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最近はオーディオブログです

ブログの世界では女性が非モテを語っても注目されないから不可視に見える

烏蛇ノート - 「恋愛できない女は洒落にならない」はどこまで本当か
http://d.hatena.ne.jp/crowserpent/20061019
 まず、「非モテ女性不可視論」の具体的な根拠は「非モテ女性の数が少なく見える」という観察事実のみであるわけです。しかし、私達はWeb上の全てのブログを読めるわけではないので、「有名なブログ」または「目に付いたブログ」の数のみで考えます。そうすると、「非モテ女性が目に付きにくい」原因は
 1. 「非モテ女性」自体が少ない。
 2. 「非モテ女性」の実数は少なくないが、ブログを作る人が少ない。
 3. 「非モテ女性」のブログの数はあるものの、あまり有名でないか、話題にならない。
という3つの可能性があります。
 さらに、2.の場合の理由として
 2a. 「非モテ女性」が非モテをカミングアウトすることの敷居が高い。
 2b. 「非モテ女性」の話題が盛り上がらないので、あえてブログでその話をする人が少ない。
などといったことが考えられます。

烏蛇さんのコメントより。
はてダの「非モテ」キーワードをよく見ている身としての感想。実ははてダの中で、女性で「非モテ」という単語を使っている人はよく見かける。また、ブログ検索をしてみれば、「非モテ」という単語を使う女性は結構いる。
しかし、話題になるのはごく一部の女性だけ。それはなぜかといえば、女性の場合、自分の生活を綴る日記の中で、軽く「ああ、非モテな私」のように自分の心境を振り返るよう形で「非モテ」という単語を使うことが多く、その上、大体が短文だ。そういった一般性が薄い文章では、他人が関心を持てないのも仕方がない。余談だが、そういった女性の日記は音楽の話題を書いている事が多かった。中でもメガネロックな邦楽が多い印象。
それらを読んでいると、男女間での「非モテ」という言葉に対する温度差*1も感じるのだが、それはさておき「非モテ女性は不可視」というのは「非モテ女性の語りは多くの人の注目を集めないことが多いことによって、不可視という印象を持たれてしまう」というのが自分の感覚。というわけで、烏蛇さんの可能性からいうと3かな。
2ちゃんねるのもてない女板ぐらいに集約されると注目されやすいんだろうけど。

import otsune from Hatena - 女性の非モテがさんざん自虐ネタを書いておいて、最後に「でも、こんな私をなぜか好きになってくれる人がいて」と逃げを打つさま
http://d.hatena.ne.jp/otsune/20060930/himotefemale
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/otsune/20060930/himotefemale

この時に興味深かったのだが、女性の非モテ語りは「自分語り」として受け止められている面があるということ。非モテという話題で語っても「自分語り」であって、不特定多数に対して語りかけている訳ではないという感覚があるようだ。自分の場合、恋愛せよという社会的圧力などに対して意見を言っていたら、自分語りであっても、不特定多数に対して語りかけているという印象を持っていた。
男性が非モテを社会的圧力などを問題として、一般論として語りたがるのは、そうでないと他の人、特に同じような興味を持っている男性に関心を持ってもらえない。でも、女性の場合はそこまで一般化しなくても経験を書くだけで共感されやすいから、一般化の必要がない、なんて構図なんだろうか。共感能力の問題?

*1:女性の場合、「現在付き合っている人がいない」状態を非モテと言っているぐらいの勢いの人もいる