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セールで約3000円のハイレゾ対応ワイヤレスヘッドホンUGREEN HiTune Max5cレビュー / SoundPeats Space Pro、EDIFIER W820NB Plus Gen2と比較してみた


先日、UGREEN HiTune Max5cというワイヤレスイヤホンが約3000円と安く売っていたので買ってみたところ、なかなか良かった。これまであまりチェックしなかったワイヤレスヘッドホンが気になるようになり、量販店で各社のフラッグシップモデルを試聴したり、直近で出た1万円以下のワイヤレスヘッドホンを2台購入したが、なかなかの出来で驚かされたので、記事を書いた。
※価格はAmazonのセール中を前提にしている

UGREEN HiTune Max5c ワイヤレスヘッドホン入門として最適

もともと6000円ぐらいで売られていたものがなぜか半額という大バーゲンプライスに。LDAC対応でノイズキャンセルを搭載したワイヤレスオーディオ機器が3000円というのは、価格下落が激しいワイヤレスイヤホンでも見かけない。

音質

1万円のヘッドホンなみの音質という評を見かけたが、今どきの1万円のヘッドホンの進化は激しい。これは「数年前の1万円のワイヤレスヘッドホン」というべきだろう。一聴して悪い音とは思わなかったが、下記の最新ヘッドホンと比べると、ナローレンジ感があるのは歪めない。ただ、それも3000円という価格を考えたら贅沢というものだ。
デフォルトのイコライザーが低音強調のため、低音がすごく出てくる。アプリを入れてイコライザー変更は必須である。自分は高音と低音を強調するエレクトリックが気に入った。
※アプリのダウンロード先
UGREEN App Download JP | UGREEN US

ノイズキャンセル性能

3000円という価格から考えれば優秀。扇風機やエアコンの音はほぼ消せる。電車の車内音は音楽を流せば気にならない程度。カフェなどで人間の声は通る(そもそも、ほとんどのノイキャンはこのぐらい)。風切り音に弱い。外音取り込みは人の声は聞き取りやすいが、環境音は少し人工的だった。

収納性

スイーベルはもちろん、折り畳みもできるので、コンパクトになる。

USBオーディオ機能

USBケーブルで繋げば、有線ヘッドホンとしても使える。AUX入力はない。

操作性

ボタンは右側に集中している。
左右はハウジング中側に大きく表示されていてわかりやすい。

ビルドクオリティが高い

下記に紹介した2製品は、かなりプラスチック感が強いのだが、HiTune Max5cは質感が良い。何も知らない人に3台の中で外観だけでどれが一番高価なヘッドホンか選んでもらったら、HiTune Max5cを選ぶ人が多いと思う。SONY WH-1000Xシリーズの外観に似ているのは御愛嬌。

難点

  • 毎回ANCボタンを押さないとノイキャンONのモードにならない(電源オフの時のモードを覚えていない)
  • LDACとマルチポイントは併用できず排他
  • デフォルトのイコライザーが低音強調で、アプリをいれないと変更できない
  • イコライザーの変更のため、UGREEN HOMEというアプリが必須だが、Androidでは野良アプリとして配布されている
  • イコライザーは多いがフラットはなく、カスタムはできない
  • シアターモードから戻すとイコライザーがデフォルトの低音強調に戻ってしまう
  • USBオーディオ機能使用時、イコライザーは使えず、デフォルトのみ
  • ノイズキャンセルと外音取り込みの間に必ずノーマルモードが挟まってしまう。アプリでも設定を変更できない
  • 最大音量が小さい

SoundPeats Space Pro 1万円以下でトップクラスの音質


フォローしている人たちの間で音質評価がよかったので購入。40mm+10mm同軸デュアルドライバーというドライバーの構成はEarFun TUNE PROと同じで、ベースは同じ製品だと思われる。ただ、TUNE PROはLDAC非対応であり、仕様がまったく同じというわけではない



音質

デュアルドライバーのおかげで、音に厚みを感じる。低音が強めで、映像を見るのにも向いている。
困るのが、ノイズキャンセルONとOFFで低音の出方が違うこと。ONだと低音がばんばん出るので、イコライザーで少し弱くしている。

