日本でスケールの大きなシリアスドラマというのは大体しょっぱくなるという偏見から、注目していたんだけど、まだ底抜け脱線というほどではなかった。『愛するために愛されたい』がすごすぎたという話もあるけど。
映像面では、結構がんばっていたと思う。トンネルの火事とかよくやっているなーと思ったし。画面分割のカットが多かったんだけど、これは『24』の影響?
ただ、お話面では、江口洋介が真犯人と顔合わせまでして格闘しているのに、その辺の証拠が出ずに、いきなりその日のうちに江口を逮捕したり、保険金殺人の容疑で逮捕しているのに、江口が自宅に置いていた200万円を逃走資金として見たり(逃走するつもりなら保険金かけないでしょ)、水野美紀が最初に脱走した輸送中の容疑者を撃った後、江口洋介はどうなったのかを急に気にして、撃たれた容疑者がどうなっているか確認もせずに放り出すというオモシロ展開があったりするので、今後ラズベリー路線*1を走る可能性は高い。へっぽこドラマ好きは要注目だ!
警視庁と神奈川県警のなわばり争い*2みたいに中途半端にリアルなところがあるのが、ラズベリーさを強調していて楽しい。いろいろやらかした神奈川県警だからこそ、いきなりの逮捕などもリアリティがあるのかもしれない(ほんとか?)。
第2話で気になるのは、1話のラストで、トンネルの出口ではなく、火事の方に向かった江口洋介がどうやってトンネルから脱出するかということ。火の勢いがトンネルの断面全部をおおうぐらいだから、火事の横はすり抜けられないはず。トンネルには掘削時の横穴を利用した緊急脱出口があったりするから、それを利用するという手は思いつくけど、有力候補は「いつのまにかトンネルを脱出したところから始まる」ということで。