ARTIFACT@はてブロ

最近はオーディオブログです

はてな大喜利/やばいのはデスクトップPC

パソコンってやばそうだよね。 - Chikirinの日記[↑B]
404 Blog Not Found:「パソコンってやばそうだよね」がやばい唯一の理由[↑B]
Dan Kogai氏がやばいと思うただ二つの理由 - Keep Crazy;shi3zの日記[↑B]
404 Blog Not Found:ケータイとネットブックがそれでもヤバい理由[↑B]
弾さんとこの記事のブクマコメントを見ながら、弾ブログの記事をブクマしまくって「速読」をベースにしたコメントや「記事のタイトルしか読んでないのか?」なんてコメントを生成するbotがあったら、最初はbotとは思われずに単なる粘着に思われるのではないかと想像した。
IT業界の裏話: 人の話を聞かないIT技術者の「ケータイ礼賛」と「PC礼賛」が痛いと思う理由[↑B]
この議論を見て、もどかしく思った人がまとめていたけど、はてブのコメントに達観した人が多くて笑った。

noitseuq 毎回忘れた頃に各々が自分の立ち位置を確認するために似たような事を言ってるだけ。
ungm 関係ありそうで実は関係ない話では議論がはじめから成立しない。話題の尻馬に乗ることで注目も集め、その上言いたいことを言って満足して完結できるという高等戦術。素人にはお勧めできない。
NOV1975 議論 dankogaiはいつもの一見関係ありそうで自分の言いたいことを言うだけのエントリだし、shi3zさんもいつものポジショントーク。正常運転

こういう視点がないと、「また同じことやってるよ、この人たちは!」と毎回イライラして、はてな界隈の議論を追いかけてられないよね!

http://twitter.com/RPM99/status/1658652279
アルファブロガーの殴り合いは一見直接対決しているように見えて、実際は別のリングで素振りしているのを観客が勝手にキャーキャー言ってるような感じに近い。なぜなら十中八九テーマや定義がずれているので話がまずかみ合わない。ボクシングを見に行ったはずなのに「王貞治vs朝青龍」戦だったような

構図の整理。先のコメントの人たちは、どういう観客であろうとしているかの自覚ありすぎです。
多くの人々の視界からPC的なるものは消え去って行くのか - 矢野勉のはてな日記[↑B]
こうして真面目に反応する人も出てくるように、レイヤーの違う話題をわざとぶつけて、各人のいらいら度を上げ、つい言及したくなるよう、各人が共謀しているんじゃないか?という陰謀論を考えたくなってしまう。それがはてな大喜利!


最初の「パソコンってやばそうだよね」は、ええ、ネットブックってパソコンでしょ?とベタな突っ込みは当然したくなる訳で、下の記事のように「パソコン」を「デスクトップパソコン」と読み替えれば、理解はできる話ではある。
パソコン市場に見るイノベーションのジレンマ - Life like a clown[↑B]
自分の認識は上の記事に近いんだけど、せっかくなので書いてみる。
結論として、PCの需要が減った訳ではなく、価格が下がれば、まだまだPCの需要はあると考えている。メーカーにとっては低価格競争は厳しい道だが。
ネットブックが売れたのは、パソコンが欲しいけど10万円も出せない!という層が結構いたというのを明らかにした。価格さえ折り合えばパソコンが欲しい人というのはまだまだいるのだ。たとえば、中高生は家庭にパソコンがあっても、家族共用だから、専用PCが欲しいと思っている人も多い。
パソコンの普及率がかなり増えたといっても、それはあくまで、世帯パソコンやオフィスパソコンのような共有PCでの普及率であって、個人でパソコンを持っている人はまだまだ少ないことを想像させる。この辺の世帯普及率と個人普及率を調べたデータがあったら、面白そうなんだけど。
だから、先行きが怪しいのは10万円以上するような高性能PCだ。最初の記事では、コンテンツ制作を仕事にしているようなプロフェッショナルにはパソコンが今後も必要だろうと書かれているけど、そうでない層であっても、デジタル一眼のRAW画像を現像するとか、HD動画の編集などPCの処理能力が必要な大きなデータを編集する機会というのはある訳で、こういったハイアマチュア的な需要が今後どこまで伸びるか?というのが、高性能PCの将来を決める。
書いてみて思ったけど、この需要を満たすのって子供持った家庭だよなー。子供を撮影するためにデジタル一眼買ったり、ビデオカメラ買ったりするんだから。
そして以前なら高性能なPCといえば、デスクトップだったけど、デスクトップPCとノートPCの差もビデオカード以外は差があまりなくなってきている訳で、デスクトップPCがどうしても必要になるのはハイエンドなPCゲームなど3D絡みばかりだから、そういう用途がなければ、高性能なノートPCで充分。
じゃデスクトップPCは消えゆくのか?というと、リビングPCの道がある。
【PC Watch】 NVIDIAと日本エイサー、ION採用超小型PC「AspireRevo」を解説[↑B]
こんなPCが出てきて、価格は3〜5万円程度になるようだけど、家庭にある大型液晶テレビにこういった小型PCを繋げれば、普及しそうで普及しないリビングPCの道が望めるのではないか?
このPCが面白いのは光学ドライブを搭載していないという割り切った仕様だ。今のリビングPCはデジタル放送の録画ができてBlu-rayが再生できて…といったフル装備で20万円ぐらい出してもらうというのがメーカー戦略だが、リビングPCにそこまでの価格の価値を見出す人は少ない。しかし、1スピンドルであっても、ここまで価格を下げたら、欲しい人が増えるのではないか? また、このIONはPCとしてだけではなく、CATV用のセットトップボックスのベースにしてもらおうという考えもあるだろう。
あと、携帯電話とPCに関しては、コミュニケーションツールとしてどう使うか?という差を考えている。コミュニケーションに使う道具としては、常に持ち歩く携帯電話の方が明らかに向いている。mixiなどSNSのアクセスが携帯主体になっているのは象徴的だ。PCは、長い文章を書くとか、綺麗な書類を作る、絵を描く、デジカメの写真を整理したり加工したりするといった表現に関心がある人に向けた道具としては便利であって、常時持ち歩けないPCはコミュニケーションとしては不便である。ネットブックのサイズであっても、荷物を減らしたい人にとっては常時持ち歩くとはいかないだろう。
コミュニケーションといっても、身近な人とのコミュニケーションと、距離感のある人とのコミュニケーションも違う。仕事は別にして、プライベートにおいて、身近な人とのコミュニケーションは即時性が求められるが、距離感のある人とのコミュニケーションは即時性が求められない。だから、PCをよく使う人の場合、身近な人とのコミュニケーションは携帯電話、距離感のある人とのコミュニケーションはPCで…と使い分けている人も多いだろう。ただ、携帯電話ネイティブの人の場合、このような使い分けのほうが面倒な訳で、PCをコミュニケーションツールとして使う人は現時点でも少数派だろうが、更に少数派となっていくのではないか。