ノイズキャンセル性能

扇風機やエアコンの音はほぼ消せる。電車の車内音は音楽を流せば気にならない程度。UGREEN HiTune Max5cよりノイキャン性能は高いと感じるが、めちゃくちゃ差があるというほどではない。HiTune Max5cが価格の割にノイキャン性能が高いのだ。
外音取り込みは、人の声がちょっと不自然になり、他のレビュアーの中でも評価が低かった。

長時間の動作が可能

LDAC接続のノイキャンONだと、動作時間が減るので、正確なところはわからないが、AAC接続で58時間なので、7割の40時間ぐらいはいけるのではないか。

収納性

スイーベルはもちろん、折り畳みもできるので、コンパクトになる。

操作性

右側に電源ボタンと音量ボタン、左側にANCボタンがあり、わかりやすい。
左右はハウジング中側に大きく表示されていてわかりやすい。
ヘッドバンド内側に技適表記あり。

USBオーディオ機能だけでなく、AUX入力あり

今回紹介した製品の中で、唯一AUX入力がある

難点

  • LDACとマルチポイントは併用できず排他
  • ノイズキャンセルと外音取り込みの間に必ずノーマルモードが挟まってしまう。設定で変更できない
  • プラスチック感が強くて安っぽい外観
  • 最大音量が小さい

EDIFIER W820NB Plus Gen2 機能面で満点。AAC非対応というのが残念過ぎる

EDIFIERのワイヤレスヘッドホンは種類が多くてわかりにくい。試聴できるのもイベントぐらいしかない。この製品は8月に出たばかりで、前のW820NB Plusの欠点がいろいろ解決していたので購入してみた。

音質

EDIFIERのワイヤレスヘッドホンは割とフラットな音という評が多いのだが、低音が強い上記の製品と比べると、確かにフラット寄りであった。低音強調にしても、そこまで強い低音は出ない。といっても、ヘッドホンなので、それなりの低音が出る。SoundPeats Space Proは音の厚みがあるのだが、女性ボーカルや高音の伸びはW820NB Plusの方が良い。

LDAC接続でもマルチポイント、空間オーディオが使える

フラッグシップモデルのEDIFIER WH950NB Gen2のレビューで、LDACでマルチポイント接続ができると知ったが、普及価格帯のこの製品でも同じ仕様になっていて驚いた。音質を選ぶか、利便性を選ぶのかに悩まされないのは嬉しい。TWSでLDACのマルチポイント接続対応は最近でこそ増えたが、ワイヤレスヘッドホンだとWH-1000XM6 / XM5とJBL Tour One M3ぐらいだ。
自分は使わないので重視していないが、LDAC接続時に空間オーディオが使えるのもポイントが高い。

ノイズキャンセルと外音取り込みのトグルにできる

安価な製品で多いのがモードにノーマルモード(ノイキャンも外音取り込みもないモード)が挟まれること。上記の製品もそこが難点だった。ところがEDIFIER製品はアプリで、ノーマルモードをいれない設定にできる! EDIFIER NeoDotsもそうだったが、この気配りは嬉しいので、他社も見習って欲しい。

ノイズキャンセル性能

SoundPeats Space Proと同等ぐらい。外音取り込みはSpace Proよりかなり自然だった。

長時間の動作が可能

ノイキャンONで49時間なので、LDAC接続時でも30時間以上は保つと思われる。軽さを考えると、SoundPeats Space Proの方が保ちそう。

収納性

スイーベルはもちろん、折り畳みもできるので、コンパクトになる。300gに近い製品が多い中、242gと軽め。

操作性

右側に電源ボタンと音量ボタン、Bluettohボタン兼ANCボタンが集中している。
左右表記はヘッドバンド内側にある。技適表記もこちらに。

難点

  • なぜかAAC接続に非対応
  • プラスチック感が強くて安っぽい外観

結局どれがいいの? / こんな人にお勧め

UGREEN HiTune Max5cは3000円という価格からは考えられない出来であるが、もともとの価格帯ではそれなりの製品だ。1万円以下のワイヤレスヘッドホンの進化は速いので、予算があるのなら最新機種を買った方が良い。
音質評価はイコライザーで自分の好みの設定に調整して比較している。音質ではSoundPeats Space Proがベスト……という訳でもない。EDIFIER W820NB Plus Gen2は音の傾向が違うからだ。迫力を求めるのならSpace Proで、静かな曲をよく聴きたいのなら、W820NB Plus Gen2がお勧めである。

