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自分が脅迫的言動をされた時に個人の力で対応する覚悟のある人はどれだけいるのか?

Ohno blog(2007-06-14)[↑B]
こちらの記事で、自分も言いたいことが書いてあったので、特に強調したい部分を引用しておく。

私はもともとこれを、ネットのあらゆる人間関係に一般化してはいない。通りすがりに問題ある言動を目撃しただけだったり、問題の相手と数回やりとりしたことがある程度の第三者に、「注意すべきである」というような規範を一律に押し付けることは難しい。
行動規範を当てはめることが可能だと考えられるのは、継続的でかなり親和的(コメント、ブクマ、トラバなど含めて)な人間関係の中においてである。その中の1人によって、親和的でない者への脅迫を含む問題発言が繰り返されている、その者が抗議しても対話にならない、あるいはそれを見越して諦めている、その他の関係ない人も面倒が嫌でスルーしている、そういう「場」において、「当人の周囲の親しい者が傍観していないで何か言うべきだ」ということになるのではないか。だからそれに当てはまると思われた「特定の事象」を暗示した。

大野さんの本文記事より。自分もこのような意識を持っている。
ただ、この人たちは継続的、親和的な人間関係を持っていると外部が認識しても、当人から見ると、そういう意識がない可能性もあるだろう。また、その人が相手の言動を全部知覚できる訳ではないし、何より脅迫的言動はすぐ削除されたりして、後からの確認が非常に難しいものとなっている。もしかすると、定期的に見ている人でも知覚が難しいかもしれない。
今回の件は、情報が後から確認できないことが多く、一見さんには知覚しろというのは無理が多い。だから、一見さんに関与せよとは思わないと主張した。
脅迫的言動をたまたま見かけた程度の第三者にできることといったら、まず魚拓やローカル保存などをしておき、削除をする相手の行動を封じることによって、被害者のサポートをすることではないだろうか。そして、後からきた事情のわからない人は、そうした証拠資料を見て、これは脅迫的言動だといえると思えたら、ブックマークコメントなどで自分の意見を表明して欲しい。
以下瀧澤さんのコメント。

今回、kanoseさんが大きく取り上げたから「村長の強権」とか「村八分」とか言っているけど、自分が罵倒や脅迫的行為をされたときにアルファブロガーが取り上げたら、「強権だ」とか「村八分」だとか「連座制反対」というの?
いいんですよ。私はね。マルコに狙われていたけれども、自分で自分の身を守る能力はあったわけだから。
しかし、どう見たところで私よりもさらにデリケートな人たちが、ですよ、罵倒や脅迫的行為をされて、「村の掟」は助けてくれないわ、村長は「強権と言われると嫌だから」と尻込みし、泣き寝入りするしかないと思うんだけど、そういうのがお望みなの?
いや本当に理解したうえで、自分の身に降りかかる「覚悟」を決めているのなら、せっかくしたその覚悟にk(ry
連座制のメリットには無自覚で、デメリットに反発しているだけにしか思えないんですよね。
私はいいんですよ。弱肉強食でも。そのルールでやっていくから。

これは自分も今回気になった。自分が被害者になる可能性は考えられているのだろうか?という。

私が言っているのは「止めなかった周囲にも責任がある」ということとは若干違います。
止めなかった本人の「人間性」と、その「覚悟」を問うているだけです。
「友達が悪事をなしているときに、どうするのか?」というのは、普通に本人の「人間性」に直結する問題だと私は思いますけどね。
「友達の悪事の責任」ではなくて、「友達の悪事を止めない人間性」の話です。友達甲斐の有無が評価に直結するのは当然のことでしょう。

同感である。ただ、難しいのが、最初の方でも述べたように「友達」の感覚ではないだろうか。ネット上で観察できる情報だけで人間関係は決められない。それに、いくらやりとりをしていても、相手を信頼関係のある友達だと思ってない可能性もある。しかし、第三者の目からみると、公開の場で何度もやりとりをしていたら、相手との一定の信頼関係があると見られる可能性が高いのは自覚したい。
※参考
ネットでは、誰かが人名を出した時点から、見せ人間関係はスタートする : ARTIFACT ―人工事実―[↑B]
ARTIFACT ―人工事実― : ウェブ日記が読者に与える妄想力−見せ人間関係−[↑B]

たとえば、マルコではなくて、罵倒と脅迫と削除を繰り返す別のDQNが登場し、自分に対して悪意を向けて攻撃してきたとき、それに個人の力で対応する覚悟のある人が、どれだけいるのだろう?
実際のところ、私もkanoseさんも、比較的に対処できる側の人間であるからこそ、今回の件を問題にすることができているという側面があるのだけれども。
そんなに弱肉強食の「自由」なネットが良いんですかねぇ?

この辺に対する意見を聞いてみたいところ。
どこかにネット上で罵倒と脅迫と削除を繰り返す人物がいたとする。その人物のことを知らずに、その人物が書いた記事にブログで言及してみたら、別に批判的なことを書いた訳でもないのに、相手からお前の実生活に影響を及ぼすぞと匂わされた脅迫的言動をされる。1日中、自分のブログには相手の脅迫的なコメントがつき、相手のブログから脅迫的な記事のTrackBackが送られる。いったい何が起きたんだ?と戦々恐々としていたら、それらの脅迫的なコメントや記事は1日経つと全部消えてしまっていた。とりあえず、ほっとするが、その人物のまわりでは、この騒動など何も知らないかのように、楽しくコメントのやりとりをしている人たちがいた…。


