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日本共産党の武装闘争組織「山村工作隊」

共産党山村工作隊って名前は知っていたけど、よく知らないので調べてみたら、活動がすごすぎる。事件がありすぎて、主要事件しか語られないぐらいだ。
山村工作隊 - Wikipedia[↑B]
日本共産党は1955年まで武闘路線を取っており、武闘のための非公然組織として、この山村工作隊があった。中国のように、農村から都市を攻めるということで「山村工作隊」となったそうだ。各地に独立した山村工作隊があり、各山村工作隊は地名で呼ばれていた。よくゲリラ教本として名前が出る地下出版物「球根栽培法」はこの時代の共産党によるもの。
1950年代は、交番が襲撃されるのは当たり前みたいな感じの騒乱期で、この時代の空気には興味があるんだけど、いい資料が見つからない。Wikipediaを見たら『朝鮮戦争と吹田・枚方事件―戦後史の空白を埋める』が紹介されていたけど在庫なし。Amazonの中身検索で一部を読むことはできた。

朝鮮戦争と吹田・枚方事件

朝鮮戦争と吹田・枚方事件

吹田・枚方事件[↑B]
著者の人による書籍紹介ページ。
労働と学習の4年間 奥多摩山村工作隊[↑B]
かなり詳しいページ。上の記事の「渡邉恒雄 VS 高史明」もここから。
私の山村工作隊体験[↑B]
暖頭冷心: 中富の曙事件と山村工作隊の時代[↑B]
「竹中労 年譜およびデータ集成」[↑B]

 甲府地検報告では、《これは、一九五二年(昭和二十七年)七月三十日夜、山梨県南巨摩群曙村で、日本共産党の十名の山村工作隊員が、山林地主佐野喜盛宅へ「佐野喜盛を人民裁判にかけ、財産を村民に分配する」と称して、竹槍、こん棒をもって押し入り、就寝中の佐野及び妻、女中、さらには小学生三人をも竹槍で突き刺し、こん棒で殴打し、あるいは荒縄で縛り上げ、頭から冷や水を浴びせるなど、暴虐の限りをつくし、また、家財道具、ガラス戸、障子、箪笥、金屏風、ふすま、ラジオ、仏壇などを片っ端から叩き壊したうえ、現金四千八百六十円と籾一俵を強奪した事件である》

山梨県で起きた曙村事件はすごすぎる…。日本共産党は菅生事件と同じく、公安警察による謀略事件だと主張しているそうだ。
竹中労氏は奥多摩山村工作隊にいたそうだが、黒木和雄氏による映画『日本の悪霊』が山村工作隊をテーマにしており、その扱いに不満があって、相当批判したそうだ。
冤(えん)罪問題特集のコーナー - 菅生事件[↑B]
菅生事件[↑B]