UGREEN HiTune Max5c

とにかく安いのがいい人。音質より外観重視

SoundPeats Space Pro

AAC接続が必要なiPhoneユーザーや低音好きな人。重くても動作時間の長さが欲しい人

EDIFIER W820NB Plus Gen2

AAC接続がないので、iPhoneユーザーには勧められないが、Androidユーザーで低音を重視しない人。軽い装着感を求める人。

実売1万円以下のワイヤレスヘッドホンは種類が多過ぎて選ぶのが大変

2024年以降に発売された実売1万円以下のノイキャン付きLDAC対応ワイヤレスヘッドホンで、それなりに知名度があるメーカーの製品はこれだけあった。
QCY H3 Pro
Creative Zen Hybrid 2
EarFun WAVE Pro
Edifier W830NB
Creative Zen Hybrid (Gen2)
グリーンハウス GH-HPBC
EarFun Tune Pro
AVIOT WA-Q1
AG-WHP01K MK2
1MORE SonoFlow Pro HQ51
Anker Soundcore Q30i
OneOdio Focus A6
SOUNDPEATS Space Pro
Moondrop 羽翼 - Edge
HAYLOU S40
2023年頃から、1万円以下のワイヤレスヘッドホンの性能向上が目覚ましい。どれも機能的には大きな差はないという感じだろう。この中で、1MORE SonoFlow Pro HQ51、AG-WHP01K MK2は試聴したが、音質面で大きく差があるとは感じなかった。
この流れの走りといえるQCY H3 Proは加えたいところだったのだが、さすにがヘッドホンみたいな大物をいくつも買う気にはなれないので、今回はパスした。最近YouTubeのレビューで目立つのがHAYLOU S40で、デュアルドライバーでセール時、なんと6000円を切るというのがすごい。
1万円前後の製品はAnkerが安定の選択のようだが、Anker Soundcore Space Oneは確かに出来がよかった。ただ、2023年と少し前の製品ではある。

更なる質を求めて、1万円以上の製品を買うのなら、2~3万円のミドルクラスは中途半端

どんな製品でもそうだが、メーカーがシリーズの中で一番力を入れるのは一番売れているモデルだ。一番売れるのはエントリーモデルやミドルクラスというのが一般的だが、ワイヤレスオーディオではフラッグシップモデルが一番売れているという事情がある。そのため、下の価格帯の製品にはあまり力が入っておらず、そうした隙をついて、中華オーディオメーカーが1万円以下の製品でしのぎを削っている。
今回、各社フラッグシップクラスやミドルクラスのワイヤレスヘッドホンを試聴したが、ミドルクラスの2~3万円の価格帯にそれほどの魅力を感じなかった。確かに1万円以下より、音が良く、ノイズキャンセルの性能が高い場合もあるのだが、倍の価格の価値があるかというとそうは思わなかったからだ。
SennheiserJBLの音が好きというのなら、ミドルクラスを買ってもいいと思うが、特にそういう好みがなく、漠然とより良い製品が欲しいと思うのなら、少し高いが5万円を超えるフラッグシップモデルを買うのを勧める。それが予算面で厳しいのなら、中途半端にミドルクラスを買わずに、進化の速い1万円以下のモデルをどんどん買い替えていく方がよい。

ワイヤレスオーディオ製品の寿命は短い

一般的にスピーカーやアンプなど、オーディオ製品は長く使えるのだが、ワイヤレスオーディオ機器は別である。

  • バッテリーが消耗しても交換できない
  • Bluetooth CODECなど無線技術の変化が早い
  • ヘッドホンはイヤホンと違い、スライダーの可動部など消耗する部分が多く、壊れる可能性が高い

