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日韓トンネルと麻生太郎氏

対馬トンネル - jkondoの日記[↑B]
日韓トンネルといえば、統一教会!と即連想してしまう人間なのだが、はてな近藤氏の日韓トンネル発言で調べていたら、興味深い事態であるようだ。
※歴史的な流れについてはWikipediaに詳しい
日韓トンネル - Wikipedia[↑B]
麻生太郎が統一協会系日韓トンネル研究会の顧問に white[↑B]
NPO法人 日韓トンネル研究会[↑B]
日韓トンネル研究会の九州支部顧問として、麻生太郎氏や山崎拓氏、古賀誠氏が参加しているという。日韓トンネル研究会のサイトは組織図に名前が出ておらず(これも怪しいよな…)、この情報の精度は不明なのだが、麻生太郎氏は以前総務大臣時代に自民党の夢実現21世紀会議の議長を務めており、ここでも日韓トンネルプロジェクトは推進されていた。
夢実現21世紀会議 - Wikipedia[↑B]
夢実現21世紀会議のページは自民党のサイトから消えているので、Webarchiveより。
国づくりの夢実現に向けて[↑B]

日韓海底トンネルは、まさに夢のプロジェクトであり、単に日本と韓国とを結ぶだけでなく、アジアハイウェイ構想(ESCAP)や東北アジア輸送回廊(ERINA)など中国やロシア、さらにはユーラシア大陸を横断してヨーロッパと日本とをつなぐリンクと一体的に機能することにより大きな社会的・経済的効果を発揮することができるものである。
島国である日本が大陸と直結することにより、日本人の国際的な意識を培っていくという点でその意義は極めて大きい。

これまで、政府レベルで日韓海底トンネルについて検討を行ったことはないが、民間では「国際ハイウェイ建設事業団(任意団体)」により以下のような構想が提案されている。
起終点:九州(唐津付近)〜壱岐対馬〜巨済〜釜山付近
総延長:231km 海底下:128m 最大水深:220m
  既存の主要なプロジェクトと延長や水深などで比較すると、いずれをとっても過去に実績のない規模であり、その自然条件もはるかに厳しい。韓国シンクタンクのある研究員の研究によれば建設費は6兆円を超えるとの試算もある。

国際ハイウェイ建設事業団か…。
自由民主党 - 日韓海底トンネル「技術的には実現化可能」 外交調査会[↑B]

 外交調査会は19日、日韓海底トンネル構想についてドーバー海峡トンネルの工事に携わった宇賀克夫氏と、民間で日韓海底トンネル実現に向けて調査などに取り組んでいる「日韓トンネル研究会」の高橋彦治・濱建介両氏からヒアリングを行った。3氏によると日韓海底トンネルは「技術的には実現可能」との見解を示した。この構想についてわが党は夢実現21世紀会議の「国づくりの夢実現検討委員会」が実現に向けた政策提言を発表している。同調査会では今後、日韓海底トンネルについて同委員会とも連携して、検討を重なることとなった。

2003年6月の記事。
ガリレオが導くユーラシアの歩き方[↑B]

■日韓海底トンネル構想と麻生太郎

 国連ESCAPのアジアハイウエー協定文には日韓海底トンネル構想は触れられていない。しかし、自民党のHPに掲載されている「デイリー自民」の平成15年6月19日付け記事では、外交調査会がドーバー海峡トンネルの工事に携わった宇賀克夫氏と、民間で日韓海底トンネル実現に向けて調査などに取り組んでいる「日韓トンネル研究会」の高橋彦治・濱建介両氏からヒアリングを行った結果、日韓海底トンネルは「技術的には実現可能」との見解を示したことを掲載している。この構想について、自民党では麻生太郎総務大臣が議長を務める「夢実現21世紀会議」の「国づくりの夢実現検討委員会」が実現に向けた政策提言を発表している。

 この麻生太郎総務大臣は九州を代表する麻生グループの御曹司であり、セメント事業を中核に健康・医療・福祉関連事業、教育人材関連事業、人材派遣関連事業など80社を超えるグループ企業を傘下に持っており、セメント事業では世界最大のセメントメーカーであるフランスのラファージュ資本提携し役員も受け入れている。ラファージュ本社のベルトラン・コロン会長は、取締役兼任によってBNPパリバやトタル、そしてフランス・テレコム、カルフール、ラザード・ブラザーズなどと密接に繋がるフランス株式会社の中核に位置している。九州とフランスを結び付ける日韓海底トンネルはこの麻生太郎にかかっているのかもしれない。またブッシュ政権にとっては要注意人物のひとりとなっている可能性が高い。

建設となったら、当然セメントは必須な訳で、この辺りが麻生太郎氏が推進派である理由なんだろうか。
統一教会が推し進める日韓トンネル事業 World Watcher[↑B]
佐賀県鎮西町名護屋には既に調査坑がある。日韓トンネル研究会のサイトの歴史によれば1986年に着工されたそうだ。そばにメッコールの販売機があるというのに笑ってしまった。


日韓トンネルは、建設反対派は主に韓国で、建設推進派が主に日本というのが面白い。日本の建設会社的にはお金が流れてくるから、やって欲しいんだろう。だから、自民党の政治家がこれだけ推進しているんだろうし。
韓国嫌いな人で麻生太郎支持の人とか結構いそうなんだけど、この辺りは知られているのか気になる。自民党の政治家ってかなり統一教会と関わりあるのに、嫌韓的な文脈でこの関係に言及されることがほぼないのが不思議。
あと、日韓トンネルの是非については、韓国嫌いとかそれ以前に金の問題で反対が出そうなもんなんだけど、近藤発言の反応を見ていたら、それがなかったのが意外。トンネルや橋って、建設費はもちろん、維持コストも膨大で、通行料の高さから利用者が増えず経営難というのは、アクアラインや本四連絡橋とかを見ればある訳で。
また北朝鮮と韓国の直通がほぼない現在では、大陸横断交通路としての価値はないんだし、現段階では韓国との交通投資としてなら九州の港湾整備に投資したほうがいいと思う。