ARTIFACT@はてブロ

最近はオーディオブログです

原文を読まずに他人のまとめを読んで反応する

2ちゃんねるの「終わり」とブログの今後 - nikkeibp.jp - from ガ島通信 メディア崩壊の現場を歩く
http://nikkeibp.weblogs.jp/gato/2005/06/2channel.html
2ちゃんねるがマスメディアにならなかったという見解に対しては、もともとなる気がないであろうものにならなかったとして何か言うのは筋違いだなあと思ったので、特にそれ以上突っ込む気はないんだけど、「2ちゃんねるの終わり」にまたisedでの議論が「2ちゃんねるが終わった論争」として引用されていたのでネタに。そういえば、SPA!でも「isedという識者の研究会では…」みたいな感じで引用されていたことも。
こうやって、ised@glocomは「2ちゃんねるの終わりについて話している」研究会だとどんどん思われて、あいつら学者はそんなことばっかり語っているんだよ、ハハハ、で処理されてしまうのかと思うと、「まとめサイト脳の恐怖」とかやはり言わないといけないのかなあとか思った。せめて北田暁大氏の第三回は読んで欲しいところ。
ised@glocom - ised議事録 - 倫理研第3回:議事録*1
http://ised-glocom.g.hatena.ne.jp/ised/20050312
なお、上の記事で引用されているマトリックスオフの主催者によるコメントというのはこちらでの鈴木謙介氏の発言から。
http://ised-glocom.g.hatena.ne.jp/ised/05090312#p1
第一回目の議事録が公開された時は特に強い反応のなかった2ちゃんねるネタが、
歌田明弘の『地球村の事件簿』: 「2ちゃんねるの時代は終わった」
http://blog.a-utada.com/chikyu/2004/12/post_2.html
でネタにされるといっせいに反応が出たというのは、あまりにも興味深い事例だった。何らかのクローズアップやフレームが作られないと、意見というのは広まりにくい訳で、こういった3秒ルールに対してどう対抗していくのか?というのは、常に課題となっていくのだろう。

*1:TrackBack飛ばしたいのでg.hatena.jpにしてる

ネットの動員

isedの議事録を読み直していて、ちょっと関連することに気付いたのでメモ。
ised@glocom - ised議事録 - 9. 倫理研第3回: 共同討議 第2部(1)
http://ised-glocom.g.hatena.ne.jp/ised/05090312#p1

世代論にしてしまう気はないんですが、少なくとも2ちゃんねるアイロニー・ゲームを見出していたのは30代だけだと思っています。20代以下は、わりとカーニバル的な、つまりサッカーの応援と機能的に等価な祝祭へと雪崩こんでいった。その後2ちゃんねるの大規模オフは下火になったのですが、ブログやSNSなどを通じて、この動きは分散しつつも拡大しています。SNSのなかで起きていることはなかなか表に見えにくいのですが、たとえばmixiを通じてオフ会をやりますといったら、100人くらいが集まるのは容易になった。3年前だったら、2ちゃんねるのオフで50人集まったらそれこそ祭りでしたが、いま100人規模のオフでさえも頻繁に行われている状態です。つまり、閉じているけれども、それゆえに規模だけはどんどん大きくなっているという状況がある。

これは鈴木謙介氏の発言なんだけど、最近それを強く実感する。この頃、普段よく見ているようなネットコミュニティ界隈のイベントだけではなく、それ以外のコミュニティのイベントに行くんだけど、そういうところでもかなりの人が集まっている。
笑えるサイトナイト 〜人気サイト作者がトークセッションしちゃいます〜
http://note.fm72.com/event/
先日、このイベントに行ったんだけど、前売り券のみというちょっとハードルの高いイベントにも関わらず、ロフトプラスワンをほぼ満員にしていた。満員なので180人はいただろう。
なお、このイベントを知ったのは開催直前で、当日券があれば入ろうと思っていて、当日行ったら開場時間にならないと当日券は売れないというので、それならしょうがない、帰るかと思ったら、たまたまチケットが余っているという人がいたので売ってもらった。知らない人、ありがとう。
さて、このイベントに参加しているサイトは、

僕の見た秩序。
http://www.dfnt.net/t.html
母さん
http://mother.cside.com/
ダンカン
http://dancom.jp/
探偵ファイル
http://www.tanteifile.com/

といったサイトで、どれもかなりのアクセスを集めているサイト群だ。自分は、定期的に読むことはないけど、読んだことはあるという感じ。明確な数はReadMeに参加している『僕の見た秩序。』ぐらいしかわからないのだが、ユニークで1日平均4万はある。
http://s.readmej.com/m/tatsuki_y/hotmail.com
さて、これだけ人数を集めているイベントなのに、ブログ検索エンジンで「笑えるサイトナイト」を検索しても、言及しているサイトは少ない。ブログとこういったサイト界隈の相性はかなり悪いようだ。
公開サイトのイベントであっても、こういった不可視化というのはたくさんある訳で、首都圏ならネットを使って、100人ぐらい集めるというのは、もはやあまり不思議ではない光景だ。
ただ、この東京圏での人の集まりやすさに関して、「ロフトプラスワン」という特殊な場所があるからというのは大きいんだろうけど。

