ARTIFACT@はてブロ

最近はオーディオブログです

Google創業者はページランクシステムの前にソーシャルブックマークを考えていた

グーグル ネット覇者の真実

グーグル ネット覇者の真実

Kindleストアのセールで買った『グーグル ネット覇者の真実』を読んでいるのだけど、面白い話題があったのでメモ。

ペイジもまた、博士論文のテーマ探しで悩んでいた。ウェブサイト上にユーザーが注釈やコメントを残すシステムを構築するというブリンとの共同プロジェクトは、他のものよりも期待をもてそうだった。だがペイジが考えれば考えるほど、構想は混乱していった。大きなサイトの場合、注釈やコメントを残したいユーザーはかなりの数に上るだろう。コメントの掲載可否や、どのコメントをいちばん目立つ場所に置くかといった優先度はどう決定すればいいのか。そのためには「何らかのランキングシステムが必要だった」とペイジは言う。

という記述があったのだが、これは今でいうソーシャルブックマークではないか! Kindleの共有メモ機能はテキスト引用が楽でいい。
ソーシャルブックマークのためにランキングシステムが必要だったのでページランクを考え、ページランクで検索の精度が上げられると気付くと検索システムを構築する方向にいったようで。このサイトへのメモシステムというのは、かなり初期の段階で忘れられたみたい。
あと、テストの段階でクローラーに驚いたサイト運営者から抗議をいっぱい受け、robot.txtを設置すればクローラーのアクセスを制限できるといったが、サイト運営者はその解決策を受け入れようとしなかったという話も面白かった。今なら、クローラーは常識だが、回線帯域も細い昔では、クローラーというのは邪魔者だったんだろう。この後のGoogleが遭遇するいろいろなトラブルの原点だと感じる。