ARTIFACT@はてブロ

最近はオーディオブログです

プライムデー先行セールでLGの48型有機ELテレビOLED48A2PJAが75,800円

プライムデー先行セールをチェックしていたら、LGの有機ELテレビのOLED48A2PJAが75,800円と大変安くなっていた。これまでの最安値が84,800円だったので1万円近く下がっている。LGの有機ELテレビのAシリーズは廉価版のため、最新ゲーム機で話題になる4K/120p入力に対応してないという問題点はあるのだが、前も書いたように現状4K/120pに対応したゲームはかなり少ないので、そこを割り切ってもいいだろう。HDMI入力は4K/60p/HDRが上限のHDMI2.0が3つと少々少なめ。ただ、HDMI2.1のeARC/ALLMには対応しているため、サウンドバーの接続も問題ない。55型の方は89,800円だが、現在すぐ買える訳でなく、招待をリクエストして、プライムデーセールになってから買えるそうだ。

他にプライムデー先行セールで良さそうなテレビとしては、REGZA 55X9400Sが129,800円は安い。直近では15万円台だったので、タイムシフトに対応した2021年のREGZAフラッグシップモデルがこの価格は大変お得だ。ただし、4K/120p入力やeARCに対応してないので注意。

43型液晶テレビで4K/120pには対応してないが、eARCには対応しているテレビも、良い選択肢だろう。41,800円42,800円

IPSパネルのLG43型4K液晶テレビ43NANO75JPAがクーポン適用で4万円切り

Amazonのタイムセールで2021年モデルのLGの43型液晶テレビ43NANO75JPAがセールしている。43,800円なのだが、LGの公式サイトで5000円引きのクーポンコードが配られているので、38,800円にまで下がる。ゲーム機を新しくしたが、テレビが古く、買い替えたいが、あまり予算がないという人にはちょうどいいテレビだ。
https://jplp.lg.com/member-coupon.html
この製品で使われているIPSパネルは、VAパネルに比べて、コントラスト比は低いが、視野角が広いのが特徴。VAパネルはコントラスト比が高いといっても、視野角が狭いので、一番よく見える場所は狭い。IPSパネルは、コストが高いため、テレビで採用されているのは、ほとんどがVAパネルだ。PCのモニターでは、VAよりIPSの方が発色の良さを感じるので、自分は液晶モニターを買う時はIPSパネルを選んでいる。
HDMI入力は3つで、低価格製品ではARCのみでeARCに対応してないテレビが多い中、eARCに対応しているがポイントだ(eARCについてはあとに解説している)。近い仕様で安い価格帯のテレビとして、TCL 43P618があるが、こちらはHDMI入力は2つである。

4K/120pは必要条件とすると、予算は必然的に上がる

新しいゲーム機用のテレビの条件として、4K/120p入力に対応していることが挙げられるが、PS5やXboxの性能でこの表示をするのは難しく、ごく一部のタイトルでしか対応していないのが現実だ。4K/120p入力対応を条件で選ぶとこんな感じの価格帯になり、10万円近くにならないと選択肢は増えない。
価格.com - 4Kの液晶テレビ・有機ELテレビ 価格の安い順 (ゲームモード,eARC対応,ALLM,4K/120fps入力,VRR:対応,画面サイズ:43V型(インチ))

価格.comでは、VRRが対応予定となっているため、検索結果に入らなかったが、この条件だとREGZA 43Z570Kが一番安い。ただ、REGZAはeARC周りでトラブルが多いので注意。
kanose.hateblo.jp

ほとんどのゲームは4K/60p/HDR表示が上限なので、この表示を最低ラインと考えると、最近の4Kテレビなら大体対応している。4K/120p入力を前提とするのなら、中途半端に8万円ぐらいの予算にするのではなく、10万円台にまであげて選択肢を広げるのを勧める。自分のお勧めはやはり有機ELテレビだ。
現状の4K/120p表示に対応したタイトルは少なく、FPSなどでどうしても4K/120p表示で遊びたいなど強い目的がなければ、4K/120p入力にこだわらず、5万円以下の安い価格帯でeARCに対応したテレビを買うという選択肢もありだと考える。

※最近のゲーム機に対応したテレビに関する情報は下記の記事を読むのが一番
【西川善司の大画面☆マニア】プレステ5対応テレビの正しい選び方。キーワードは「4K/120p」「VRR」-AV Watch
【西川善司の大画面☆マニア】PS5/Xboxにマッチする、HDMI2.1対応ゲーミングモニターの選び方-AV Watch

