内容をおぼろげに思い出しました。今、彼にできるだけ詳しいこと
(ゲームに関する部分のみ)を問い合わせていますので、わかりましたらまた後ほど
コメントさせていただきます。実際、先のコメントで「原理」という言葉を肯定的解釈
のもとでわざと使用したのは、八尋氏がそこに言及したことを聞いたからで、
Nao_uさんほどゲームに精通していない私が話を円滑にするには適切な表現ではないか
と感じたためです。それではまた後ほど訪問させていただきます。』

このコメントは2005/10/08 16:44に投稿されただが、次にメールがきたというコメントは2005/10/08 19:10だった。はやい…。
※コメントに対する返信はこちら
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20051009/comment

*1:『オタクVSサブカル』の対談記事に注釈をいれる過程で初めて知った