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漫画業界におけるアンケート主義は新人にメリットがある

http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20050317#p1
既得権益を持っているベテランより新人に需要があるよということを営業などにアピールするためにアンケートは便利という話。編集者としては、アンケートは指標の一つであって、絶対視するものではないだろうと思っているんだけど、自分以外の人間に何か説得力のある材料が必要になった時に使うしかない、って辺りかなあと。
コメント欄で雑誌の読者年齢の話題があったのでそれに絡めて。先日、更科さんが「雑誌は基本的に創刊時の読者年齢がそのまま持ち上がっていくから」とコメントしていたけど、長寿雑誌になるためには、この読者年齢を切り下げるという荒療治が必要。たとえば、少年ジャンプだと、看板作家だった本宮ひろし氏の連載をやめる、みたいな辺りが転換期だ。こうした荒療治は、作家から恨まれてしまうので、この判断を下せる編集長は少ないらしい。
「今の10代は本を読むどころか、漫画も読まなければゲームもしません」に反応があったけど、この手の話というのは傾向の話をしている訳で、「自分は○○代で○○もしている」という例外の話をされても困るよなあ。漫画専門店の人から、10代は減っているという話を聞いたことがあるけど。