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岩波ジュニア新書の『ナウなヤング』

「つまらない大人にはなりたくない」で思い出した本。
ナウなヤング (岩波ジュニア新書)
国民クイズ』の原作者として知られる杉元伶一氏が書いた本なんだけど、独特の分類が面白かった。イラストは水玉蛍之丞氏。1989年に出た本なんだけど、今読むとどんな感想を持つんだろうか。もう捨てちゃった気もするんだけど、ちょっとセンチメンタルなあとがきが印象に残っている。
高校生時代の自分はとにかく苛立っていた。バッターボックスに立てばホームランを打てるつもりになっていた。でも実際にバッターボックスに立ってみるとヒットを打つのがせいぜいだった。今、君たちはバッターボックスに立っている大人を笑っているだろうが、次にバッターボックスに立つのは君たちだ、とかそんな感じの文章。
http://www.hico.jp/sakuhinn/5na/nauna.htm
検索したら、金原瑞人氏が誉めてた。

たとえばどんな若者の一項目に、「いちおうの人々」というのがあって、これは職業はとたずねられて、「いちおう学生です」と答えるタイプ。「世間体は維持したいが、ちょっと変わったヤツだと思われたい」から、「いちおう」勉強したり、遊んだり、恋愛したりしてて、いってみれば、「完全に平凡ではないつもりだが、ひとりで目立つ自信はない」人たちのこと。

分類はこんな感じ。