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最近はオーディオブログです

小田嶋隆氏の変節

カナリヤたちの謝罪中継:日経ビジネスオンライン[↑B]
小田嶋隆氏のSMAP解散騒動について触れたコラムで

カナリヤたちの謝罪中継 (5ページ目):日経ビジネスオンライン[↑B]
わかっている。
どうせ

「夢を売る人間は夢なんか見ちゃダメだってこった」

みたいなことを言う若い人たちが、コメント欄にきいたふうなことを書くのだろう。

私自身、夢多き若者だったわけではない。
それどころか、私は他人の夢に水をかけることに熱中していた組の若者だった。

と書いていて、ちょっと感慨深かった。
小田嶋隆氏といえば、最近の日経ビジネスオンラインのコラムでしか知らない人がもはや大半だと思うが、デビューした頃、世に出回る正論に対して、ちょっと斜めの視点で皮肉や嫌味っぽく語ることを芸風としていた人だったのだ。現在のスタンスは「正論をちょっと斜めの視点で肯定的に語る」だと思うのだが、今から見ると、過去の芸風は呉智英氏や大月隆寛氏などに通じるものがあった。
そんな「他人の夢に水をかけることに熱中」していた人が、他人の夢に水をかける人間に対して、苦言を呈すようになる。別に変節を批判しているのではなく、年を取るってこういうことなんだろうなーと思ったのであった。ちなみに、男女ネタは昔とあんまり変わってないと思ってる。

デビュー作の『我が心はICにあらず』はKindleで「小田嶋隆全集」として出ている。「全集」と銘打たれているけど、果たして続きが出るのかどうか気になっている。