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最近はオーディオブログです

コミュニケーションスキルの向上のさせ方

純粋なココロ: 成長ループ
http://a-pure-heart.cocolog-nifty.com/log/2004/11/post_6.html
向上の方法として、キーワードではこのMasaoさんの記事を紹介した。
大筋には賛成なんだけど、気になる点を書いておく。

で、あれば。失敗することが恥ずかしくない環境を探せばよいのです。失敗が許される場所へ行けばよいのです。そこであなたは心おきなく「成長ループ」を回し、自身を成長させることができます。

記事の例にあるクラブなどのように「相手と継続的な関係が起きない」と想定できる環境の人間関係は「失敗が許される環境」である。しかし、学校や仕事場のような公的な場所は、継続的な人間関係が発生するため、「失敗が許されない環境」になる。
しかし、問題として「相手と継続的な関係が起きない」と想定できる「失敗が許される環境」というのは私的な環境しかないのではないだろうか。例で上げられているように、クラブだったり、昔だったらテレクラ、今だったら出会い系サイトだったり。キャバクラとか風俗もこれに入るか?*1 これらはすべて異性関係で刹那的な関係*2を望む環境だ。
また、こういった環境の問題点として個対個のコミュニケーションスキルしか伸ばせず、個対集団のスキルは伸ばせない。
以上から考えるに、これらは「社会的コミュニケーションスキル」を延ばすのは難しいのではないだろうか? 逆に「私的コミュニケーションスキル」を延ばす分には使えるだろう。
あと、コミュニケーションスキルアップの方法があるとして、その方法を実践すると、急に気味悪がられることがある。たとえば、学校や職場では朝、きちんと挨拶すると好感度が上がるといわれている。しかし、普段挨拶をしてない人が急に挨拶をし始めたら、え、なんで?と不思議がられてしまうだろう。ただ、こういうのって最初だけで、継続してけば、すぐに馴染むんだけど、その最初の軽い疑問の雰囲気というのは、結構きついかもしれない。
白田秀彰の「インターネットの法と慣習」 第20回 意思主義とネット人格・キャラ選択時代 : Hotwired
http://hotwired.goo.ne.jp/original/shirata/050607/02.html

学生達が異口同音に指摘していたのは、自分が新しい「場」に入ったときに、どのキャラが割り当てられるかが決定的な重要事項であるということ。主役級あるいは主役サポートキャラを獲得できれば、その場を支配する側にまわることができる。悪役やザコキャラを割り当てられれば、その集団で楽しくやっていくことは困難になる。こうしたキャラの争奪が「場」でそれとなく、かつ静かに進められる。

普段してないことをするのは、最初に割り当てられたキャラの変更をすることになるので、そこに抵抗がでてくるるということ。
deltaVERSO - 人形つかい
http://d.hatena.ne.jp/deltelta/20050819#p1

「失敗が許される環境」で学んだスキルが、「失敗が許されない環境」で通用するか?という問題がありそう…
 後者の場合、自分ではループを廻せないので、危なくてもトライする人にピッタリ貼り付く「コバンザメ戦略」、のぼせやすい人を上手くたきつけて様子をみる「鵜飼戦略」とかが有効ということに…!!

「社会的コミュニケーションスキル」を延ばすのに有効な戦略?
金魚運動で全て解決します。- 成長ループ
http://d.hatena.ne.jp/mrnkn/20050819#1124441957

むかしから日本は「失敗が許される」文化ではなかったように思う*1のだが、ささいな失敗のあとが永久保存され参照されてしまうインターネットの登場によって「失敗が許される環境」からますます遠ざかっているような気がする俺は天邪鬼。

ネット上を主として構築された人間関係ではこのような問題が大きくなってくる。たとえば、mixiを「失敗が許される場所」として捉えて、あるコミュニティのオフラインの集まりでナンパ行動を取り、ほとんどが失敗したとする。そうなると、そのコミュニティ内で情報が伝わり、その人は問題視されるだろう。
ネットによって、すべてのコミュニティが繋がってきたら、「失敗が許される場所」というのは今後減ってきそうな気がしてきた。
「ネットの実名化」における問題点として、これも挙げられるだろう。
なまけごころを君に - コミュニケーションスキル 20:37
http://d.hatena.ne.jp/ustar/20050818#1124365055

大きい目標を掲げていきなり挑戦して失敗すると「所詮無理だった」とか「やれることはやった」とか妙に安心してそこで終わってしまうパターンが起こりがちでここの例だと女の子をナンパしていきなり「よるなキモイ」とか大拒絶されたりする場合、もしかしたらナンパの前に「相手の警戒心を解く」とかいう段階を失敗しながら上がっていく成長というのも必要なんじゃないかという

オタクは0か1なので「当たって砕けろ」が「砕けるために当たる」になりがち説。*3拒絶を確認して、やっぱり行動を起こしてもダメだという理由を作るのが目的に。

*1:これらは男性向けだが

*2:もちろんそこで継続的な関係を作る人もいるが少数だろう

*3:元の記事はオタクだと限定してないけど