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1万円を切るスピーカーMoukey M20-3の音がいい! 低予算で始める中華オーディオによるPC高音質化

ここ最近すっかりオーディオ沼にハマっているのだが、気になるのは世間ではスピーカーで音を聴くことにあまり関心がないこと。良い音で聴くというと、イヤホンやヘッドホンの話ばかりで、スピーカーのことはあまり話題にならない。住環境の問題で大きな音が出せないとか、スピーカーで良い音を聞こうとするとコストがかかるイメージがあるからだろうが、コストに関しては、最近は中華オーディオ製品のグレードが高く、低コストで良い音が聞けるようになっている。しかし、そういう情報がまとまってないので、ちょうどAmazonブラックフライデーでセール中ということもあり、自分の知見をまとめておく。

結論

記事が長くなってしまったので、概要をまとめておく

  • PCの高音質化にはアクティブスピーカーより、USB DAC+アンプ+パッシブスピーカーの方が良い音質を得られる
  • 中華オーディオ製品でまとめれば、非ハイレゾなら予算1万円台、ハイレゾ対応なら2万円台で揃えることが可能
  • アンプ+スピーカーだと、スピーカーを変えれば、更なる音質向上が望めるので、発展性が高い
  • 中華メーカーの製品が不安だったり、シンプルな方がいいのなら、日本メーカーのミニコンポはスピーカー付属なので良い。特にUSB DAC機能があるパナソニックのミニコンポSC-PMX90は現在3万円を切っており、お勧めだ

音の空間が広がるスピーカー

スピーカーで聴く利点は、音像定位によって音による空間が広がることだ。スケール感の大きい音で、空間の雄大さを感じられる。部屋の中が音で包まれ、没入感が上がる。ヘッドホンでは頭内定位といって、頭の中にしか空間を感じることができない。どうしても狭さを感じるものになってしまう。
良いスピーカーで聴くと、音の情報量は段違いだ。これまでの視聴環境では聞き逃していた音が、しっかり聴こえ、こんな音が入っていたのか?と驚かされる。音量を上げなくてもクリアに聞こえるし、低音は切れの悪い「ドスドス」ではなく、「ドンッ! ドンッ!」と切れが良い。音楽はもちろんだが、映像でも高音質化の恩恵は大きい。最近はYouTubeでミュージックビデオを見る人も多いだろうが、スピーカーで聴くとYouTubeでも音質がこんなにいいんだ!と驚くことだろう。映像作品はサラウンドのものが多いため、サラウンド環境でないとダメと思われがちだが、2ch環境でも、音質が良くなれば、充分迫力が出る。映像配信サービスをPCで見ているのなら、PCの高音質化は非常に恩恵を受ける。
現在、一般的な人が、スピーカーで良い音を聴く環境というと、映画館だろうが、映画館のように、スピーカーと聴く側の人間の距離が遠いというのは、実は良い音を聴くのに向いた条件ではない。大きな音量でごまかされているが、距離が遠いと、どうしても音の密度は下がって、スカスカになってしまう。これが良いスピーカーを、1~2mぐらいの距離で聴くと、限りなく密度の濃い音が聴けるのだ。
オーディオ環境を揃えるようになってから、映画館と家の環境を意識して比較するようになったが、家で真似できない映画館の利点は、騒音の元になりやすい超低音ぐらい。超低音がよく使われる映画はともかく、音楽に関しては、音量をそこそこ上げられれば(これが一番難しいが)、家でもかなり良い音を聴くことができるのだ。