これらのせいでワイヤレスオーディオ製品の寿命は短いのだ。5年前のフラッグシップモデルのワイヤレスヘッドホンも、今の1万円以下の製品に負けるところが多いだろう。いくら気に入っていても、バッテリーの寿命はどうしようもないし、長く使えば、回転部分やスライダーが止まらなくなったりする。
なので、高価格帯の製品を買っても、スマホのように2年ぐらい経ったら、売却して、新しいものを買うというスタイルが最適とならざるえない。これを承知して、ワイヤレスイヤホンやヘッドホンの高価格の製品を買ったほうがいい。

3000円以下のイヤホンの中で音質トップクラスのTRN ORCAがAmazonセールで半額の1,075円に

自分が3000円以下の安価なイヤホンで一番音が良いと思っているのは、Amazonで1,650円で売っているTRN MT5である。その元のモデルといえるTRN ORCAで普段は2000円を超えているのが、今回のセールでなんと半額に!


※追記
TRN ORCAが売り切れてしまったが、MT5にいつの間にか半額クーポンがついて、825円の激安セールになっているので、こちらを勧める。ORCAとの違いはDIPスイッチがないこととフェイスプレートのデザインだ。MT5のフェイスプレートはシンプルな分、使いやすいだろう。
※クーポンは10月11日まで

音質の良さについて


TRN ORCAの音の良さは解像度が高いこと。いわゆる「聴こえなかった音が聴こえる」という体験ができる。以前推していたKZ EDX Liteと比べると、この解像度の高さが違っていて、繊細な表現もできるイヤホンなのだ。
ビリー・アイリッシュのウィスパーボイスと重低音をしっかり表現でき、米津玄師など、いまどきの重低音が多用されているJ-POPに向いている。米津玄師『IRIS OUT』は45秒から(歌詞でいうと“一体どうしようこの想いを”から)女性ボーカルが重なるのだが、音が悪いイヤホンだとそれがわかりにくい。高音がクリアなイヤホンだとここが重なっていることがしっかりわかる。
低音の強さから激しい曲にはよく合うが、静かな曲にも合っている。RADWINMPS『グランドエスケープ』『すずめ』では、空間の広がりがよく伝わってきて、そこに響きの綺麗な女性ボーカルが加わり、気持ちよく聴ける。自分がアコースティックな楽曲のベンチマークとしているのは、エンヤやルルティア新居昭乃菅野よう子志方あきこ梶浦由記なのだが、この辺りの曲と相性が良い。
もちろんもっと高価格なイヤホンと比べれば、解像度や空間表現、音の余韻などは負けるが、同価格帯の中ではトップクラスの音質で、際立った不得意な面はなく、なんでもいける万能型といえる。
そしてリケーブルできるので、万が一断線しても簡単に交換できるし、バランス接続にするのも簡単だ。いまどきの耳掛け式中華イヤホンを体験する最初の製品として、うってつけである。

3.5mmの付属ケーブル。コネクタはQDCタイプだが、角形でなく丸形になっているのがTRNのケーブルの特徴

以前はORCA/MT5ともにUSB接続モデルも販売されていたのだが、現在は販売が終了してしまっている。USB接続イヤホンとして勧められなくなって残念である。
※正確にはAmazon発送でないところからの販売があるのだが、ちょっと勧めづらいので

以前発売されていたUSB接続モデルに付属していたUSBケーブル

TRN CONCHとの違い

TRN製品といえば、CONCHが話題で人気だが、CONCHは高音が刺さるという人もいる。TRN CONCHはドライバーがDLC振動板、TRN ORCAやMT5はLCP振動板なのだが、そのためか、高音は刺さるというほどではない。ただ、ヘタなイヤホンよりは高音がクリアに出る。自分は音質面で高音がクリアかどうかを重視するのだが、そんな自分でも満足できる高音が出てくる。CONCHもセール対象になっているので、付属品が多い方が好きという人はこちらを。

イヤーピースは最小限構成

MサイズのT-EAR Tipsと3サイズのシリコンイヤーピースが付属している。TRN ORCAのレビューで大半の人がイヤーピースは交換必須といっているのだが、T-EAR Tipsは割と良い方のイヤーピースだと思うので、そこまで交換必須かなとは思う。

