漫画家さかもと未明氏のクレームで表面化……子どもの声は「騒音」なのか? - ガジェット通信
この記事を読んで、そういえば保坂展人氏は以前からブログやTwitterなどで保育園や学校などの子供の騒音を訴える人たちについて触れていたのを思い出した。*1
子どもの声は騒音? 賛否両論寄せられた区長のツイート 〈AERA〉-朝日新聞出版|dot.(ドット)
話題になっているAERAの記事はこちらで読める。
時間軸で並べてみる。
保坂展人世田谷区長 @hosakanobuto さんの「子どもの遊ぶ声がうるさい」という苦情に対する考え方。 - Togetter
子育てを巡るイベントの告知があって、この時に保育園や学校の騒音を訴える人たちの存在に触れている。
@hosakanobuto保坂展人twitterオフ会 『子育てトーク』 2012年9月22日 - Togetter
オフ会のレポート。
9月22日、ツイッターフォロワーのオフ会で感じたこと - 保坂展人のどこどこ日記
「子どもが外で遊ぶ声がうるさい」という苦情が続いて、保育園の子どもたちが園庭に出る時間が午前中だけと制約されている。他の保育園では苦情を言い立てる人と園の間に「防音壁」をつくるということ真剣に検討している…。保育園や幼稚園の関係者にとっては、毎度おなじみの話題かもしれないが、初めて聞いた私は驚いた。
子どもの声は「騒音」で「迷惑音源」だとして、日常生活から遮断したいという苦情が、地域の多数ではないけれど、ひとりもしくはふたりの苦情が、子どもの居場所である保育園や幼稚園の運営に深刻な影響を与える。子どもが遊びながら声をあげ、笑い、また時に泣くことは自然の摂理である。その子らの口をふさいだり、外に出ることを禁止するということが「苦情」との対応で起きていることをどう考えたらいいのか。
朝日新聞デジタル:「騒音」苦情 悩む保育園 -マイタウン東京
この話題を朝日新聞の地方欄が取り上げる。防音対策をした保育園の紹介。
ドイツでは「子ども施設の子どもの騒音への特権付与法」が成立していた - 保坂展人のどこどこ日記
ドイツの「子どもの声」を騒音から外す条例はベルリン市から始まっていた - 保坂展人のどこどこ日記
ドイツで「幼稚園がうるさい!」の議論が激しくなったのは、2007〜2008年頃から。近隣住民が閉鎖・移転を求める裁判が複数あり、2008年10月にはハンブルク・オトマルシェン地区の幼稚園が地裁により使用差し止めとなりました。定員60人くらいの規模でしたが、居住区に指定される地区にあったため、高等行政裁判所がこの程度の規模でも静閑を乱す施設は許されないと判断したものです。
2009年5月にはベルリン市フリーデナウ地区の「ミルヒツァーン幼稚園」が移転せざるを得ない事態になりました。商業・住居用建物に幼稚園が入っていたため、地方裁判所が目的外使用と判断したためです。
さすがに、子どもの遊び声そのものを違法とはできないので、その地域や建物が静閑を期待する場所であるかどうかが問われたようです。
ハンブルクではその後も(幼稚園側が)敗訴し、やはり規模縮小・防音壁でとの妥協案も浮上したのですが、判決自体がスキャンダルだ、と言う声が強まり、結局、市の条例で子どもが原因の音は騒音として扱わないと言うことを決めたようです。
ドイツでは、近隣住民と幼稚園の裁判が複数起こったため、このような法律が成立したという。
2011年・ドイツ連邦議会で「子どもの声を騒音としない」法改正の内容とは何か - 保坂展人のどこどこ日記
ドイツの法律の詳細。
※余談
戸建てですが子供の声がうるさいと言われ困っています : 妊娠・出産・育児 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
学校の話ではないが、子供の声のトラブルの話を小町で見かけたのでメモ。一番最初の投稿が600坪でもびっくりするんだから、30坪なら当然!という大変小町らしいアピールでほっこりする。
*1:自分は「子ども」のように混ぜ表示は好きではないので「子供」表記をしている