PC高音質化に必要なのはUSB DAC+アンプ+パッシブスピーカー

音楽を良い音で聴こうとすると、CDプレイヤー+アンプ+スピーカーという構成が基本だったが、今ならCDを使わず、PCで音楽を聴く人が多いだろう。PCを再生機に使えば、コストを下げられる。PCの高音質化の選択肢としてよく挙げられるのは、アンプを内蔵したアクティブスピーカーだが、アンプを使って鳴らすパッシブスピーカーの方が高音質化しやすい。PCを音源としたシステムならば、良い音を聴くのに必要なのはUSB DACとアンプ、スピーカーだけだ。DACはデジタル信号をアナログ信号に変換するもので、中でもPCとUSBで接続するものをUSB DACと呼んでいる。PCのヘッドホン出力はPC内部のノイズの影響を受けたり、アンプの性能が低いため、音質が悪く、高音質化したい場合、ヘッドホン出力は使わない。*1
アクティブスピーカーはiMacやノートPCみたいなもので、対して、パッシブスピーカーは自作PCみたいなもの。好きなアンプなどを組み合わせて楽しめる。音の良いアクティブスピーカーを選ぼうとすると2万円ぐらいは必要だが、それぐらい予算があるのなら、パッシブスピーカーによるシステムの方が、あとからアンプやスピーカーを変えたり、スピーカーをサラウンド用に回すなどの発展性があるので、よほど意図がない限り、お勧めである。

クリアな音が出るMoukey M20-3

オーディオの花形はスピーカーだが、普通に店で買おうとすると最低1万円以上はするし、最近は部品不足や輸送費の高騰から値上げが続き、1.5万円が最低ラインになってきている。評判の良い海外メーカーの製品だと3万円を超える。安くあげるには中古ショップで昔のスピーカーを買うという手もあるのだが、新品で良い音のスピーカーとして、中国メーカーのスピーカーがなかなかの実力を持っている。もともと一般のオーディオメーカーも中国に生産を委託しているのだから、中国メーカーの製品の質が高くても不思議はない。
自分は中華スピーカーの実力を知りたくて、このMoukey M20-3を購入したのだが、どうせこもった音が聴こえてくるだろうという思い込みで聴いたら、思った以上に良い音が出てきて、良い意味で裏切られた。スピーカーで聴いた時に感じる空間の広がりや、音の情報量の豊かさがあり、ぱっと聴いただけで「これは良い音だ」を感じる音質であった。性能の悪いスピーカーだと、音はこもって聴こえてぼんやりしているが、このスピーカーの音はクリアーで輪郭がくっきりしていて、音に芯があるように聴こえる。
Moukey M20-3は3wayのスピーカーだが、3wayというのは音が出るユニットが3つあるということ。2wayで少し安いモデルもあるが、ユニットが多い方がいいだろうと思って、3wayを選んだ。*2普段は8000~9000円ぐらいなのだが、現在ブラックフライデーのセールで7,199円と安くなっている。
パッシブスピーカーとしては、一般的なサイズだが、アクティブスピーカーのサイズに慣れている人にとっては大きいと感じると思われるので、購入前にサイズをしっかり確認して欲しい。

他にもEdifier P12やLONPOOのパッシブスピーカーも評判がよく、現在セール中である。価格は大差ないので、デザインで選んでもいい。※Edifier P12以外はスピーカーケーブルが付属していないため、別途購入の必要がある

アンプ&USB DAC

パッシブスピーカーを駆動するのがアンプだ。PCの場合、マザーボードのヘッドホン出力は音質が悪いので、高音質化にはUSB DACが必須となる。USB DACは単品でも売っているが、内蔵しているアンプも多く、ここでは、利便性を考え、USB DAC内臓のアンプを紹介する。もちろん単体のUSB DACとアンプの組み合わせでも構わない。

YouTubeの音を良くしたいのならNobsound NS-01G Pro

※カラーモデルあり

  • USB DAC (16bit / 48KHz)
  • Bluetooth ( SBC )
  • ヘッドホン出力はない

USB DAC内臓 / Bluetoothと機能満載だが、3,635円と驚きの低価格のアンプ。自分も買ったが、普通の人なら確実に良い音だと感じることだろう。上のスピーカーと合わせれば、1万円台でPCの高音質化ができる。ハイレゾ非対応であるが、圧縮音源を聴いたり、YouTubeの音を良くするのなら、このアンプで充分。似たような形のアンプが他ブランドでもあるが、おそらく同一商品と思われる。

