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最近はオーディオブログです

いろいろな背伸びアイテム

「背伸びアイテム」というのにいろいろ反応があって、他の人が挙げた背伸びアイテム。

もともと考えていた「オタクの背伸びアイテム」というのは、ジャンクなサブカルアイテムの中でも、背伸びアイテムと認識されやすいものというかなり微妙な差異の話だったんだけど、この辺りになってくると「真っ当な背伸び」感が出てくる。ハリウッド映画を見て喜んでいたのが、急に恥ずかしいと思い始めて、フランス映画とかにいくのが、真っ当な背伸び。アートとか芸術と呼ばれる領域にいく。
映画秘宝』も背伸びアイテムではないか?という話があったんだけど、アイデンティティを持つためのマイナー好きアイテムもやっぱり背伸びなのかなあ。
ちょっと考えたのが、インテリの背伸びとボンクラの背伸びという概念。『批評空間』とか『ユリイカ』『現代思想』といったハイカルチャー方面にいくのはインテリの背伸びだけど、『映画秘宝』はジャンクサブカル(ゲスサブカルでも可)だから、ボンクラの背伸びと。
はてなアンテナ北田暁大氏や稲葉振一郎氏などのアカデミズム系の人を登録するのがインテリの背伸びで、町山智浩氏の日記を登録するのがボンクラの背伸び。
音楽だと「くるりスーパーカーナンバーガール」なんて三大噺もあるけど、この背伸び感は、サブカルにおける過剰な自意識の受け皿としてファウストに近いんじゃないかな。
あ、急にキバヤシがやってきた!
キバヤシ

消費しているアイテムで自分を表現できるはてなという空間こそ、究極の背伸びシステムなんだよ!

なんだってーーー!


※背伸びはほどほどにね!
それはさておき、こんなことを書いてみて『なんとなくクリスタル』(田中康夫著)の注釈とはてなキーワードは似てる気がしてきた。日記を書くだけで、勝手に注釈がついていって、自分だけの『なんとなくクリスタル』ができるという。

漫画業界におけるアンケート主義は新人にメリットがある

http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20050317#p1
既得権益を持っているベテランより新人に需要があるよということを営業などにアピールするためにアンケートは便利という話。編集者としては、アンケートは指標の一つであって、絶対視するものではないだろうと思っているんだけど、自分以外の人間に何か説得力のある材料が必要になった時に使うしかない、って辺りかなあと。
コメント欄で雑誌の読者年齢の話題があったのでそれに絡めて。先日、更科さんが「雑誌は基本的に創刊時の読者年齢がそのまま持ち上がっていくから」とコメントしていたけど、長寿雑誌になるためには、この読者年齢を切り下げるという荒療治が必要。たとえば、少年ジャンプだと、看板作家だった本宮ひろし氏の連載をやめる、みたいな辺りが転換期だ。こうした荒療治は、作家から恨まれてしまうので、この判断を下せる編集長は少ないらしい。
「今の10代は本を読むどころか、漫画も読まなければゲームもしません」に反応があったけど、この手の話というのは傾向の話をしている訳で、「自分は○○代で○○もしている」という例外の話をされても困るよなあ。漫画専門店の人から、10代は減っているという話を聞いたことがあるけど。

月刊現代4月号のニッポン放送とフジテレビの記事

月刊 現代 2005年 04月号
http://kodansha.cplaza.ne.jp/mgendai/
先日図書館に行った時にたまたま月刊現代を読んだんだけど、意外と面白かった。サイトにはまだ3月号の情報しかないんだけど、4月号でフジテレビの内紛のせいでニッポン放送の株があんな状態だった、そして村上ファンドが昔からニッポン放送に目をつけていて、経営参画を考えていたけどスルーされてしまったので、堀江社長を背後で操った、というのを解説した記事が掲載されていて面白かった。
しかし、村上ファンドって西武鉄道でも株を買って、今後の再建プランを提案したものの、スルーされてしまったりとか、なんかそんな話ばっかり。
あと、島耕作のインタビュー記事なんてのが掲載されていたのが講談社らしい(笑)。
月刊現代ってちゃんとチェックしてなかったんだけど、2004年8月号で『ネット掲示板 「2ちゃんねる」に集まる負の本能』というのがあって、誰が書いているんだろうと思ったら荷宮和子氏。うーん、読む必要はなさそう…。でも、バックナンバーの目次を見ると、面白そうな記事が多いので、また図書館に行った時にチェックしてみよう。
http://kodansha.cplaza.ne.jp/mgendai/mokuji/200408/main.html

岩波ジュニア新書の『ナウなヤング』

「つまらない大人にはなりたくない」で思い出した本。
ナウなヤング (岩波ジュニア新書)
国民クイズ』の原作者として知られる杉元伶一氏が書いた本なんだけど、独特の分類が面白かった。イラストは水玉蛍之丞氏。1989年に出た本なんだけど、今読むとどんな感想を持つんだろうか。もう捨てちゃった気もするんだけど、ちょっとセンチメンタルなあとがきが印象に残っている。
高校生時代の自分はとにかく苛立っていた。バッターボックスに立てばホームランを打てるつもりになっていた。でも実際にバッターボックスに立ってみるとヒットを打つのがせいぜいだった。今、君たちはバッターボックスに立っている大人を笑っているだろうが、次にバッターボックスに立つのは君たちだ、とかそんな感じの文章。
http://www.hico.jp/sakuhinn/5na/nauna.htm
検索したら、金原瑞人氏が誉めてた。

たとえばどんな若者の一項目に、「いちおうの人々」というのがあって、これは職業はとたずねられて、「いちおう学生です」と答えるタイプ。「世間体は維持したいが、ちょっと変わったヤツだと思われたい」から、「いちおう」勉強したり、遊んだり、恋愛したりしてて、いってみれば、「完全に平凡ではないつもりだが、ひとりで目立つ自信はない」人たちのこと。

分類はこんな感じ。

コピペ脳の恐怖

ブログのコメント欄に、他人のブログの文章をコピペしていく人がいる。
http://d.hatena.ne.jp/strange/20050315#c
http://d.hatena.ne.jp/bmp/20050314#c
最近だと、ここで見かけたような事態。
この時は活字うろうろさんの日記『「プロ奴隷」の言語感覚』(http://d.hatena.ne.jp/urouro360/20050315#do)がコピペされていた。今回のはちょっとタチが悪くて、bmpさんの名前を騙っている。よく見れば、リンクになってないから、偽者だと気付くんだけど。
この辺り、段階があって、

  • リンクして、ここを読めと主張
  • リンクして、かつ大量の引用をしてくる
  • リンクなしで大量の引用

下にいけばいくほどタチが悪い。strangeさんの日記でも書いてあるようにコミュニケーションを取る気がないんだろうと思えるんだけど、コピペで何か言った気分になってるのかなあ。

萌えに真実がある――「萌え萌えジャパン」取材秘話

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0503/18/news006.html

合コンの自己紹介で『好きな女性のタイプはナディア。それも島編のね』と言って『なるほどいい趣味ですね』と言われることも多分ないと思います。

これは作画が崩れていた島編のような容姿でもokという遠回しな表現ですか。

ライブドアパブリッシングがプライベート出版という名の企画出版を

http://publishing.livedoor.com/seminar/
説明内容にコストとか費用があるということは、これは企画出版? うーん、これはまた何だかな展開が…。