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最近はオーディオブログです

ユリイカ増刊『オタクVSサブカル! 1991→2005年ポップカルチャー全史』責任編集 加野瀬未友+ばるぼら

という増刊をばるぼらさんと僕が責任編集で作りました。校了して全体像が見えたので宣伝宣伝。出るのは8月8日頃です。配本は8月5日(金)なので都内の大型書店ならその日に入っているかも。Amazonのデータベースにはまだ入ってません。使った図版が雑誌ばかりで、ユリイカ8月号「雑誌の黄金時代」(ASIN:4791701364 全部は見てないんだけどぱらぱら見て面白かった)の裏版みたいに。
きっかけは、ばるぼらさんとたまたまやったネットラジオでのオタクとサブカル話。それが巡り巡って、ユリイカの増刊の企画に。急な企画だったもので、今回ご協力していただいた方にはいろいろご迷惑をおかけしました。
今まで編集長の経験はあれど前面に出ている訳ではないので、「責任編集」という言葉には魔力や憧れがあったんですが、こういう形で実現するとは思わなかったです。
当初は、ばるぼらさんと僕の対談がメインで…という感じだったんですが、実際に台割りができてみると、インタビュー4割、対談2割、論考3割、年表1割という感じになりました。どの記事も力作なので、こういう話題にちょっとでも興味がある方にはひとも読んでもらいたいです。
■インタビュー
赤田祐一岸野雄一吉田アミ
■対談
加野瀬未友×ばるぼらhttp://www.jarchive.org/

■マンガ
西島大介
■論考
近藤正高id:d-sakamata
野中モモhttp://www.ne.jp/asahi/neverland/tigerlily/ id:Tigerlily
堀越英美http://www14.big.or.jp/~onmars/
田口和裕http://www.rickdom.com/ id:tagkaz
屋根裏(http://yaneurainga.hp.infoseek.co.jp/
乙木一史id:otokinoki
更科修一郎id:cuteplus
前島賢id:cherry-3d
■年表
オクダケンゴ
平成大赦(仮) -平成サブカルチャー年表-
http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Keyboard/1496/heysay.htm
(敬称略)

中森明夫氏が狙う層

Kammy+'s spaceブログ版: 最近気になっていること(メディア編)
http://kammyblog.seesaa.net/article/5327722.html
そのユリイカの対談の中で、中森明夫氏の最近のポジションってサブカルではないよねえ、『ねらわれたアイドル 栗林三枝誘拐監禁事件』とか出しているけど、あれって誰が買うんだろう、客層が読めない、とか言っていたら、Kammy+さんが興味を。なるほど、あういうベタさはちゃんと届くんだ。『多重人格探偵サイコ』の読者が見えない問題に近いかもと思った。
コメント欄のやりとりにちょっとツッコミ。女性に告白するのは下手にでることではないと思います! 多分わざと言ってるんだとは思いますが

本人の中では「やさしさ」だが周りには「臆病」に見える

castleダイアリー - ヲタは待ち恋愛らしい?
http://d.hatena.ne.jp/castle/20050728#p12
リンクを張ってないから、直接の言及ではないけど…と思いつつも補足。なんで知ったかというと、引用文章に刺身さんのIDがあったため、刺身さんに自動TrackBackが飛んでいて、それを見たから。

というかやさしさという言葉に引っかかったのかも。やさしさというか腫れ物に触るような感覚がやさしさに見えるだけなんじゃないかと。

あそこで書いた「やさしさ」というのは、本人側の意識なんだけど、それが周りからどう見られているかについては触れてなかった。あと、キモワードとか差別語として面白いと思ったんじゃなくて、自分も感じる心理をうまく説明しているなーと思ったから取り上げた。中二といい、こういう言葉の扱いは難しい…。
馬鹿って呼ばないで。 - 全部わかってる。
http://d.hatena.ne.jp/peach_a_lime/20050728/1122517380
えいなさんも書いているように、

という前置きがあった上で。女子としても妙に急にガツガツ来られても困りますが、だからといってしばらくしても何も無い、というのは「紳士的」というよりは「臆」と捉えられても仕方が無いかと。あと「私ってそーゆー対象じゃないんだ」て傷付きます。

というように、本人の意識は「紳士的」「やさしい」なんだけど、端からみると「臆」というギャップを、あの話題では問題にしたかったのだが、そこまではしっかり触れてないから、こう言われてもしょうがないなーと思ったのでこうして補足。
なお、本人の意識と実際の振る舞いのズレの問題を前Qさんが『ヨイコノミライ』をネタに書いている。
いい感じ博士。(仮)
http://d.hatena.ne.jp/mae-9/20050727#p2

で、なぜ井之上がこういう行動が出来ず中途半端にしか振る舞えないかというと、何よりも外から見て振る舞いがどれだけDQNになっても、井之上の自意識的には自分は童貞騎士のつもりだから、というズレの影響が大きいのではないか、と僕は考えるのですよ。言い換えれば、自分が「ピュア」でありたいと願うことで、どれだけのものが見えなくなって、どれだけ周囲に対してネガティブな影響を与えてしまうのか、というお話。