ディップスイッチで音の変化が楽しめる


ディップスイッチによる音の変更という楽しみもある。低音重視か、高音重視かを選べる。自分は最初のバランスが気に入っていたので特に変更はしなかった。
※ディップスイッチの設定は公式サイトを参照
TRN ORCA | Worldwide Shipping | TRN-AUDIO

金属筐体なので約9gと少し重め

シャチをモチーフにしたデザインが印象的で、音の響きの良さは金属筐体のおかげでもあるだろう。ただ、塗装が剥がれやすいので、あまりラフな扱いはしない方が良い。

普段の価格だとTRN MT5がお勧め / TRN V10 Proも安い

TRN ORCAからディップスイッチをなくしたのが、TRN MT5なのだが、そのおかげで軽くなっているという利点がある。今回TRN ORCAが激安なのでお勧めしたが、TRN MT5も良いイヤホンである。今回セール対象になっていないが、普段の価格でも充分安いので、こちらもお勧めしておきたい。

マルチドライバーのTRN V10 Proも40%OFFクーポンが出ていてお買い得である。

TRN製品はショップのお勧めには入らない

安価なイヤホンは最近だとAZLA TRINITYが話題になったが、あの製品はあくまで「ストレート型」「イヤーピースが高品質」「USB接続モデルが安い」「量販店で売っている」などといった条件付きで良いのであって、低価格製品の中で絶対的に音が良い訳ではない。TRN MT5やORCAと比べると、女性ボーカルのような中音の高域や、高音のクリアさに欠けている。
イヤホン販売店による低価格製品のお勧めは、ショップで扱っていない製品は入れられないので、日本国内ではAmazonでしか販売していないTRN製品は入ってこない。TRN CONCHは完全にネットの口コミだけで売れている。

TRN製品はAliExpressとの価格差が少ない

最近中華オーディオ製品は安いAliExpressで買う人も多いだろう。自分もかなり購入している。中華イヤホンで有名なKzは特にAmazonとAliExpressの価格差が激しいのだが、TRN製品は価格差が少なく、数百円程度の差であることが多い。その程度の差なら不良品の返品や保証を考えて、Amazonで買うほうが安心だ。

イヤホンの次はドングルDACを買おう

同じくTRN製品で、TRN BlackPearlは5000円台でバランス接続が可能という価格破壊製品だ。今ならセールで15%OFFになっている。一般的にバランス接続できるドングルDACは1万円前後が相場なのだが、このBlackPearlは非常に安い価格で販売されている。かといって音質や機能が劣る訳でもなく、入門用ドングルDACとしてお勧めだ。これをスマホやPCに繋げると音質を向上できる。
ドングルDACを買うときの注意点としては、製品に音量調整機能があるかどうかだ。スマホの音量調整は段階が少ないので好みの音量にしにくい。TRN BlackPearlは50段階の音量調整機能があるので安心だ。
今回のセールではTRN BlackPearlはクーポン適用でなく、販売価格自体が下がっていたので大丈夫なのだが、クーポンがあるTRN製品を同時購入すると、クーポンはなぜか一製品にしか適用されないので注意して欲しい。
※その後、20%OFFクーポンに変更されたので注意を

ドングルDACと同時にバランス接続のケーブルを買う

ドングルDACと同時に入手して欲しいのが、バランス接続用のケーブルだ。バランス接続について詳しくは解説しないが、音の分離がよくなるなどの利点がある。3.5mmのコネクタはアンバランス接続、4.4mmはバランス接続と覚えておけばいい。ケーブルは安くても1500円程度なので、イヤホンより高くなってしまうが、バランス接続にはそれだけの価値があるのは保証する。
ケーブルの選び方だが、「QDC 4.4mm ケーブル」で検索しよう。音の違いは大きな差ではないので、色やケーブルの太さなどで選んでいい。
メーカー純正がいいなと思うのなら、TRN CONCHにも付属しているTRN RedChainがある。3.5mmと4.4mmのプラグを交換できる利点がある。

一番安いケーブルはKBEAR ST12。色も3種類ある。あと安価なケーブルを出しているのがJSHiFiだ。細いケーブルが好きな人はJSHiFi-Vampireを。

もっと良い音で聴きたい!

