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目の前の人を「リア充氏ね」と罵倒すること

「非モテ」から「リア充 氏ね」へ――マジョリティ化するルサンチマン - シロクマの屑籠(汎適所属)[↑B]
自分がクリルタイ4号に書いた記事を元にシロクマさんが記事を書いてくれたけど、ルサンチマンのカジュアル化、マジョリティ化に関しては、これでガス抜きになるのならいいんじゃないかなーと思うぐらいで、シロクマさんほどには心配していない。シロクマさんの記事では触れられていないのだけど、自分は「リア充」とは、「DQN」「スイーツ(笑)」「ゆとり」などと同様な「奴ら」「敵」を意味する言葉であると定義しており、ネットではこのような「敵」を意味する言葉は流行しやすいと分析した。


ただ、この「リア充氏ね」に関して、自分の体験でちょっと気になったことを記しておきたい。それは第一回非モテSNSのオフ会でのことだった。ゲストで恋愛コラムニストの相沢あい氏が出演していたのだが、彼女のプレゼンテーションがちょっとまずくて、会場内のテンションはかなり下がった。どんな感じでまずかったのかは下記のレポートを読んでいただきたい。
2008年12月6日「第1回非モテ大会議@東京」いってきたのよ - Hopeless Homeless[↑B]
その結果、彼女は参加者から「リア充氏ね」という罵倒をされていた。たしか司会をやっていたDJ急行氏が、イベント中ずっと「リア充氏ね」を連呼していて、その流れで相沢あい氏に対して「リア充氏ね」と言い、それに参加者が乗ったという展開だった記憶がある。
このことは彼女の中でも特異な体験だったらしく、ブログでも触れられている。
相沢あいのeye!! 非モテ会議の感想[↑B]

そうそう、200人ほどから声を揃えて「リア充氏ね」と言われました。
妙な感慨です。
自分が叩かれてるのに「集団の力ってすごいなぁ」なんてぼんやり考えたり。
貴重な体験をさせていただきました。
むしろ、ありがとう。
面白かったです。
でもモテたいなら女には優しくしたほうがいいと思うよ!

これが何を意味するかはわからないが、見ていて、気持ちの良い光景ではなかったのは確かだ。よく「リア充氏ね」とはジョークであるんだから心配しなくていいみたいなことを言う人がいるが、このように現実の目の前の人間に言えてしまうぐらいに感覚が麻痺することもあるのだ。あの光景を見たら「ジョークなんだから」とはとても言えない。
言葉自体の問題というよりも、一人では相手に向かって言えないような言葉でも、集団によって無責任化することによる問題だとは思うが、「リア充氏ね」というのはそのような無責任化と相性が良い言葉であるのだろう。