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車の走れない国道289号

報道特捜プロジェクト[↑B]
8/9に放映された日本テレビ報道特捜プロジェクトで、福島と新潟を繋げる国道289号福島県内の南会津郡下郷町から西白河郡西郷町までが途中登山道になっていて車が通れないのに、国道扱いになっていると知った。
「国道の真髄を知る」 国道289号 甲子登山道[↑B]
大黒屋という旅館までは車で走れる道が続いているが、そこからは先はこのようなこんな感じで、まったく車の走れない道に国道の標識が立っているという不思議な光景。
なんで、こんなことになっているかというと、現地の人は、車の走れない道をわざと国道に指定して、国道がこんな道ではいけないから整備の必要があると訴えるために、わざと指定したのではないかと推測していた。
なお、現在でも、南会津郡下郷町から西白河郡西郷町は県道を使えば、通り抜けることは可能ではあるそうだ。
一般国道289号 甲子道路[↑B]
きちんと車が通れる道路にするため、現在の国道289号とは別のルートである「甲子道路」の建設が進んでいるんだけど、この工事は1975年(昭和50年)から始まっていて、今年の9/21に全通する。30年かけてやっと終わったという恐ろしいぐらいに工事の進展スピードが遅かったのだ。いったいどんな大工事なんだか。ただ、1995年に国直轄事業になったそうなので、それまではまともに工事する気がなかったのかもしれない。
「国道の真髄を知る」 酷道実走調査[↑B]
国道289号の情報を検索していて見つけたけど、このサイトの酷道実走調査は驚きの連続。
KOKUDOU QUEST No.84:'99.07.17[↑B]

元々は大黒屋の前の道(写真1付近)は、やっぱり大黒屋の所有だったそうです。 ところが戦後、測量ミス等があって村道指定されてしまい、挙句の果てに国道にまでのぼりつめてしまいました。 末端の向こう側である下郷町とを結ぶ現在建設中の「甲子道路」完成後は、 大黒屋の前の道は大黒屋に返還されることになっているようですが、どうせならば、 返還される前にその持ち主である国(管理は県)に大黒屋の前の道の舗装工事をやってもらいましょうということで、 その際、大黒屋の前の道路も国道であることを明示するために県に頼んで登山道部分に標識を立ててもらう こととなったらしいです。

あれ、報道特捜プロジェクトではこんなこと全然言ってなかった! 大黒屋の主人に取材してたのになー。
報道特捜プロジェクトでは、こんな税金の無駄遣いが!というのを問題にしたかったようなので、その話と合わないこの主人の話はばっさりカットされたのだろうか。
この話と考えると、誰かがこのなぜか国道指定されている登山道を見つけ、これは整備すべきだと言い始めて、甲子道路の建設が始まったのかも。
車の通れない国道 - 妄想科學日報[↑B]
DocSeriさんが国道289号に言及していたのでお知らせ。