このTRNセットは8000円程度で良い音が得られるのだが、ドングルDACのおかげで、様々なイヤホンに対応できるようになるという利点もある。安価なイヤホンの次は高価なイヤホンを買えばいいと考えがちだが、高価なイヤホンはドライバーを複数積んだマルチドライバーや、平面駆動ドライバーといった音量が取りにくくて高出力が必要なイヤホンが多い。なので、スマホやPCのイヤホン出力から、ドングルDACに変えて、大元の出力品質の向上が必要なのである。
イヤホンの音質差を感じたいのなら、1万円以上のイヤホンを勧める。以前花見川さんが記事を書いていたが、1万円以上の価格帯のSIVGA QueやNICEHCK F1 Proは評価が高い製品である。どちらも今回セール対象になっている。

以前書いた中華イヤホン記事は2024年3月と1年以上前だった。安価な中華イヤホンはTRN製品の登場で、かなり光景が変わってしまった。今のEDX Liteの評価は「AliExpressで500円以下だったら複数買って人にプレゼントするのに向いている」という感じ。ヘタなイヤホンよりは音が良いことには変わらないのだが、積極的に人に勧める製品ではなくなった。

お風呂場で使えてステレオ接続可能な低価格Bluetoothスピーカーの比較 Anker Soundcore Select 4 Go / Xiaomi サウンドポケット / Funlogy Portable Mini

前回Funlogy Portable Miniをお勧めしたが、ステレオ(TWS)接続できる低価格のBluetoothスピーカーは他にもあるため、入手して比較してみた。高価な製品を1台買うより、5000円弱で2台買えるBluetoothスピーカーを使う方がステレオによる空間表現向上の効果が抜群にあるのでお勧めだ。
※今回は学習して記事タイトルに防水でお風呂で使えることを入れた。ワイヤレスはさすがにほとんどのBluetoothスピーカーがワイヤレスなので入れなかった
結論からいうとSoundcore Select 4 Goが一押しである。音質で比較すると、Soundcore Select 4 Goがトップで、Xiaomiサウンドポケット、Funlogy Portable Miniという順番。Soundcore Select 4 GoとXiaomiサウンドポケットは音の傾向が似ており、音は重心低めで低音寄り。Funlogy Portable Miniはこの中で一番低音が弱く、重心高めで、音のレンジが狭いのだが、声は聞き取りやすい。男性の声の重みが再現されるのはSoundcore Select 4 GoとXiaomiサウンドポケットの方だ。
なお、どのスピーカーもTWS接続中、片方の電源を切るともう片方の電源が切れるという仕様も親切設計であった。

Anker Soundcore Select 4 Go


人気のJBL GO3やGO4を非常に意識したというか、そっくりな製品。セール時なら、3000円を切ることもあるので、JBL GO4を買う予算で2台買えてしまうぐらい価格差がある。
他機種に比べると、少しサイズが大きいのだが、そのおかげで一番音質が良い。小型スピーカーといえば、音が軽くなる傾向が強いが、サイズの割に重みのある音が出てくるのが嬉しい。音アプリに対応しており、イコライザーで音が調整できる。デフォルトの設定は低音が強めに出るが、バランスにすることや、更に低音を強化することもできる。

2台使えば、どこでも音の広がりが楽しめる

米津玄師『Plazma』を1台で聴いても音の良さはわかるのだが、ステレオ接続して聴くと、スピーカー間の中央にボーカルが浮かび上がり、一気に音の広がりが出る。低音がしっかり出るだけでなく、ボーカルが低音に埋もれることもなく、ボーカルと楽器の音に分離感がある。米津玄師の楽曲に限らず、最近の邦楽は低音が多く使われているので、これぐらい低音が出ている方が聴き応えがあるだろう。
低音がよく出て、人の声がよく聴こえるので、音楽だけでなく、映像を見るのにも向いている。大画面のタブレットでこのスピーカーをステレオで使えば、お風呂場が映画館になる。
縦置きにして、スピーカーを聴く人の方向に向け、指向性を強くするのをまずはお勧めする。横置きにして、音の出る方向を上にすると、聞く場所を選ばなくなる。空間の広がりがよくなるので、Apple MusicやAmazon MusicDolby Atmos対応音源やライブ音源にも向いた起き方だ。
さすがにサイズの問題から、大音量にすると、音の歪みが出てくるので、音質重視なら屋内での利用が理想だ。もちろん防水防塵モデルなので屋外での利用は問題ない。

