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iPhoneのそれってスマートフォン/携帯電話でできるよ話はディスプレイサイズが考慮されていない

iPhoneの良さを語るのなら、自分の生活がどう変化したかを語って欲しい - ARTIFACT@ハテナ系[↑B]
iPhone話でいつもあるのが「それってスマートフォン/携帯電話でもできるよ」だが、この記事に対してもそのような反応があった。しかし、iPhoneと比較するなら、ディスプレイサイズが同程度のスマートフォンや携帯電話と比較すべきだ。そうすると比較できる端末が一台しかないことは、スマートフォンユーザーならよくわかるだろう。あの画面サイズに対抗できるのは初代W-ZERO3しかないのだ。初代W-ZERO3以外にもEM・ONEがあるという意見があるかも知れないが、通話機能がないため、携帯電話の完全な代替にはならない。WILLCOM 03などのes系統では画面が小さ過ぎるのだ。それでもいいという人ならいいけど、それでもPHSの問題があるので後述する。
自分がiPhoneを気にするようになったのは、初代W-ZERO3を使って、3.7型の画面サイズは携帯電話と違って、非常に情報が読みやすいと思ったところからだった。これ以上大きいディスプレイにしたら両手型になってしまうため、3.5〜4型というのは片手型デバイスとしては最大の画面サイズであるといえる。
最近、P905iTV922SHなどのように3.5型のディスプレイを持つ携帯電話も登場したが、ワイド型なので面積で比較すると3.5型のハーフVGAより小さい。3.5型ワイドはワイド画面のワンセグを見るのなら効率よく画面を使えるが、ネットを見るのなら面積が広い3.5型のハーフVGAの方が見やすい。
世界的に見ても3.5〜4型の大型ディスプレイを持った携帯端末は少ない。iPhoneを意識した端末でも、サムスンOMNIAの画面サイズは3.2型と小さく、おまけにWQVGA(240×400)と解像度も低い。海外のスマートフォンは大体がQVGAで、高解像度指向が強いのは日本だけ。世界的にはQVGAでいいじゃん?という傾向があるようだ。日本にいるとわかりにくいが、日本以外の市場から見れば、iPhoneというのは非常に高機能な端末だ。
韓Samsung、PCライクな機能と操作性を持つタッチ携帯「OMNIA」を発表 | 携帯 | マイコミジャーナル[↑B]
それでは、前回触れたようなことがW-ZERO3で同じようなことができるか?というと、「可能だけど時間がかかったりしてスマートでない」だ。
まずPCサイトの検索だが、W-ZERO3PHSなので速度が遅いし、何より接続が確立されるまでが遅過ぎて、10秒ぐらいかかってしまう。使っている身としては通信速度の遅さよりこの接続確立の遅さがPHSの一番の欠点だと思ってる。検索したいと思っても、ちんたらちんたらネゴシエーションしていて、まるでアナログモデム時代に戻った気分になってしまう。*1だから、自分の場合、ちょっとしたレベルのことなら携帯電話で検索してしまう。EM・ONEなら通信速度は速いが、それでもいちいちWindows Mobileダイアル機能が起動するのでどうしてもすぐとはいかない。たとえPCサイトを検索するという目的が達成できるとしても、このような速度の差によって、検索するのに億劫になってしまうのだ。
次にYouTubeWindows Mobile機でYouTubeを見るのは、mobatubeとTCPMPを使えばいいが、初心者がこの情報にすぐ辿り着けるか?というと疑問である。複数の機能を使って可能ということと、最初から機能が用意されているというのは大きな違いがある。またPHSでは通信速度が遅いため、無線LAN環境以外でネットの動画を見るのは現実的でない。
iPhoneは、メールやネットブラウズ、YouTubeを見るなど、多数のユーザーが使いたい機能に簡単にアクセスできる。次にカスタマイズでより楽しめるようになっている。Windows Mobileは標準では使いづらく、まずカスタマイズ前提だ。
また、大きいディスプレイは他人に見せやすいというメリットがある。今見ているものをぱっと人に見せる時に、iPhoneのような画面サイズは便利だ。また、老眼で現在の携帯電話の画面が小さくて見にくいという人にこの画面サイズはやさしいだろう。
iPhoneというと、タッチパネルというUIが注目されがちだが、「大画面」「高速データ通信」「通話ができる」これらの機能を全て兼ね備えた携帯端末は現時点ではiPhone以外にないことに気付くべき!

*1:実際にはアナログモデムはもっと遅くて、PHSISDNが同じぐらいの時間で繋がっているんだろうけど、ネットに一瞬で繋がるのが当たり前の時代の体感として