Yahoo! JAPAN - 秒速5センチメートル
新海誠氏は男の失恋ポエムの名手というのが自分の認識なのだが*1、この第一話の失恋ポエムぶりはすごかった。なんか純度100%のドラッグなみの出来。
「小学校で東京に転校してきた女の子」「その子は外で遊ぶのが嫌い、図書室好きでいつも一緒にいた」「小学校を卒業する時、その子が栃木にまた転校してしまう」「中学生になった男の子が鹿児島に転校してしまうため、再会に出かける」とかもうシチュエーションを並べてみるだけで恐ろし過ぎる。転校はDTのロマンか!
全編にわたって、男の子と女の子が手紙を朗読していて、その映像ポエムぶりはすごい。『雲のむこう、約束の場所』はドラマを描こうとして、中途半端さを感じたが、本作は元々の新海誠氏の強みである映像ポエムに寄っていて完成度が高い。
てっきり全話独立しているのかと思ったら、第三話では大人になった二人の話になるらしい。
*1:これはいずれきちんと書くつもり