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IPアドレスの公開が脅迫的言動と見なされるか?について

green - 脅迫的言辞、罵倒、その解釈について[↑B]

たとえば、IPを晒す云々が脅迫的言辞に相当するかどうか、ここでも見解のずれがある。技術的にどうだという話はここでは瑣末な問題だと思う。それがある種の脅迫的な手段として効果があるかどうか(むろん技術に詳しい人ばかりではないので効果はあると考える)、脅迫的なスタンスとしてとりあげられているかどうかが問われるのだと思う。

「IPアドレス晒し」が脅迫的言動になるか?について、コメントしようかと思ったんだけど、大変長くなったのでブログにて。なお、IPアドレス公開が脅迫になるか?という裁判の事例を聞いたことがないので、法的判断については触れないけど、もし知っている方がいるならば、教えてもらいたいです。
まず、IPアドレスが技術的背景を持ってるものである限り、密接に関係しているので、技術的なことを「些細な問題」だとは考えていない。
次に、どんな相手のIPアドレスを公開したか?だが、名無しや通りすがりの匿名コメンテーターのIPアドレスを公開することは脅迫だとは考えていない。
次に顕名でネット上で継続的に活動している個人(ブロガー)に対してだが、IPアドレスの記録自体は普通に行われているので、管理者がIPアドレスを記録してると表明するのは、脅迫だとは考えていない。
次にブロガーのIPアドレスを公開した場合。それがプロバイダーなら、それも脅迫にならないと考えている。ただし、CATVなど、かなり地域が限定される場合で、相手がどこに住んでいるかを公開してない場合は、脅迫と見る可能性が出てくる。地域情報については県レベルまでなら問題視しないが、市や区レベルになってくると変わってくる。
IPアドレスが会社や学校など、その人の実生活に直接繋がる場合、その情報を匂わせたり、公開したら、脅迫的言動と見る可能性が高くなってくる。ただ、そうした行為が行われた背景として、IPアドレスを記録される側(コメントしてくる者)が、ブログのコメント欄にずっと定期的に現れ、ブログ管理者との間のトラブルになっている時も多く、これに関しては判断が難しい。相手が脅迫的言動をしてきた対抗策としてIPアドレス公開が行われることもあるからだ。
特にそうではなく、普通の議論をしていて、IPアドレスの公開、またはそれを元にしてわかった情報を匂わせたり、公開するのは脅迫的言動と判断する。ただし、その相手が他人のなりすましのコメントをしている可能性がある場合でのIPアドレス公開は脅迫的言動と判断しない。
以上の通り、かなりケースバイケースである。なので一概に「IPアドレスの公開は脅迫的言動」とは考えていない。


IPアドレスのことを知らない人がIPアドレス公開に恐怖を表明していたなら、第三者がIPアドレスについて解説した良い記事を紹介すればいい。
二月のかもめ。 - 初心者向け:IPアドレスから個人情報はどこまでわかるか?[↑B]
麻弥さんがさっそく常時接続時代に対応した記事を書いてくださったので紹介を。ネット上の活動をする場合、最低限この程度の知識は身につけるべきだと考える。
この記事を書いた麻弥さんは「ホームページ安全講座」を1999年に書かれ、これまで随分参照されてきた。
※参考 あくまで1999年のものであり、現在では役立つ知識としてではなく、歴史資料の面が強い
ホームページ安全講座 - 第6回:IPアドレスとリモートホストについて[↑B]


アクセスログ(アクセス解析)と個人情報[↑B]
アクセスログ(アクセス解析)と個人情報:続編[↑B]