http://www.neats.org/
ここの#65で、はてなのオフは幼稚園のお遊戯会かよ!(意訳)なんて感想があったので、ちょっと自分の感想を補足してみる。はてなのオフは写真だけ見れば、まさにその通りで、だからレポートでは「お誕生日会」と書いた。もし、自分が運営する側だったら、さすがにあういうディスプレイをしようとは思わない。
でも、このオフでださいディスプレイのことを暖かく見られたのは、参加した人たちに対する心遣いがあったから。オフ参加者だけの特別なランキングはその心遣いの象徴だ。あのランキングはIDで個人情報が管理されているはてなならではの遊びで、一人で参加した人でも、ランクインして呼ばれたり、呼ばれなくても楽しめただろう。
何回も書いて悪いなあと思いつつも、比較対象としてわかりやすいので「blog of the Yeah!2003」*1というイベントを例に出してみる。あのイベントは段取りも悪かったけど、何より一般の参加者に対して向き合ってない感があった。主催者の視線はゲストばかりに向いていたのだ。こういうイベントを見ただけに、はてなのオフ会はユーザーに視線が向いているのを強く感じた。
余談だが「blog of the Yeah!2003」の参加費は4,000円(自分は招待客だったので払ってないけど)で、あれを知っているから、はてなの3,500円は価格分の価値はあったと思う。
ニーツオルグの人みたいにネット歴の長い人というのは、ネットにおいては「強い人」だ。「強い人」とは、
- プロバイダースペースや独自ドメインで運営
- リンクされなかったりアクセスが少ないといった「誰にも読まれていない」という孤独を恐れない
- 批判意見を難なく受け止める(悪く言えばツラの皮が厚い人)
こんな人たち。自分も分類すれば、そういう人だろう。でも、はてなは、そういう人に向けて作られたシステムではなく(そんな人たちは、放っておいても自分でサーバーを借り、ツールをインストールする)、ネットでは軽視されがちな「弱い人」のために作られたもの*2だと思う。
弱い人向けのシステムを強い人が見ると違和感を感じる面は多々あるだろう。でも、その「弱い人」に向けられたシステムのやさしさが、以前サイト運営をしていたけど面倒でやめてしまったような、ネット歴の長い人をも虜にさせるのだろう。
ともあれ、ニーツオルグのようなアンチ?な人もつい言及したくなるほど、はてなというのは独特な存在感を出しているサービスなんだなーというのを実感した。
あと「はてな貴族」について。これは「アクセス乞食」なんていうバカな言葉の派生なんだから、バカっぽいのは当然。そんなバカっぽい言葉にどういう反応があるのかが興味があった。キーワード化したのはその反応を調べるため。
それとキーワードへのリンクが必要ない場合、有料コースにしてスコアが100のキーワードだけリンクにすれば、ほぼ全部消せる。ただしキーワードの方から日記自体は補足されるが。
――有料オプションでキーワードリンクが外せるようにしているのは、それもユーザーに応えるということですか?(S)
近藤:そうですね。まあ、マンションの自治会に出るのがどうしてもイヤだったら月3000円払ってください、みたいな感じですよ(笑)。はてなに入ってるなら、キーワードリンクはやってください、それがイヤならお金払ってください、と。
波状言論7号の近藤氏インタビューより。近藤氏の考え方がよくわかるので引用。