HDMI-CECに対応したテレビなら、音量調整や電源の連動が簡単

以前、ゲーム機を遊ぶのに、テレビの電源を入れて、入力を切り替えて……と儀式が必要だったが、HDMI出力になり、HDMI-CEC連動ができるようになると、ゲーム機の電源を入れるだけで、テレビの電源が入り、入力を切り替えてくれるようになった。ゲーム機の電源を切れば、テレビも電源が切れる。このHDMI-CECはテレビなら対応しているのだが、PCモニターで対応しているものはごく一部だ。ゲーム機のコントローラーで、起動をすべて完結できるのは便利である。

最近のゲーム機はPCモニターだと音の出力で困る

ゲーム機をPCモニターに繋げる人が多いが、PCモニターをゲーム機の表示用に使うと、音声面で問題がある。ゲーム機の音声出力がHDMIのみなので、音はモニターの貧弱なスピーカーやイヤホン出力からしか出せず、どれも音質的にはかなり悪い。PCは映像と音声を別々に出力するため、それしか想定してないPCモニターは音声の取り扱いが苦手なのだ。
PS5に光デジタル出力がないことに文句を言う人をよく見かけるが、今のPCにDVI出力がないことに文句を言ってるようなものだろう。最近のゲーム機は、音声データを高音質で出力しており、光デジタルでは帯域が足りないため、光デジタル出力は装備されなくなっているのだ。
※参考
【西川善司の大画面☆マニア】PS5で“3Dオーディオ”を楽しむためのサウンドシステム構築ガイド-AV Watch
高音質化する方法として、ゲーム機にUSB-DACを接続するか、HDMIスプリッターで光デジタル出力を出すかという方法になるが、音が出なかったり、途切れたりなどトラブルの元になりやすいし、USB-DACでは複数の機器の対応が難しい。
これがテレビなら、eARCによって、サウンドバーが接続できる。eARCがついているPCモニターはLGのSmart Monitorぐらいで、eARCはテレビだけの機能といえる。また、テレビには光デジタル出力もあるから、古い環境でも対応しやすい。
テレビはノングレアのPCモニターと違い、グレアパネルで、反射が強く、それが嫌な人はいるだろうし、4Kテレビだと最低サイズが43型なので、32型のサイズが欲しくて、PCモニターを選ぶ人もいるだろう。結局、どの条件を優先するかという話なのだが、ともあれ、今のゲーム機とPCモニターは音声面で相性が悪いということは理解しておいたほうがいい。

有機ELテレビは量販店で見てると現行機種で55型30万円が相場だが、通販だと型落ちモデルが10万円台前半で買えるという状況はいつまでも続かないのでは

量販店のテレビコーナーを見ているといつも思うのだが、有機ELテレビは確かに高い製品に見える。だいたい55型で30万円以上が相場だ。予算10万円ぐらいでテレビを買おうと思っても、どうやっても液晶しか選択肢に入らない。
ところが、通販だと型落ちモデルが10万円台で売られているのが普通で、特に安いところだと10万円台前半になる。自分も2021年にAmazonでLGの2020年モデル有機ELテレビ55CXPJAを13万ちょいで買った。
LGの有機ELテレビは、2021年から2022年にかけて、Amazonで型落ちモデルがずいぶん値下げしていた。しかし、2022年にAmazon専売で4K/120p入力に対応しない廉価版のAシリーズが出てから、4K/120p入力に対応したB/Cシリーズは値下げどころか、最初に在庫を売りきったあと、Amazon本体での取り扱いをしなくなった。現状Amazonで売ってるLGの有機ELテレビはマーケットプレイスに扱いのみで、Amazon本体が売っているのはAシリーズのみという状態になっている。
有機ELテレビは高いというイメージがある中、55型の有機ELテレビが10万円というのはインパクトがあり、話題になりやすいというのは、ネットを見ていて強く感じる。しかし、そこで重要なのは、4K/120p入力に対応した高性能な有機ELテレビが10万円であることでなく、とにかく有機ELテレビであれば、注目されるということだ。その結果が、Amazon専売のAシリーズの登場である。
今はAmazonREGZAの4K/120p入力に対応した有機ELテレビがセール対象になっているが、これも同様の状態が続くとは思えない。REGZAでも同様にAmazon専売で、低コストモデルが投入される可能性はある。
現在の高性能な有機ELテレビの極端な値落ちはあくまで在庫整理の結果であり、販売側の需要の予測と実際の需要の差が産んだ産物なのだから、いつまでもこの状態が続く訳ではないだろう。
有機ELテレビを買って、映像生活が楽しくなり、有機ELテレビいいよ!といつも語っているのだが、有機ELテレビが高いのも事実だ。なので、セール情報を見かけるとTwitterでいつも書いていたのだが、ずっとセールをウォッチしていると、これがいつまでも続く訳でもなさそうと感じたので、書いた。なるべく安く有機ELテレビを買いたいと思うのなら、早めに決断をすることを勧める。

