- 作者: 清水克行
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/02/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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asahi.com: 喧嘩両成敗の誕生 [著]清水克行 - 書評 - BOOK
http://book.asahi.com/review/TKY200604180241.html
朝日の書評で紹介されていた書籍。書評から受けた印象では、喧嘩両成敗は日本の良き慣習みたいにいわれているけど、実際には苦し紛れの運用だったという話らしい。全体としては、私的制裁と公的制裁についての歴史本?
Annex de BENLI: 喧嘩両成敗の誕生
http://benli.typepad.com/annex_jp/2006/02/post_7.html
検索したら小倉さんの書評が二位だった。
本と奇妙な煙 - 喧嘩両成敗の誕生
http://d.hatena.ne.jp/kingfish/20060328
本と奇妙な煙 - 喧嘩両成敗の誕生・その2
http://d.hatena.ne.jp/kingfish/20060329
書籍から事例を紹介。
つまり、大名たちの真の狙いは喧嘩両成敗を実現することなどにあったのではなく、あくまで喧嘩を未然に抑止し、トラブルがあった場合は大名の裁判権のもとに服させる、という点にこそあったのである。
元来、喧嘩両成敗というのは、紛争当事者の衡平感覚に配慮しつつ緊急に秩序回復を図るために中世社会が生み出した究極の紛争解決策であった、しかし、そこには単純明快であるがゆえに、しばしば安易な運用で理非が蔑ろにされる危険がつねにつきまとった。
この辺が書籍タイトルとの絡みか。
講談社選書メチエで新書っぽいけど、1,575円と結構高いんだよなあ。この価格はAmazonとかネット書店対策? 『「学級」の歴史学―自明視された空間を疑う』(ISBN:4062583259)といい、新書よりも力の入った書籍が多いんだけど。そういえば、いじめの話とこの「学級」を繋げた分析を読んでみたい。