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ネットでの感情の共有は難しい

Webでの情報発信を、情報*1の共有か、感情の共有のどちらを重視しているかで分けてみる。いわゆる、パブリッシング志向は前者、コミュニケーション志向は後者になるだろう。
で、ある人から「自分は思考のある程度の完成品を見せたい、自分にとって愚痴は未完だ」と言われて、なるほどと思ったのが、愚痴のような感情の共有は他者の反応があって成立する。*2
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20050704#studentblog

ブログというのは、情報が断片化して読まれてやすくなっているけど、そういう場所は「個人の感情」を理解してもらうのに、大変相性が悪いのだろう。

とこの前書いたが、もともとネットにおいて、「感情の共有」は難しい。まったく知らない人相手に感情を共有してもらうこと自体がかなり難度が高いと、自分は考える。もちろん難度が高いだけで不可能ではないのだが、自分を知らない人相手に感情を共有してもらうための文章スキルよりも、情報の共有のためのスキルの方が簡単である。感情共有に対しての考えで、ネットにおける情報発信へのスタンスが変わってくるのだろう。
また、感情の共有を意識しているサイトほど、メールなどの個対個で感想が送られ、情報の共有を意識しているサイトは、TrackBackやコメント欄などWeb上での反応が多くなるのではないか。

*1:「思考」なども情報に含む

*2:もちろん人に読んでもらう、または読んでもらった可能性があると感じるだけで満足することもあるのだが