日本の携帯を高くしている真犯人は
この記事を見直したら、反論が追記されていたのでメモ。
反論と称して「ソフトバンクの接続料が高いのはソフトバンクのシェアが低いからだ、ドミナント規制があるためにドコモとauの接続料が低いだけだ」と言う、ちょっとアレな意見を見ますが、ドミナント規制というのはですね、
・接続料金の公表義務
・総務省の接続料値下げ命令に従う義務
・接続事業者間の差別的扱いの禁止
が3本柱の規制のことです。接続料金の公表義務自体は、接続料の多寡には全く影響は与えませんし、過去に総務省がドコモ・auに対して接続料の値下げを命令したと言う事実もありません。ぶっちゃけ「関係ない」んです。今現在のドコモ・auの接続料金はまさしくドコモ・auの良心による所なんですね。
あえて関係を求めるなら、それは、「ドミナント規制に引っかかっていないソフトバンクが、公表されないことを逆手にとって密かに接続料を高止まりさせている」ということです。
BLOG15.NET : ソフトバンクはシェアが低いからアクセスチャージが高いんだよ - livedoor Blog(ブログ)
多分この記事の反論だろうに、なんでリンク張らないんだろう。「アレな意見」とか言って、ちゃんと対応しないのは、あんまり印象よくないと思うんだけど、それがこの人のスタイルなんだろうなあ。あとで述べるけど、そのせいでソフトバンクモバイルの副社長との件が起きたとも思えたし。
ドミナント規制への理解が間違っているとしても、そもそもシェアの低い会社がアクセスチャージを下げたら、料金に影響が出るほど、他の会社の負担は下がるのか?という問題がある。
Softbankとアクセスチャージ - methaneの日記
シェアが25%を超えるauとDocomoはドミナント規制に引っかかっているので、シェアに対して適正な価格だとする。Docomo−auのシェア差は20%で、アクセスチャージ差2.7円、対してau-Softbankのシェア差は10%なのに、アクセスチャージ差は3.0円。差じゃなくて比で見ても、Docomo/auは1.67倍、au/Softbankは1.5倍なので、auとSoftbankのアクセスチャージ差がDocomoとauの差よりも大きいのは適正価格とは思えない。ドミナント規制に引っかからないのを良いことに、ぼったくり価格を通していると非難されてもしょうがないだろう。っていうか比で見て良いんだったら、Softbankの1/4しかシェアが無いウィルコムは、ウィルコムのアクセスチャージは25円/分くらいが適正だよね!!
シェアの比率とアクセスチャージの差が適正なのか?という批判は理解できる。
とはいえ、これも根本的な「そもそもアクセスチャージの差はそれほど料金に影響が出るのか?」という疑問に答える訳ではない。
このAIR-internet-EDGEの管理人の暇人氏という人は、ソフトバンクの副社長との件もなんかグダグダだったし、あんまり良い印象は受けなかった。なんか、とりあえず嫌味書いておけ!みたいな人な感じで。
緊急徹底反論の反論の反論 - AIR-internet-EDGE
ご報告。一応連絡はつきまして、やはり行き違いによる誤解と判明しました。先方の代理人が一応中立の立場として取り持ちたいと言う気持ちから、「これから議論する中で本筋からそれる誹謗中傷はやめて欲しい」というコメントを独自で出されたとのことで、特にソフトバンクモバイル側からそのようなメールを出すよう要請を受けてと言うわけではないとのことです。代理人の方の純粋な親切心でした。誠に申し訳ない。 ですので、「ソフトバンクモバイル副社長が一介のブロガーを脅迫した」という事実は全くありませんので、誤解なきようにお願いします。
現在の記事にはないのだが、過去に経緯説明の文章があったようだ。魚拓や他のブログに転載されていたのを確認。
http://s04.megalodon.jp/2008-0211-1536-39/www.phs-mobile.com/?p=287
緊急徹底反論の反論の反論 (なおっきのぶろぐ)
経緯がわからんとなんとも言えぬよという趣旨のメールがいくつかきていたので、改めてご説明。
1.SBI roboよりメール。「以前の反論記事に対しての反論を松本氏が公開したいとのことなので議論をお願いしたい」
2.返信。「直接の議論をするには身分が違いすぎるので辞退したい。ただ再反論はさせていただく。WEBでのキャラもあるのでまた口汚く罵ることになるがあらかじめお詫びするのでご容赦いただきたい。」
3.これには返信なし。
4.松本氏の反論公開
5.私の反論公開
6.(おそらく入れ違いで)SBI roboよりメール。「技術的議論以外の誹謗中傷は謹んでほしい」
7.技術的議論以外は誹謗中傷とみなす、というように読めてしまうことから、取り急ぎ公開停止。メールで真意を問い合わせ中。ということで、たぶん単なる意志疎通の行き違いだと思うので、あまり祭らないでください(笑)。ただ、本当に「技術的反論以外は誹謗中傷と見なして法的措置を執る」と言われる可能性もゼロではないため、公開停止は続けます。
われながらヘタレだなぁ・・・いろいろと(笑)。
相手に「WEBでのキャラもあるのでまた口汚く罵ることになるがあらかじめお詫びするのでご容赦いただきたい」って言う辺りがすごいな! 礼儀よりも、自分のWEB上のキャラが重要って…。
ZAREGOTO(戯言): ソフトバンク松本副社長と某ブロガーによる一連の激論について
ZAREGOTO(戯言): 続・ソフトバンク松本副社長と某ブロガーによる一連の激論について
どんどんトーンダウンしていくコメントの変遷がまとめられている。
魚拓の方もメモ。
http://s03.megalodon.jp/2008-0209-0049-59/www.phs-mobile.com/
http://s03.megalodon.jp/2008-0209-0240-35/www.phs-mobile.com/?p=287
http://s01.megalodon.jp/2008-0209-1433-59/www.phs-mobile.com/?p=287
http://s02.megalodon.jp/2008-0209-1703-15/www.phs-mobile.com/?p=287
http://s02.megalodon.jp/2008-0210-0107-07/www.phs-mobile.com/?p=287
http://s04.megalodon.jp/2008-0211-1536-39/www.phs-mobile.com/?p=287
最新のやりとりはこれ。
「緊急徹底反論」の反論の反論の反論 │ SBI Business(ビジネス)
先ず、どなただったからか、「私のコメントはソフトバンクモバイル副社長としてのコメントなのか、私個人のコメントなのかはっきりさせなさい。」というお話がありましたので、これにお答えしたいと思います。今後、私のコメントは、10年間休筆中の著述家「久慈毅」のコメントとして出させて下さい。久慈毅と松本徹三が同一人物である事は公知の事実ですから、これで逃げ隠れしようということでは決してありません。但し、ソフトバンクモバイルの副社長としての公式コメントですと、一つ一つ広報部の了解を取らねばならず、内容も無味乾燥なものになってしまうと思いますので、この方がよいと考えました。また、その方が、『巨大圧力』などという憶測を呼ばないで済むと思いますので。
松本副社長の方も、こういう説明をしていて、何だかって感じはある。
さらに反論が出たけど・・・ - AIR-internet-EDGE
今回の件は、企業の人が個人ブログに反論する場合のあまりよくないケーススタディになったという印象。企業側は、特定の個人に反論するよりも「こういう意見がありますが、私はこのように考えます」みたいにしたほうがいいのかもしれない。