ARTIFACT@ハテナ系 - 罵倒を芸風とかキャラクターだとして容認する場こそが問題
前回の記事は、大野さんの記事に触発されて書き、まず事例を知って欲しかったため、自分の意見は最小限に抑えていた。自分が考えていたのは「いつも罵倒をしている人と対話できるか?」ということだったが、記事タイトルや内容を見ると、罵倒表現の是非を問うように読めてしまい、言及を見ると実際そのように認識されているようなので、改めて説明し直す。
※追記
誤解している人がいるようなので強調しておくが、大野さんはMarco11さんに脅迫的言動をされた当事者である。詳細は下記を参照。大野さんの記事はほのめかしであったから、その辺がわからなくてもしょうがないが。
Ohno blog(2007-06-13) - 6/10の追記
※現在のリンク
ネット上の暴力 - Ohnoblog 2
いろいろなエントリやブクマコメントを見て感じたことなど - Ohnoblog 2
行動規範と個人的倫理 - Ohnoblog 2
というような流れなので、罵倒はないというか、まああるんだけど、罵倒が問題というよりは
Marco11さんの対話可能性については、torlyさんが説明しているが、相手と相容れないと罵倒で対話を終わらせる。そして敵として認定する。
世界のはて - 俺の身内は何があっても正義だし、身内を批判するヤツはどんな理由であっても許さねぇ!それが俺のジャスティス!!(id:Marco11)
敵認定したらとりあえず罵倒。場合によっては脅迫までする。そのかわり、身内には超甘い。甘々。彼の中では「敵認定したら攻撃してOK(むしろするべき)。身内は何があってもかばう対象」ということになっているらしい。まぁ頑張って善意の方向に曲解すれば「身内を大切にする人」ってことなのかもしれんけど、彼の場合「敵」と「身内」の扱いの落差が常識離れしている。たぶんだけどコレ、意図的にキャラ作ってやってんじゃないの?
またこのMasaoさんの記事では瀧澤さんがなぜMarco11さんが大野さんに絡み始めたかを説明している。
http://d.hatena.ne.jp/Masao_hate/20070612/1181581985#c1181669958
>自分の気に入らないブロガー(私)が、自分が気に入って「好きだ」と書いていたブロガー(瀧澤氏)と親しく交流したので、ムカついたのでしょう。
マルコが大野さんに絡みだした動機は、マルコが自分で語っています。http://marcon.g.hatena.ne.jp/Marco11/20070413#1176459265
>俺はタキちゃんの書くエントリの意味がどれもさっぱりわからない。
>でも間違いなくタキちゃんの中の何かが好き。
>だからタキちゃんが好きな女性のことが意味もなくムカついたり、
>タキちゃんの変な友達がキモかったりするんだと思う。
>タキちゃんとしてもいい迷惑だろうけど、ね、キモいでしょ。リアルいい迷惑。
で、どうも私のことを好きになる人で、私に振り向いてもらえない人は、
私の関心を引くために、私に攻撃的になって行くようですね。
私への熱い思いを攻撃心で誤魔化さないと精神の安定が保てないみたいで。
で、必ず脅し的なことをするの。理由はよくわからないけど。
「何々しないと何々するよ」的な交換条件。そんなの飲んだことないけど。
今回記事への言及があるので、あえて引き合いに出すが、id:muffdivingさんは記事に罵倒表現がいっぱいある。
NC-15 - 罵倒表現が許容されてる場ってそんなに多くないと思う
このid:muffdivingさんのスタイルは好き嫌いがわかれるとは思う。しかし、id:muffdivingさんが書く記事は何が問題かなどをきちんと説明をしており、罵倒は装飾として使われている。内容に対して疑問なり反論をすれば、ちゃんと対応してくれている。それを見ているので、自分としては好感を持っている。
Marco11さんの場合、罵倒は装飾ではなく、それが本体であり、それを取ったら何も残らない。「罵倒がよくない」のではなく「罵倒を抜いたら何も内容がない」から対話しようがないのだ。
吉川にちのさんの記事はこのレベルまででの罵倒表現に限っての記事とすれば適切であると感じた。
うどんこ天気 - 愛と友情のブログスフィア罵倒ダメ☆ゼッタイ×ナンデスッテ・マップ
「内容のない罵倒」をしてくるだけの相手なら無視すればいいので話は簡単ではあるのだが、面倒なのがたまに脅迫的な言動をするところだ。
前回の例では瀧澤さんの例を出したが、大野さんもこの点に触れている。*1
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20070611/abuse#c1181547723
個人的なことを言えば、一ヶ月近く前、瀧澤氏のブログのコメ欄とMarco氏のブログで、私は三件に渡って実生活に害を及ぼす旨の脅迫めいたことを書かれています(私だけでなく私の友人も含めて。本人がその後消したので今は読めません)が、その理由は、Marco氏の友達の1人であるnogamin氏の断片部の記事について、私が批判したからだと思われます。
批判の中身について言うのならわかりますが、単に自分の友達が批判されたという事実をもって相手を敵視し、脅しまでかけるというのは私の理解の外です。
こうしたことから対話が成立する相手ではないと認識していますので、Marco氏に人を「雑魚」「白痴」呼ばわりするのはやめろなどと言うつもりは私はありません。
構図としてこのように見えるという見方の提示です。罵倒について書いたのはそのための切り口です。