関連記事
kanose.hateblo.jp
kanose.hateblo.jp

Amazonプライム会員限定セールで、PS5対応の有機ELテレビ REGZA 48 / 55X8900K(2021年モデル)が安い

PS5が普通に販売されるようになり、FF16の発売も近付き、PS5やXbox Series Xのようなゲーム機は、どういうテレビなら性能を発揮できるか悩んでいる人も多いだろう。こうした新世代ゲーム機用のテレビで重要なのは、HDMI 2.1の各種規格に対応しているかどうかだ。具体的には、4K120p / VRR / ALLM /eARC といった機能が挙げられる。詳しくは下記の記事を参照して欲しい。
【西川善司の大画面☆マニア】プレステ5対応テレビの正しい選び方。キーワードは「4K/120p」「VRR」-AV Watch
去年までは、LGの4K120pに対応した有機ELテレビの型落ちモデルがAmazonでよくセールしていたのだが、現在LGの有機ELテレビでセール対象になるのは、4K120pに対応していない廉価版のAシリーズだけになってしまった。Amazon本体では、4K120pに対応したモデルを扱うこと自体なくなり、売っているのはマーケットプレイスのみだ。
※今、LGのテレビが一番安く買えるのはコストコである。時々開催されるLGセールだと、かなりの値引きが期待でき、5入会金を払っても安い(6/4まで)
Amazonで、LGの55型4K有機ELテレビが99,800円 - AV Watch
55型有機ELテレビが10万円を切っているというこのニュースが話題になっていたが、これが廉価版のモデルである。

LGの代わりにREGZAがセール対象に

4K120pで表示できるゲームタイトルはごく一部だから、割り切って、LGのAシリーズを買うという手もあるが、4K120pに対応したREGZA有機ELテレビがプライム会員限定セールの対象になっているので、どうせ買うのならこちらだろう。具体的には2021年モデルのREGZA 48 / 55X8900Kで、48型は119,800円、55型は135,800円だ。
www.regza.com

この製品は、ゲーム機と繋げるテレビに関する情報がネット上で一番充実していると思われるAV Watchの連載「西川善司の大画面☆マニア」でも高評価だった。
【西川善司の大画面☆マニア】4K120p対応の有機ELレグザ「X8900K」。Android化した48型は買いか!?-AV Watch

HDMI 2.1規格にフル対応

4K120p / VRR / ALLM / eARC といったHDMI 2.1の各種規格に対応しているため、PS5やXbox Series Xといったゲーム機や、RTXシリーズを搭載したゲーミングPCはもちろん、最新のサウンドバーを接続するのにも困らない。ただ、REGZAのeARCは後述するように、少々問題がある。

表示遅延が小さくてゲームに強い

4K / フルHD1080pの120p入力時の表示遅延は0.83msと非常に高速なのもゲーム向きだ。ただ、それ以外の入力では約9.2msecになる。4K120p表示に対応したゲームは少ないので、実質的に約9.2msecとなるが、これも60fpsなら1フレーム以下の遅延である。

映り込みを抑えた低反射パネル

有機ELテレビは、光沢のあるグレアパネルの製品が多いが、本製品はハーフグレアの低反射パネルを使っているため、映り込みしづらい。明るいリビングなどでの使用を考えている人はハーフグレアの製品が向いている。