利点

・とにかく音が良い。1台だけでも音の良さはわかるのだが、小さいのにしっかりした低音が出る。声が特に聞き取りやすい
・アプリに対応しており、イコライザーで音をいじれる
・CODECがAAC / SBC 対応

難点

・残りのバッテリー量がアプリからしかわからないこと。
・他モデルと比べると少し大きめ。
・値段も定価3,980円と少し高い。ただセール時には3,000円を切る。

※レビュー
『Anker Soundcore Select 4 Go』レビューチェック ~新定番となりそうな手のひらサイズのポータブルBluetoothスピーカー | ヲチモノ

Xiaomi サウンドポケット


安さで人気が高い機種。定価は2,980円のようだが、1,990円で売っているところしか見たことがない。縦置きにも横置きにも対応しているが、縦置きする場合は置く場所に注意だ。
起動音が爆音だと言われていたが自分が買ったものはそこまでではなかった。

利点

・アプリで音のイコライザーがいじれる
・小型な割に低音が出る

難点

・CODECがSBCのみ
・電源ボタンが押しづらい
・色が一種類
・浴槽のように中身が空洞のところや、薄い机などにパッシブラジエーターが底になる縦置きで置くと低音がすごく共振してしまう。横置きなら問題ない

※レビュー
『Xiaomi サウンドポケット』レビューチェック ~2,000円を切るIP67防塵防水&TWS対応のポータブルBluetoothスピーカー | ヲチモノ

Funlogy Portable Mini


安価でステレオ接続できる300g以下の小型のBluetoothスピーカーは無名中華ブランドしかなかったところに登場した製品。ビルドクオリティが高く、しっかりした日本語の説明書が入っているなど、製品としての質が高い。Funlogy Portableという上位モデルもある。
音質的には後発に負けてしまっているのが残念だが、樽型のデザインは据え置きするには良いだろう。また、AUX入力ができるという他にない特徴もある。

利点

・カラーバリエーションが多く、デザインが良い
・CODECがAAC / SBC 対応
・AUX入力がある

難点

・アプリがない
・低音は他機種に比べると少し弱め

LDACで再生時間が6時間と長いワイヤレスイヤホンEdifier NeoDotsがプライムセール(本日7/14まで)で発売時価格から約1/3の4,990円


強いこだわりがなく、ワイヤレスイヤホンが欲しいと思う人には、EarFun Air Pro 4を買っとけ!と言っていたのだが、まさかの伏兵が現れた。発売時15,980円のEdifier NeoDotsがなんと4,990円にまで値下げしているのだ。売れ行きが悪いせいか、4月から1万円を切る価格で販売されるようになってはいたが、まさか5000円を切るとは思わなかった。
もともとEarFun Air Pro 4より高価格帯の製品だけあって、高性能であり、他の製品にない特徴がある。

LDAC接続でも再生時間が長い

何より素晴らしいのが、ノイキャンON + LDAC接続で6時間再生できることだ。 ワイヤレスイヤホンの公称再生時間はSBCやAACのように再生時間が一番長くなるCODECの接続であることが多い。これが高音質のLDACでの接続になると公称の半分近くなってしまい、高級機種でもノイキャンがONだと再生時間が4時間を切ったりするものもある。
1日外出し、電車(湘南新宿ライン)の中で、ずっとEdifier NeoDotsをつけている状況で試したが 、LDAC接続のノイキャンON / 音量50%ほどで6時間再生できた。以前自宅で同様の条件で再生テストをした時は7時間を過ぎても、バッテリーが残っていたので、ノイズキャンセルの動作量によって再生時間が変わるのかも知れない。
iPhoneAAC接続なら10時間以上保つと思われる。

