エロゲーのようなノベルゲームとラノベのような小説の中間地点みたいなものを、携帯向けFlashでできないだろうか。書籍なみの少人数で作れて、かつ書籍よりリッチな表現が可能ならば、低コストの物語メディアとして供給できる。PCでノベルゲームエンジンがたくさん出て、ノベルゲームの開発の敷居が低くなり、『月姫』のような人気同人ゲームが出たように、携帯向けFlashに特化したエンジンとか出れば、在野の作り手が参入しやすくなる。
※参考
ARTIFACT ―人工事実― : 新しい物語伝達メディア
http://artifact-jp.com/mt/archives/200401/storymedia.html
こういう視点で、ビジュアルアーツのキネティックノベル(http://kineticnovel.jp/)の動向を気にしていたのだが、あまりうまくいかなかったようで。運営元がモビータエンタテインメントから、BgameBoxという美少女ゲームダウンロードサイトに移管していた。
でも、エンジンだとどうしてもPCでの操作が必要になり、まだまだ敷居が高い。ケータイ小説サイトは投稿から成り立っているそうだけど、これは携帯のみでPCを持たないユーザーでも作れるのがポイントなんだろう。だから、携帯端末のブラウザからスクリプトを書くだけでゲームになるサービスぐらいの敷居の低さがほしい。イラストは手描きを端末のカメラで撮影。もっと綺麗な絵を使いたい人向けにPCにも対応すればいい。でも、ブラウジングは携帯をメインにしてしまう。
要はノベルゲームをブログを書くぐらいの敷居の低さにすれば、もっとたくさんの人が参入して面白くなるんじゃないかという話。携帯にこだわったのは携帯でも読める様にしたほうが閲覧者が増えるだろうというのをにらんで。
ケータイ小説サイトは小説版YouTubeという指摘があったけど、リッチな表現を簡単にできるサービスは需要があるだろう。出版社がやれば、ブランド力があるし、そこで人気が出たものは出版とかいえば、いいサイクルになりそうだ。
このサービス単体で稼ごうとするのは無理があるので、未来の作家予備軍発掘場所として考えたい。