- 出版社/メーカー: プライムウェーブ
- 発売日: 2006/09/02
- メディア: DVD
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以前から、現在のイラクがどうなっているか知りたいのなら、Xboxの『Full Spectrum Warrior』をプレイすればいいと言っているのだが、映像作品ですごくわかりやすいものがあったので紹介。
よくレンタルビデオ店で、無名の海外戦争映画(士郎正宗風にいえばWarnographyか)を見つけては借りてみて、あまりの内容のなさにがっくりするんだけど、これは珍しく当たりだった。アメリカ製作だと思っていたらカナダ製作。アメリカ本国ではイラク戦争はまだ生々しくて作れないのだろうか。
簡単に説明すれば、イラク版『ブラックホークダウン』で、Amazonでの評価は低く、確かに低予算映画で戦闘シーンがチープなところもあるが、イラクで活動する米軍はどんな状態になっているか?というのがコンパクトにわかるものとしてよく出来ている。
- 米軍やイラク市民の死者の大半を生んでいるIEDと呼ばれる仕掛け爆弾を、米軍部隊が常に警戒
- 米軍の部隊が使っているのは装甲が薄いトラックやハマー*1
- テクニカル(荷台を武装したピックアップトラック)に載った民兵たちがRPG-7を撃ってくる
- 撃たれた味方を運び込んだ病院では、先に民兵たちが治療を受けていて、戦闘発生
- 民兵に囲まれた時に助けにきたのは、イラクの警察
- イラクの警察は、ボディアーマーをつけて、AK47で武装してる
- 援軍にきた米軍は州軍で、本来なら災害などの時に出動するはずだったのに…と愚痴る
途中、CIAが違法な尋問をしている捕虜収容所を解放するなんて、ちょっと無理のあるシチュエーションもあったりするのはご愛敬。武装した民兵のいる抵抗組織がいる街で、軍隊が戦うというのはこういうことなのかというのがよくわかる。これで、民家に民兵が潜んでないかの家宅捜索もあったら完全だったのに。IRAと英軍の戦いなども連想した。
*1:屋根もないハマーというのはちょっと驚くが、現実にはどうなのだろうか