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最近はオーディオブログです

『DeepLove』を正面から論じる

とYoshiネタを書いている時に知ったCinemaScapeの映画評。

http://cinema.intercritique.com/comment.cgi?u=2717&mid=14680
渋谷を舞台に援助交際、いじめ、レイプ、ドラッグ、エイズなどの今日的な題材が羅列されてこそいるが、どれもこれもびっくりするほど底の浅い描きかたしかできていないということを別にしても、それらを扱う手つきはえらく保守的で、古臭い教条主義のそれだ。体を売ったから汚れている? お前、体を売る前は汚れてなかったとでも思っているのか? なーんにも考えずに作られたこの無邪気な映画において露呈した保守の毒は、作り手や若い観客さえ気づかぬうちにその全身を巡り、根に届いている。その根もあと数センチで朽ちる。Yoshiは最低限の計算さえできぬ天然だが、悪気がないから悪くないとはならない。天然だからこそかえってタチが悪いということもある。

このわかりやすさが魅力なのか…。

http://cinema.intercritique.com/comment.cgi?u=2932&mid=14680
 この映画で描かれているのは「AIDSは売春で伝染り、すぐに咳が出てすぐに死ぬ」ってことだ。間違った事実は間違った偏見を生む。未だに同性愛者の病気だというイメージから脱却しきれないAIDSという病気において、それは次の差別の口実となり、病気と戦う人々に新たな足枷をつけることとなる。そしてさらには、「発症していない」という理由だけで自らをシロだと思い込む奔放なウィルスキャリアを生む。映画に裏付けられた誤った知識は刃となって、国内での患者の激増に手を貸すことになる。

AIDSの描写があまりにも事実と違うという指摘
映画に竹中直人氏が出てるのを知って驚いた。