はてなポータル

いろいろ反応があったのでまとめて。
gobbledygook - はてなポータル?
http://d.hatena.ne.jp/adramine/20050530/1117424130
はてなアイデアなどの案などを整理している。
香雪ジャーナル
http://d.hatena.ne.jp/yukatti/20050602
様々な点を取り上げた力作。
なお、isedの自分の講演で、アクセスコントロールに関しては議論はあまり出なかったです。具体的なアクセスコントロール方法ではなく、アクセスコントロールをどういう人が必要としているのか?という方にいってしまったので。具体的な話になると設計研の領域になるし。
Gadara∵Diary - はてなポータル構想
http://d.hatena.ne.jp/gadaraorg/20050531/1117526272
Gadara∵Diary - ?P構想……コミュニティ機能の発展や複数idについて
http://d.hatena.ne.jp/gadaraorg/20050603/1117725818
自分の意見は大体そんな感じです。「機能が増えて使いにくい」→「ポータル欲しい」→「ついでにいろいろ機能を取り込むのはどうだろう」ってところで。
?D 大和但馬屋日記 - はてな語り解禁
http://d.hatena.ne.jp/yms-zun/20050602/hatenagatari
「アクセスコントロールが欲しいのならmixiにいけばいいのでは?」という疑問に対して。
Gadara∵Diary - ?P構想……偽はてなポータル
http://d.hatena.ne.jp/gadaraorg/20050604/1117813201
はてなポータル
http://gadara.org/
お、具体的なイメージが。
iMacと竹笛のゆらめき - はてな羅針盤 Ver. 0.1
http://d.hatena.ne.jp/Yuny/20050527/p1
はてなの全サービスへのリンクファイル。
考えてみると、RSSを使えば、便利なものが個人で作れそうな気がしてきた。

振り返ってみて

mixi化というのはmixiのいいところ(特にビジュアル面に関して)を取り入れるってのはありじゃない?ってのが主眼で、マイミクとか足あと機能みたいな繋がりを強化するもののトラブルを生みやすいものは考えてなかった。
で、adramineさんが指摘しているように、ポータルは公開するものなのか、それとも自分だけしか見えないものなのか?というのを、きちんと明言してなかったんだけど、これに関しては基本は自分だけに見えるもの(My Yahooみたいなの)を想定していた。mixiのプロフィールページと書いたので、mixiを使っている人にはわかるだろうと思って触れなかったんだけど、mixiのプロフィールページは自分と他人では見え方が違う。
また、プロフィールページに関しては、はてなダイアリーのaboutの拡張というのも考えていた。でも、これだとはてなダイアリーを書いていることが前提になってしまうけど。
あと、コミュニティに関して。なぜコミュニティというのにこだわったかというと、現在のはてなグループのように「もう一つ別の日記がある」ではなく、「みんなが見る公的な場」というものがあったほうが、またもう一つ違う展開ができるのではないだろうか?と考えたから。掲示板というのは、特に誰が主役ではない場所だし、自由に発言できる場所ではないんだけど、日記と違って、たまにぶらりと発言することが許される場所だ。そういった方が緩い繋がりを作りやすいんじゃないかなあと思ったので。もちろん、これはこれで新たなトラブルを生むだろうけど。
あと、こういった機能は、全部自分が欲しい機能という訳ではない。はてなの会員を増やすのなら、いろいろなスタンスの人を飲み込める場所になったほうがいいだろうと思ったので書いたと。

ガ島通信PV話その後

カレーとご飯の神隠し:◆アクセス数とPV数
http://blog.livedoor.jp/f_117/archives/23520037.html
ガ島通信:アクセス数の計測方法を間違えていました
http://blog.livedoor.jp/zentoku2246/archives/23508942.html
忍者カウンターの設置の仕方がまちがって二重カウントになっていたそうだ。

ブログデザインを考える

ブログというと、どうしてもソリッドになって、アナログさがなくなるけど、そうでないものを。
cat@log
http://catalog.typepad.jp/
Typepadでもここまでカスタマイズできるんだなあ。ソリッドではないデザインとして。
otomelonica
http://otomelonica.ciao.jp/
こっちはブログツールを使っている訳ではないんだけど、参考になりそうなので。

昔、mixi大嫌いでした

mixiの本

mixiの本

http://www.aspect.co.jp/np/details.do?goods_id=593

私は、「mixi」が大嫌いでした。「ミクシィ」なんて不思議な単語が耳に入るたび、「どこが面白いんだッ、所詮仲間うちの馴れ合いじゃないか!」と苦々しく思ったものです――もちろん、これはmixiを本格的に使う前の話。いま思えば「いいなぁ、楽しそうで」という羨ましさでいっぱいだったんだねえ、と懐かしく思い出します。

野田幾子氏の後書きより。mixiやったことないけど嫌い、っていう人はよく見かけるけど、全員じゃないにしても、こういう人は結構いそうだ。
関連:mixiからの疎外感
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20041224#mixisogai