ただブクマなどの反応を見る限り、問題視してない人もかなりいるようですし、この件に関するはてな村のだいたいの空気がわかりました
この脅迫と読める記事は現在削除されているが、魚拓で記事が読める。
知的好奇心解放 - マ儿コの日記 - ねえ大野さんまじでちょっと(ウェブ魚拓)
ねえ大野さんまじでちょっと
タキちゃんびびらせようと思って大野さんとか仲間の人の勤務先(名芸なw)とかディレクトリとかリンクとか探って観たんだけどさ、まじで人つてで繋がりそうでびっくりなんだけどw。
Drakoon FESTIVAL TOP
こんなんとかもね。愛知のアレなんだね。うわああw。
まあよろしくね。仲良くしようねw。*1
ある優しい人がタキちゃんは弱いんだから可哀想ですってメール送ってきてくれたからとりあえず許してやるけどまた気が向いたらなにするかわかんないから一時も気を抜くなよガキ。
※参考。大野さんとMarco11さんのコメント欄でのやりとり。思いっきり成立してないのがよくわかる。
知的好奇心解放 - マ儿コの日記 - 大野さんってスガヒデミと似たようなこと言ってるんだね
また、前回の僕の記事のコメント欄でも、Marco11さんは大野さんの実生活に影響を及ぼすぞという投稿をしてきたが、すぐ削除している。
こうやって、自分に都合が悪い記事はどんどん削除してしまうため、意識的に魚拓などで残してないと後から確認しようにもできない。脅迫的言動と削除を駆使する人と対話をするのは、大変コストが高く、徒労に終わる。
今回でも同じように脅迫的言動をしている。当初の記事とは変わっているが、元記事の内容はブックマークの概要欄に転載されており、魚拓もある。大野さんの時のように直接対象は指定していないが、自分を批判する相手には実生活に影響を与えるようなことをするぞという宣言をしている。
知的好奇心解放 - マ儿コの日記 - マルコと付き合いのある人は考えてみるべきという言及をした者へ[めだか師匠](ウェブ魚拓)
はてなブックマーク - 知的好奇心解放 - マ儿コの日記 - マルコと付き合いのある人は考えてみるべきという言及をした者へ[めだか師匠]
また、これは直接確認はしてないのだが、id:chimadcさんがブログをプライベートモードにしたのはMarco11さんが原因だという話がある。
http://hogshead.jp/diary/20070605.html#c09
midas (2007.06.09 17:12)
泣かしてみろよw
まるこへ
きみさあ、ついこないだ、君がまんざらでもないと思ってる
女性ブロガーに、さんざんつきまとって、迷惑コメントを連発
したあげく、「愚かなストーカー」あつかいされて、大半の
発言を消されたばっかりだろ?
あげくのはてには、彼女は、自身のブログをプライベート
モードにせざるをえなかったわけだ。
きみが好意でしたことが、そのひとの発言を封じたんだよ
そんなきみのやりくちを、親御さんと神様いがい、だれが
容認してくれると思う?
きみは偽善者だと思われはじめてんだよ
※はてなキーワード「ストーカー」の5/17にid:chimadcさんの日記があった。現在はプライベートモードなので確認できない。
ストーカーとは - はてなダイアリー(Googleキャッシュ)
これらを見ていると、Marco11さんの行動は悪意ではなく好意の暴走なのだろうか?という印象は受ける。
罵倒表現で収まっているのなら、とりえず無視しておけばいい。しかし、こうした脅迫的言動を繰り返す人間にターゲットにされた場合はどうすればいいのか?
自分もこのような脅迫的言動を、完全に匿名の人間ではなく特定の人物から言われたことはあるのだが、脅迫的言動に対して本気で心配はしていない。ただ、それは自分の「ネットでそんなことを言っても実行する人はまずいない」という経験則からくる心構えに過ぎず、経験がない人からすれば、充分恐怖だろう。
しかも「この脅迫的言動をしている」というのは第三者による検証が難しい。なぜなら、脅迫的言動をする人間は記事の削除を繰り返すからだ。被害者側は魚拓など駆使したりして、丁寧に集めないといけない。何も知らない第三者からすれば過去ログを見ても「あの人、そんなに悪いの?」と見えてしまう。攻撃側はログの削除を駆使して、第三者による検証性を下げて、被害者を面倒な立場に追いやっている。
ネットでの軽い気持ちで行われる犯罪予告は、警察に通報され、犯罪予告者は捕まっている。多数の人間に迷惑がかかるからだ。こういった個人レベルの脅迫的言動まで警察が動くべきだとは思わないが、ブログサービス側は脅迫的言動を繰り返している人間に関しては要注意とし、被害者からの依頼があれば、アカウントの停止などの強制処置をすべきだ。
個人の対策としては、脅迫的と見える発言を見たら、即保存をし、資料として提出できるようにするしかないだろう。なお、魚拓は削除依頼ができるのでローカルにも保存したほうがいい。そして、その脅迫的言動も自分に向けられたものだけではなく、他人に対して行われている記事も保存すべきだ。自分に対して一回しか行われていなくても、複数の人間に対して行っているというのを証明したほうが、ブログサービス側も判断材料が増えるからだ。
大野さんの記事にあった「ネット上の暴力」とは「罵倒表現」ではなく、「脅迫的言動」と理解すべきだろう。そうした脅迫的言動を繰り返している人間とは対話が成立しないのは明白だ。一回の脅迫的言動なら、脊髄反射かもしれないし、見逃してもいいかもしれない。しかし、これだけ繰り返していれば充分悪質だと思い、記事として取り上げた。