高いノイズキャンセル性能

電車の中のような低音が多い騒音はかなり低減された。動画でのテストだが、新幹線の車内音もかなり低減された。ノイズキャンセルは人間の声にはあまり効かないのだが、それでも音量低下は望めるので、飲食店内での利用も快適だった。
ノイズキャンセル性能をEarFun Air Pro 4と比較したが、NeoDotsの方が性能が上だった。ノイズキャンセルの性能が良いと、うるさい環境でも音量を下げて聴けるので耳に優しい。

LDACでマルチポイント接続可能

最近の機種だとマルチポイント接続機能は当たり前のようについているのだが、LDAC対応機種はLDAC接続だとマルチポイント機能が使えない機種が非常に多い。EarFun Air Pro 4はLDAC接続時はマルチポイントが使えないが、この価格帯の製品だと同じ仕様のものがほとんどだ。aptX adaptiveだとマルチポイント接続できる製品もあるが(EarFun Air Pro 4も可能)、aptX adaptiveに対応したTWSは少ないし、対応スマホも少ない。一番普及しているハイレゾCODECであるLDACだとマルチポイントの恩恵が受けられるのは嬉しい。
他にLDACでマルチポイント接続可能な機種として、SONY WF-1000XM5やTechnics EAH-AZ100など、ハイエンドの製品が多い。Technicsはエントリーモデルも対応していて珍しい。安価な製品では、Xiaomi Redmi Buds 5 Proがある。1万円を越せる製品では、Anker Sound Core Liberty 4 Proは当初できなかったが、ファームウェアのアップデートで可能になった。

音質

多機能でも音質が大したことがなかったりすると困るが、このイヤホンはバランスド・アーマチュアドライバーとダイナミックドライバーを各1基ずつ搭載しているおかげでクリアな高音と迫力ある低音が両立している。特に女性ボーカル+低音がよく聴けるので、最近の邦楽やK-POPは満足できるし、アコースティックな曲も、ギターなど弦楽器の音色の響きが良い。
イコライザーの設定は重低音がお勧めだ。重低音でも高音が弱くなるということもなく、いい感じのドンシャリになる。
EarFun Air Pro 4も音質は良いのだが、高音のクリアさで違いがある。アコースティックな楽曲や女性ボーカル曲が気持ち良く聴けるのはEdifiierだ。

ワイヤレスイヤホンで求められる機能が全部入っている

ハイエンドモデルなら当然装備しているが、1万円を切る低価格のワイヤレスイヤホンで省略されやすい機能として、装着検知やワイヤレス充電が挙げられる。EarFun Air Pro 4も装着検知、ワイヤレス充電の機能があるため、隙がない全部入りといわれる。

操作はクリックで

TWSで多いタッチ操作ではなく、感圧センサー式の本体を指で押さえるクリック形式だ。おかげで誤動作は少ない。

Rが赤色で表示されているので左右がわかりやすい

難点

少し重くて本体のでっぱりが大きめ

複数のドライバーが入っているせいか、本体から出ている部分が少し大きく、TWSは本体重量5gが標準なところ、重さも1gほど重い。とはいえ、8gのDENON PerL Proに比べたら、全然装着感は良いだろう。耳が小さい人は要注意だ。

1クリックの操作のみカスタマイズができない

1クリック以外の2クリック、3クリック、長押しのカスタマイズはできるので、大きな不満ではないが、完全に自由にできないのは微妙なストレスだ。

LDACの音質優先モードは機器によっては不安定さがある

POCO F6での接続は問題ないのだが、タブレットのALLDOCUBE iPlay 50 Proでは時々接続が不安定になった。LDACの音質優先モードでの接続が不安定になるのは、大抵の製品で起こるので、この機種に限った難点ではないのだが。

他の人によるレビュー

Edifier製品は発売時にブロガーやYouTuberに多数提供してレビューが多く書かれるのだが、発売当時ではなく、少し経ってからだったせいかレビューは少ない。TWSはガジェットレビュアーがよくレビューするが、音質面での評価が信用できるイヤホンに詳しい人のレビューを紹介する。


追記

自分のプッシュで、このイヤホンを買ってくれた人の感想をリンク。