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美少女ゲーム的想像力

そういや、書こう書こうと思っていて忘れていたんだけど、東浩紀いうところの「美少女的ゲーム想像力」というのは「魂の童貞の想像力」であり、その源は大槻ケンヂの小説にあると考えてる。今の美少女ゲームの原点といわれる『雫』は大槻ケンヂの『新興宗教オモイデ教』がベースになっているし。
『同級生』と『雫』の話の上での一番の違いはこの「童貞マインドがあるか否か」だろう。『同級生』というか蛭田作品の主人公はナンパができるDQNという時点で別物。また、彼らには悩みがない(=内面がない)と見られていた。『雫』の主人公は悩んでいるから、内面があると。でも、この内面というのが自分の中だけでどんどん肥大化しちゃって、最終的に「相手のことを思いやっている自分」で完結してしまうようになってしまう。これが童貞をこじらせた結果だ。
この視点で分けていけば、95年以降の美少女ゲームブームというのが何かがもうちょっと明確になるはずだけど、それはまた別の機会に。