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ピストルはなかなか当たらないし、威嚇射撃が安全なわけでもない

J-CASTニュース : こんな凶悪犯相手でも 日本の警官は銃を使えないのか[↑B]
あの人混みの中で発砲しないというのは正しい判断なのに、発砲しろ!とか言っている人たちは、銃に関する話してもらいたくない! 人混みの中でも撃っているような刑事の出てくる映画などを見て、そんなことを言っているのだとしたら、まさに現実とフィクションの区別がついてない人たちだ。
また、動いている人に当てるというのは相当難しい。足を狙え!と周囲の人が言ったそうだが、それは相当銃に慣れた人間でもない限り、難しい。
「据物撃ちなら誰でもできる」 - 玄倉川の岸辺[↑B]
それについて詳しく指摘した記事。ライフルだと全然状況が違って当たるらしい。
ピストルというのは3メートル離れたら当たらないものだ、みたいな話を聞いてはいたけど、それについて細かいデータがあった。
ニューヨーク市警の命中率から - 火薬と鋼[↑B]
2ヤード(約1.8m)で38%、3-7ヤード(約2.7〜6.3m)で17%だ。銃が普及しているアメリカでこれとはねえ。
最近川越で起きたピストルを持って車に立てこもり自殺した事件で、犯人確保時、SATらしき人がMP5を持っていて、ピストル相手にサブマシンガンとは大げさだなあと思ったけど、ピストルではいざという時、当たらないから、弾をばらまくサブマシンガンを使うことによって命中率の低さをカバーしていたのかも。
※追記
コメント欄で指摘されたけど、MP5は命中率が高いそうなので、使われているそうだ。サブマシンガンは拳銃弾を利用するんで、てっきり直進性能は拳銃だと思っていた
また、犯人に当たったとしても、貫通するため、射線上の人間に被害を与えることがある。こんな事件も起きている。
盗難車で事故の容疑者に発砲、流れ弾が通行人に命中 | Response.[↑B]


また、威嚇射撃をすればいいという意見も見かけたが、威嚇射撃は絶対に安全という訳ではない。上に撃った弾はどうやっても地上に落ちてくる。この落ちてくる弾は当然危険なのだだ。
イラクでは祝砲の文化があり、よくアサルトライフルを空に向けて撃っている映像を見かけるが、あれで毎年怪我人や死人が出ている。
弾を大量に撃つアサルトライフルで、弾が当たる危険度が高くなっているのだから、ピストルで一発撃つだけなら…といっても、秋葉原の事件では人が密集しているのから、危険度は人が少ないところより高いだろう。また、まわりにはビルが多く、ビルの窓ガラスから弾が入ったり、跳弾の可能性がある。
発砲した弾の行方 - 教えて!goo[↑B]
そういう訳で、犯人を確保した警官が銃を撃たなかったことを責める理由はない。確保時、銃を威嚇として使っていたが、それで充分だろう。
ただ、都市部において拳銃は強力過ぎて使えないことが多いから、他の武装もしたほうがいいかもしれない。