ARTIFACT@はてブロ

最近はオーディオブログです

「セカイ系」はSFの言葉らしい

http://www.asahi-net.or.jp/~KX3M-AB/040613.html

 しかし考えてみると、セカイ系にしろ青春エンタにしろ「キミとボク」にしろ新伝綺にしろ、エロゲ文化から派生した小説群に対する命名権を争っているだけのような気がしなくもない。SFに寄るとセカイ系、学園小説に寄ると青春エンタ、ミステリに寄ると「キミとボク」、モダンホラーに寄ると新伝綺
 エヴァ以降、若者向けエンターテインメントの最先端がエロゲに移行し、いまはエロゲ的なものの浸透と拡散の時代である、と。
 そういう歴史観に立つと、TRPGファミコンRPGの盛り上がりが80年代末の異世界ファンタジーブームを準備したのとパラレルな現象として把握できますね。よく知らないので言ってみただけですが。

大森望氏の6/10の日記より。え、いつの間にか「セカイ系」という言葉がSFの言葉に!? 「セカイ系」はもともと西尾維新の小説から思いついたのに、SFの人たちが気に入ったということなのか。
ともあれ、ネットの片隅でつぶやかれた「セカイ系」という言葉が、ここまで流通したというのは、言葉が生まれた場所を見てきた者からすると感慨深い。「オタク」という単語が広まっていった過程はリアルタイムでは知らないけど、こんな感じだったんだろうか。
「オタク」や「萌え」のように、定義が曖昧だけど、みんなが漠然と存在を感じているものを表した言葉ほど広まるのを実感。