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スピリッツはNEET雑誌か?

内田樹の研究室: 『スピリッツ』療法
http://blog.tatsuru.com/archives/001027.php

現在週刊誌としては最大の発行部数に達した『ビッグコミック・スピリッツ』は読んでない方には想像もつかないだろうが、実に「コア」な漫画雑誌である(私のところには、名越先生のご厚意で、毎週小学館から送られてくる)。
読者層がものすごく狭い幅で限定されてのである。
つまり、十八歳から二十四歳くらいまでの就活中、NEET、引きこもりなど、将来が決まらないでうじうじしている男性読者をメインターゲットにした雑誌なのである(そんな雑誌があるんですよ。驚くでしょ)。

暁の二項対立 - スピリッツはNEET雑誌か
http://d.hatena.ne.jp/cyano/20050603
実際の読者データからすると、NEET雑誌ではないという指摘。
知ったかぶり週報
http://www.sittakaburi.jp/200506.html#20050606
読者年齢の引き下げを狙っているのではないかという話。
内田樹氏は「作っている側が狙っている読者層」を「実際の読者層」にしてしまっているようだ。後者だとすると指摘されたように「単なる勘違い」で終わってしまうので、前者として考えてみた方が興味深いので、そっちで。
名越康文氏が関わったのは、『殺し屋1』『ホムンクルス』と、どちらも山本英夫氏の漫画だ。しかも、これは掲載誌が違う。『殺し屋1』はヤングサンデーで、ヤングサンデーこそ、そういった層を狙っていたという気はする。橋本治氏の人生相談とか、山田玲司氏の漫画とか。ところが、ヤングサンデーは、編集長が元少年サンデーの人に変わってから路線変更。ご存じのように『ワールド・イズ・マイン』や『度胸星』などが打ち切りになってしまった。
現在の小学館の漫画雑誌で、そういう若年層を強く意識しているのが、現在はスピリッツということなのだろう。そういえば、現在のスピリッツの編集長が元ヤングサンデー編集長だという話を聞いた気も。これは不確かな話だけど。