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男オタクの脳内の女フォルダは「他人」「親族」「彼女」しかない

という素晴らしい格言を聞いた。要は「知人」「女友達」という概念がないのだ。よくある男オタクが絡んだ恋愛での何ともいえないエピソードというのは、「他人」から「彼女」にいきなりグレードアップさせてしまおうとした結果のトラブルなんだろう。この男オタクは(魂の)童貞とか言った方が正確な気がしないでもない。
妹萌え姉萌えといった親族萌えは、他人よりは身内(親族)のほうがふりむいてくれるかもという幻想にマッチングしている。同様の路線としては幼なじみがあるが、共通しているのは、最初から相手と縁があり、仲良くなる過程が省略されていることだ。男オタク向けで需要がある恋愛のフィクションというのは、この「知り合って仲良くなる過程がいかに省略できるか?」(結果的に許嫁とか最初から好かれているとかそういうのになる)という点にあるのかもしれない。
※この「過程」というのは縁のまったくなかった人相手に対して、その縁をどうやって育てていくか?ということを指す
「相手との縁を作り、仲良くなるための手間」というのをオタクは一番面倒臭がっちゃうんだよなあ…と自戒を込めて。あと、そういう手間をかけることをどうも格好悪いことと思っている節がある気がする。
※だから「隣の席の女を好きになってしまう童貞という病」というフレーズが出てくる
以前非モテ話に対して、anotherさんが日記で「異性を口説いたら負けかな、って思ってた(大真面目に)」というナイスフレーズ(http://d.hatena.ne.jp/another/20041121#1101010697)で言及していたんだけど、誰に対して「負け」なのか?というのがポイントなんだろう。やっぱり男の友達に対して「負け」なんだろうなあ。硬派みたいなもので。しかし、昔の旧制高校時代ならいざ知らず、今それ言ってもしょうがないという。でも、戦前の人はみんな硬派かと思いきや、言論統制―情報官・鈴木庫三と教育の国防国家 (中公新書)を読むと、鈴木庫三がまわりは女とばかり遊んでいていかん、自分は勉強あるのみ、みたいなことを書いていて、そんなに違いがないのかも…と思った。
anotherさんは他にも面白いことを書いていて、ああそう思っていた!という話が多かったのでメモ。
http://d.hatena.ne.jp/another/20041206#1102346948

そもそも「モテ至上主義」なんてものは実在するのだろうか? それはオタクたちが妄想ででっちあげた敵に過ぎないんじゃないだろうか? もっと言うと、「モテ至上主義」と呼ばれているものの正体は、オタクたちが自分で抑圧している、自分自身の素直な性欲だったりはしないのだろうか?

http://d.hatena.ne.jp/another/20041129#1101642538
芸能人知らないことがかっこいいと思っていたという話。
http://d.hatena.ne.jp/another/20031014#p1
芸能界に興味がないのがオタクだからモーヲタはオタクでないと思っていた話。
http://d.hatena.ne.jp/another/20040516#1084684937
不良が嫌いだった話。
このテの話は「自分は人畜無害」とか「いろいろ考えてしまう頭があるが故の弊害」とか、「根拠ない自信を持っているドキュンに対してオタクは恨みを持っている」とか、いろいろ切り口は考えているんだけど、まとめるのが面倒なので今回は切り口を提示するだけで。