孫社長に追い返されたNECのソフトバンク再挑戦 モバイル-最新ニュース:IT-PLUS
「今のNECは他社よりも半周、いや1周遅れている。ワンセグによって横画面への対応が進んでいるが、実際は動画もインターネットもすべて横画面の世界だ。iモードは縦画面だったが、(フルブラウザーで)外にある世界のコンテンツの価値を認めたことで、横画面が重視された。iモードからインターネットに変わった象徴的なタイミングかもしれない」(山崎氏)。
ワンセグをきっかけに動画やフルブラウザーが当たり前になることで、これからは横画面が主流の時代がやってくる。残念ながらN906iは横画面になるものの、使い勝手は他社に劣る。「N906iμ」もワンセグを横画面に表示できるが、横画面をメーンにした使い方は想定されていない。このあたりは年末モデルで新たな形状を投入して対応することになりそうだ。
確かに各社とも横画面でも専用UIを用意するなど横画面に力を注いでいるけど、横画面はあくまでサブだと思っていたので意外。片手で持つ端末においては縦画面のほうが見やすいと思っていた。iPhoneだって、ネットブラウジングは縦が基本で横はおまけだし。
※横画面の携帯といえば、BlackBerry Boldがあった
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その時の状況をNECの山崎耕司モバイルターミナル事業本部長は次のように語る。「私はまさにその現場にいた。我々が製品の説明をしている途中で、孫社長が興味を失っているのが手に取るように分かり、とうとう15分くらいで席を立ってしまった。その時は仕方ないと思った」
「しかし、ドコモの二番煎じを持っていったわけでは全くない。他メーカーと比較して本体サイズが厚かった。孫さんに『これじゃあねぇ…』と言われてしまった」(山崎氏)。
当時、NECがソフトバンクモバイルに持ち込んだのはNTTドコモの「N905i」相当のモデル。しかし、その頃はまだ当然ドコモからN905iが発表されてもいないタイミングなので、二番煎じということは全くない。むしろ、ドコモでもハイスペックに位置づけられるクラスだ。「それだけ、手を抜いていなかったということ」と山崎氏は振り返る。
N905iを見て、これがソフトバンクでも出ればいいのにと思っていたら、実はNECでは出す予定だったとは。ソフトバンクでNECがずっと端末を出さなかったのは、てっきりドコモにリソースを集中するためなのかと思っていた!
このエピソードを見て、シャープの端末が904SH以降、ずっとGPSを搭載しなかったのもわかった気がする。薄型にするのが優先でGPS機能は重視されてなかったんだろう。孫社長の意識では、904SHのような厚みのある端末はダメだろうし。
話が出来すぎているような。NECのSBM向け端末を巡るエピソード - oblique view
と思ったら、id:aquila2664さんがより踏み込んだ考察をしていた。さすが。
id:aquila2664さんはブックマークで携帯電話の情報を積極的に集めたり、ブログで携帯電話に関して深い考察をしているので、携帯電話に興味のある身としては、楽しみに読んでる。
下の記事はiPodの初期の頃などをして、わかりやすい分析をしていて面白かったのに、ブクマをしたのは自分だけで不思議だった。iPhoneの記事を書けばブクマを集める訳ではないというのは、iPhoneの記事を集中的にブクマしているからわかるんだけど、iPhone関連の記事は誉めるにしろ、けなすにしろ、煽りがないと読まれないのかもしれない。
日本でiPhoneは売れるか? - oblique view
ここで、少し昔の話をしたい。
iPodが日本で本格的に売れはじめたのは、2004年1月のiPod mini以降である。それまでは、北米での成功をよそに、日本市場では伸び悩んだ。これは、日本ローカルのMinidiskが普及していた影響が大きい。レガシーなプラットホームからの移行には、多大なエネルギーが必要だ。種々の面倒をおしてでも乗り換えたいという、強い動機が共有されなければ、市場は動かない。
かつてのiPodの伸び悩みは、音楽の取り扱いをラジカセからPCに移行させるのに、多大なエネルギーを必要としたからに他ならない。それには、自分の持っている曲が全て持ち運べる、というメリットだけでは不十分で、MDプレーヤに比べて明確に小さなiPod miniの登場を待たねばならなかった。プロダクトの魅力はマスを動かし得るが、ユーザビリティの進歩を購入前にイメージできる消費者はどうしても一握りに限られる。