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ネットの情報を誰が求めているかを見極める

なんか意外な記事からTrackBackが。実はこの山口浩さんの記事には、別の意味で以前言及しようと思っていたんだけど、やめた話題だった。
当時の書きかけの記事を完成させてみる。

H-Yamaguchi.net: 「ネットの世界」って意外に狭いんだよ知ってる?
http://www.h-yamaguchi.net/2005/12/post_fed2.html
ネットの世界で活躍していたり、それを研究したりしている人たちの話を聞いていると、どうもネットの中で起きていることがものすごく重大な、誰でも知っていることのような口ぶりで語られる場合が少なくない。たとえば、先日あるイベントで「ネットの公共性」みたいなテーマが話し合われていたのだが(知ってる人はまああれだなと感づくかもしれない)、そのときも、ネット内で起きたさるトラブルについて「あの有名な○○事件」みたいな語られ方をしていた。

この後の説明を読むと、おそらくisedのことだと思うので、isedのパネラーとして反応。

ised@glocom - ised議事録 - 4. 倫理研第5回: 共同討議 第1部(2) ムラ社会モデルを批判する――office氏有罪、mixi K氏退会事件をケースに
http://ised.glocom.jp/ised/09040820

言及されているのは、ised第5回で話されているKusakabe氏のmixi退会事件だろう。この時、isedにくるような人はネットの話題に興味がある人たちの集まりだし、mixiに参加している人も多いので知っている人も多いだろうという前提で説明していたと思う。
もし、その場に集まっている人たちが、ネットの知識が少ないというのがわかっているのなら、話し方は変わるだろうし、話題自体も変わるだろう。とりあえず、自分は、こういった話題をする時、相手がどの程度知っているかどうかを気にしながら話している。
多分、この時は、上で言ったような「mixiでかなり盛り上がったけど、ここにくるような人はmixiをやっているような人ばかりだろうから、みんな知っているとは思うけど」という意識が話し方から思いっきり見えて、いやらしく感じたのではないだろうか。
なお議論に関してはこちらを。

ised@glocom - ised議事録 - 5. 倫理研第5回: 共同討議 第1部(3)  mixiに公共性はあるか
http://ised.glocom.jp/ised/09050820

ネットの世界は広いから誰でも知っている話題自体がもともと少ない。ある特定のクラスターの中では知られている話題があるだけで、この特定のクラスターがネットでよく発言するから、その話題が広まりやすい。でも、この狭い世界を、一般マスメディアがやたらと知りたがるようになり、そのマスメディアによって、広まっていく。
必要なのは、ネットの世界の狭さよりも、誰がネットの情報を求めているか、そしてどう届けるか、ということの見極めだと考えている。ネットの情報がなくても生活できる人たちはもちろん今後も存在するけど、ネットのことを知りたい人はいるし、ネットを使えば生活が豊かになる人もいるだろう。そういう人たちに向けて、必要な時は平易な言葉を駆使したいと思う。さすがに梅田望夫氏のように、50代や60代の人にまで届く言葉は難しいが…。


以上が以前反応しようと思った分。
追記では、

上の本文なんかは、このカテゴリに入れられるんだろうな。一応弁解しとくと、別に「テレビみたいなマスこそ正義」などとはこれっぽっちも思っていない。個人的に、「ウェブの一部の人で盛り上がっている話題に対して、その人たち」が「誰もが知っている!みたいに」言っていたように聞こえた経験があったので書いたまで。

と書かれているのんだけど、最初に書いた、
ARTIFACT@ハテナ系 - そんなのは局地的にしか知られてないんだ!
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20060205/notknown
では、山口浩さんの文章は前提に入ってなかった。上記の通り、特定の層に向けて発信しているんだけど、そう思われなかった問題として捉えていたので。