REGZAはeARC周りでトラブルが多いため、サウンドバーを使う場合は要注意

REGZAは表示遅延の小ささなどからゲームに最適と言われるのだが、実は少々問題がある。eARC周りで、表示が乱れる、音が途切れる、などのトラブル情報がかなり多いのだ。
REGZA eARC - Twitter検索 / Twitter
一番良い解決方法は「eARCをOFFにすること」だという。※参考 https://www.rakugakidou.net/202301090115log.htm#20230115regzaps5
eARCとは、簡単に言うと、テレビから出力されている音声データをAVアンプやサウンドバーなどのオーディオ機器に戻す規格である。ほとんどのテレビにはARCという規格がついているが、ARCは光デジタルと同じ帯域しかないため、伝送量が多いDolby Atmosのような新しいオーディオ規格を伝送するには帯域が足りない。そのため、ARCの帯域を増やしたのが、eARCである。最新のサウンドバーは、このeARCを前提としており、HDMI入力は一つのものが多く、BOSE Smart Soundbar 900のようにHDMI入力がないものもある。サウンドバーを使おうと思っている人はREGZAでの相性はちょっと注意したいところだ。
また、Swtichなどで使われているリニアPCMのマルチチャンネルがREGZAを通して、eARCで接続すると、なぜかステレオになってしまうという問題もある。
REGZA(東芝)のクソ対応とジョーシンの神対応!REGZAは絶対不具合を認めないし確認もしない!メーカー保証に期待してはいけない!初期不良対応は無いものと思え! | Secura Vita
自分はeARCをトラブルの宝庫と思っているので、入力はすべてAVアンプに集約し、eARCはテレビ自体の音声をAVアンプに入力することにしか使ってないのだが、おかげでトラブルとは無縁である。REGZAでSwtichの5.1chを楽しみたい人は、AVアンプの導入を前提とした方がいい。
※2023/12/7追記
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/avwaward/1548162.html:text
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/avwaward/1551600.html:text
この記事によると2022年のREGZAはPCM5.1chをeARC転送できるようになったそうだ。新しいモデルでは解決しているとのことで素晴らしい

シャープのテレビが『エルデンリング』向きという怪情報

「エルデンリングの暗いところまで見える4Kテレビくれ」と伝えたら店員さんが極まっていた - Togetter
以前、Twitterで『エルデンリング』に向いた4Kテレビとして、シャープのテレビが挙げられていたことがあるが、間違った情報ばかりであった。この中で、話題になっているシャープの4T-C55DP1はシャープがXLEDと呼んでいる量子ドット×ミニLEDの液晶パネルで、画質は確かに高評価なのだ。しかし、HDMI 2.1の規格にほとんど対応しておらず、4K120p入力では解像度が半分になってしまう。『エルデンリング』は4K120p表示はできないので、直接は関係ないが、4K120p表示ができるゲーム機を繋げるテレビとして向いているとは言えないだろう。
4K120p入力で解像度半分になっちゃう問題。TVメーカー5社に聞いた - AV Watch
ゲームモードでも、入力遅延は18.4msと他社のテレビと比べると大きい。
【西川善司の大画面☆マニア】国産第1号の量子ドット×ミニLEDアクオス降臨。輝度も完成度も高し!-AV Watch
これらの情報を見れば、とてもゲーム向きといえない。ゲーム向きといえるテレビのメーカーは、PanasonicソニーREGZA、LGだが、店員が、この4社のテレビを挙げない時点で、シャープの販売員なのでは?と強い疑いを持つ。

ネットで広まる焼き付いた有機ELテレビは古いパネルを使った製品

時々Twitterで、パネルが焼き付いた有機ELテレビの写真が話題になるが、焼き付いた有機ELテレビの型番を確認すると、ほぼ2018年以前の製品である。2019年以降の製品は焼付き対策がされたパネルになっているから、パネルが焼き付いたという話が出てこない。せっかく焼付き対策をしたのに、対策をしていない頃に出た製品での焼付きの話が出回ってしまうのだ。*1
寝落ちで焼き付くというが、寝落ちするような状況なら、ゲーム機の省電力モードが発動するし、テレビも止まった画面を表示していると、スクリーンセーバーを起動したり、自動で電源をオフにしてくれるのだから、寝落ちでの焼付きは心配する必要はない。

「すごい店員さんに教えてもらった」という話に人は弱い

有機ELは暗部の表現に強いので、『エルデンリング』のようなゲームは当然綺麗に表示される。Twitterで「有機ELテレビ エルデンリング」で検索すれば、綺麗さを高評価する人は多く見つかるし、最近の量販店では、PS5と大画面のBRAVIAを繋げた展示も多いから、その綺麗さを体感しやすいだろう。
売れ残ったモデルをシャープの販売員が巧みに誘導して買わされたのでは?と思ってしまうが、「すごい店員さんに教えてもらった」という物語マーケティングを安易に信じる人が多かったというのがよくわかる。今回、自分がよく知るジャンルでの情報だったので、情報の信用性の低さに気付けたが、Twitterで広まる情報、特に製品のお勧めはこういうことが多いのではと怪しんでしまう案件であった。