『戦争のつくりかた』という自主制作の絵本が売れているという話を朝日で読んでいたけど、Webで現物を読めた。
http://smile.hippy.jp/ehon/
こちらは公式サイト。
http://www.ribbon-project.jp/book/
新聞での紹介記事。
http://www.asahi.com/national/update/0626/023.html
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040616/mng_____tokuho__000.shtml
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/20040704/news006.html
いつのまにか7/27にマガジンハウスから発行されることに。『世界がもしも100人の村だったら』(ASIN:4838713614)もマガジンハウスだったし、ほんと機動力が高いなあ。と思ったら、東京新聞の記事によれば『世界がもしも100人の村だったら』の関係者がいた。
言及しているはてなを探しやすくするためにメモ。
http://d.hatena.ne.jp/http?//smile.hippy.jp/ehon/
http://d.hatena.ne.jp/http?//www.ribbon-project.jp/book/
さて、読んでみると想像の範疇で、いかにも左翼の人が作ったという感じ。これを読んで、危機感を感じられるメンタリティの人は、何らかの動きをしてそうな気がする。社民党に投票するとか。
日本は戦争をできる国になりつつある、というのが左翼の人の主張で、それは実際そうだとは思う。じゃ、どういう戦争をする可能性があるのか、というのを聞くと、未だに第二次世界大戦のような、徴兵されて、外国で戦って…なんて国家総力戦の話が出てくる。いわゆる「軍靴の音が聞こえる」とか「戦前に戻る」ってやつだ。この絵本もそうだったが、どうも未来の戦争への想像力がないのではという感想を持ってしまう。右の人は「戦争をしかけられる」(北朝鮮とかね)恐怖を煽るが、左の人は「戦争をしかける」恐怖を煽る。でも、どっちも極端過ぎる想像ばかりで現実的な話は言わない。
今、普通の人が一番持っているであろう戦争に対する危機感は「テロ」であって、かつてのような国家総力戦ではない。そこに対する視点が抜けていると普通の人に届かないんではないだろうか。
そういう意味ではテロ(テポドンによる攻撃は戦争というよりテロだろう)を起こしそうな北朝鮮の恐怖の方がわかりやすいから、普通の人に届きやすいんだろうなあ。