あと、脅迫的言動があったのなら警察に行けばと言っている人がいたが、この程度の言動では警察は動いてくれないだろう。まずはサーバーの管理会社やブログサービスの管理会社に話を持っていくしかない。その時のために資料保全は重要。
ARTIFACT@ハテナ系 - はてなブックマークで殺人予告するmixi_loveさん[↑B]
そういえば、脅迫的言動と言えば、前にもこういうことがあって取り上げたのを思い出した。

信用できない話

green - 脅迫的言辞、罵倒、その解釈について[↑B]
ここのコメント欄のMr_Rancelotさんと大野さんのやりとりを見ていると、Mr_Rancelotさんは「kanoseさんは信用できない相手ですよ? 大野さんはそんな人の意見を採用していいのですか?」と聞いているようだけど、具体事例を出さずに「信用できない」と言っても説得力がないのではないか? 自分の過去の言動のどこがどう信用できなかったか、ちゃんと説明して欲しいなあ。
前回その説明を求めたら、本文記事で第三者を巻き込むのでしたくないという返答を頂いたけど、コメント欄であまりにMr_Rancelotさんがしつこく言っているので、再度説明を求めてみた。
断片部 - お菓子の犬小屋(inumash) - 「規範」を唱える人間が「模範者」であるべきか。[↑B]

僕の不信の源泉を正直に告白すると、kanoseさんを「モラリストとしては」あんまり信用していないという部分にあるんだと思う。

正直に言ってもらえるのは嬉しいのだけど、この「モラリストとしては」という限定がいまいちよくわからない。ただ、自分の意見が、以前適用とした基準と違うのでは? それは恣意的なのでは?と他の人が疑問に思うことがあったら、遠慮なく公開の場で疑問をぶつければいいのではないか? ネットは田舎と違って誰にでも開かれた場所であるのだから。で、そのような疑問があったら、説明する気はある。
自分は、罵倒や脅迫的言動をしながらログを削除し、なかったことにする人間のほうがよほど信用していない。今回の件も含めて、過去にそうした人たちをよく批判してきたが、そういう削除癖のある人たちとは徹底的に相性が悪いというのを実感した。
※念のため。上のMr_Rancelotさんの記事のあとにあり、信用という話題なので、Mr_Rancelotさんがログを削除する人であると読めるかもしれないが、そう言っている訳ではないので。

IPアドレスの公開が脅迫的言動と見なされるか?について

green - 脅迫的言辞、罵倒、その解釈について[↑B]

たとえば、IPを晒す云々が脅迫的言辞に相当するかどうか、ここでも見解のずれがある。技術的にどうだという話はここでは瑣末な問題だと思う。それがある種の脅迫的な手段として効果があるかどうか(むろん技術に詳しい人ばかりではないので効果はあると考える)、脅迫的なスタンスとしてとりあげられているかどうかが問われるのだと思う。

「IPアドレス晒し」が脅迫的言動になるか?について、コメントしようかと思ったんだけど、大変長くなったのでブログにて。なお、IPアドレス公開が脅迫になるか?という裁判の事例を聞いたことがないので、法的判断については触れないけど、もし知っている方がいるならば、教えてもらいたいです。
まず、IPアドレスが技術的背景を持ってるものである限り、密接に関係しているので、技術的なことを「些細な問題」だとは考えていない。
次に、どんな相手のIPアドレスを公開したか?だが、名無しや通りすがりの匿名コメンテーターのIPアドレスを公開することは脅迫だとは考えていない。
次に顕名でネット上で継続的に活動している個人(ブロガー)に対してだが、IPアドレスの記録自体は普通に行われているので、管理者がIPアドレスを記録してると表明するのは、脅迫だとは考えていない。
次にブロガーのIPアドレスを公開した場合。それがプロバイダーなら、それも脅迫にならないと考えている。ただし、CATVなど、かなり地域が限定される場合で、相手がどこに住んでいるかを公開してない場合は、脅迫と見る可能性が出てくる。地域情報については県レベルまでなら問題視しないが、市や区レベルになってくると変わってくる。
IPアドレスが会社や学校など、その人の実生活に直接繋がる場合、その情報を匂わせたり、公開したら、脅迫的言動と見る可能性が高くなってくる。ただ、そうした行為が行われた背景として、IPアドレスを記録される側(コメントしてくる者)が、ブログのコメント欄にずっと定期的に現れ、ブログ管理者との間のトラブルになっている時も多く、これに関しては判断が難しい。相手が脅迫的言動をしてきた対抗策としてIPアドレス公開が行われることもあるからだ。
特にそうではなく、普通の議論をしていて、IPアドレスの公開、またはそれを元にしてわかった情報を匂わせたり、公開するのは脅迫的言動と判断する。ただし、その相手が他人のなりすましのコメントをしている可能性がある場合でのIPアドレス公開は脅迫的言動と判断しない。
以上の通り、かなりケースバイケースである。なので一概に「IPアドレスの公開は脅迫的言動」とは考えていない。


IPアドレスのことを知らない人がIPアドレス公開に恐怖を表明していたなら、第三者がIPアドレスについて解説した良い記事を紹介すればいい。
二月のかもめ。 - 初心者向け:IPアドレスから個人情報はどこまでわかるか?[↑B]
麻弥さんがさっそく常時接続時代に対応した記事を書いてくださったので紹介を。ネット上の活動をする場合、最低限この程度の知識は身につけるべきだと考える。
この記事を書いた麻弥さんは「ホームページ安全講座」を1999年に書かれ、これまで随分参照されてきた。
※参考 あくまで1999年のものであり、現在では役立つ知識としてではなく、歴史資料の面が強い
ホームページ安全講座 - 第6回:IPアドレスとリモートホストについて[↑B]


アクセスログ(アクセス解析)と個人情報[↑B]
アクセスログ(アクセス解析)と個人情報:続編[↑B]