ハイレゾならS.M.S.L SA300

※カラーモデルあり

  • USB DAC (32bit / 384kHz)
  • Bluetooth(apt-X)
  • リモコン付属
  • ヘッドホン出力はない

上のアンプのUSB DACハイレゾ非対応のため、ハイレゾ音源をハイレゾとして再生できない。ハイレゾを聴きたいのなら、お勧めはS.M.S.L SA300だ。これも買っているのだが、驚くぐらいに高音質であった。上のアンプも単体で聴けば、良い音なのだが、SA300は、音の広がり、高音の伸び、量感のある低音と、完全に別物であり、非常に良い音が出る。Bluetoothはapt-Xに対応しているので、スマホを再生機にすることができる。サブウーファー出力があるので、低音の強化もしやすい。
今ならセールで20%OFFの13,463円で、スピーカーと合わせて、2万円ちょいでハイレゾ対応の高音質の環境が手に入る。物足りなくなったら、スピーカーを変えればいい。
アンプICにインフィニオン社のMA12070というチップを使っているのだが、このチップが優秀なようで、このチップを使ったアンプは音質の評価が高い。MA12070を2つ使っているアンプもあり、更に高音質が期待できる。

ヘッドホン出力や光入力が欲しければLOXJIE A30

  • USB DAC (32bit / 384kHz)
  • ヘッドホン出力
  • 光デジタル入力 / デジタル同軸入力
  • リモコン付属

インフィニオン社のMA12070を使っているアンプで、USB DAC以外に光デジタル入力、デジタル同軸入力があるため、テレビの高音質化にも使いやすい。セールで10%OFFの19,499円になっている。

更に高音質を求める人向けのアンプ

MA12070を2つ使っているアンプは高音質と評価が高い。値段としては少し上がるが、それでもDENONやmarantzといったオーディオメーカーのアンプと比べたら激安である。

Bluetooth、バランス入力と機能が豊富。リモコンあり。ただし、USB DACは16bit / 48KHzでハイレゾ対応してないので、別途USB DACを用意する必要がある。リモコンあり。RCA入力とTRSバランス入力のみで、14,900円と安いが、USB DACは内蔵してないので、別途USB DACが必要となる。リモコンなし。

再生ソフト

Amazon Music HDに加入すれば、ハイレゾ音源を定額で聴けるので、一番のお勧めだ。ハイレゾ音源は結構高いので、定額サービス加入によるコストの恩恵は非常に大きい。すでにハイレゾ音源を持っている場合、Windowsでの再生ソフトはTuneBrowserがお勧めである。
tunebrowser.tikisoft.net

悩まずに一度に揃えたいのなら、パナソニックニコンポSC-PMX90

今回、中華オーディオを紹介したが、USB DAC、ヘッドホン出力、光デジタル入力を一つの機器で揃えたい、中国メーカーは不安という人には、パナソニックのミニコンポSC-PMX90を勧める。これを買えば、スピーカーまで含めて3万円以下で揃う。試聴したが、しっかりした低音や空間の広がりが出ていて、充分合格点を出せる音質だった。おそらくアンプの音質は良いだろうから、スピーカーを交換すれば、更に高音質が望めるだろう。ミニコンポのスピーカーの出力端子は専用のものだったりすることがあるが、一般的なバナナプラグだというのも嬉しい。
tokusengai.com

上位モデルのSC-PMX150はネット対応しており、型落ちとなったため、実売は4万円程度とかなり値下げしている。最新モデルのSC-PMX900はChromecast built-inに対応しており、Amazonでは売り切れだが、ヨドバシカメラで62,600円の10%ポイント付きとかなり安いので、予算があるのなら、こちらがお勧めだ。

最後に

オーディオ趣味を再開して、久々にオーディオ雑誌を読んだのだが、相変わらず30万円が入門レベルだというような金銭感覚の記事ばかりで、紹介されているのは50万円を軽く超えるような機器ばかりだった。さすがに最近は10万円前後の製品の紹介も増えてきているが、それでも初心者には高額だろう。ただ、ウェブでは、初心者向けの良い記事もいくつか見かけたので、それらの記事のリンクもいずれまとめたい。
スピーカーによるオーディオシステムを始める人が増えることを願って、この記事を書いた。ここで紹介している機器は、ハードルを下げるために、とにかく低価格のものを選んでいる。もし、スピーカーの音に感銘を受けたら、もっと良いスピーカーやアンプにグレードアップして欲しい。これまで聴いてきた音楽に、聴こえなかった多くの情報が含まれていたことに気付くことだろう。

*1:PCに限らず、DAPやテレビのヘッドホン出力もアンプを経由しているので、どうしても音質が劣化しやすい

*2:2wayの方が音の繋がりがよくなって、音が良くなる場合もある