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『ようこそシネマハウスへ』が生み出すキャラの実在感

はてなブックマーク - スクリプトが生み出すドラマではなく、AIが生み出すドラマこそ、自分の考えるゲーム的リアリズム : ARTIFACT ―人工事実―

id:enemyoffreedom ゲーム, 評論 スクリプトでも同種の感動はあったりするので見せ方や分岐の問題じゃないのと思う"ようこそシネマハウスへ"信者

好きなエロゲーは?と聞かれると『ようこそシネマハウスへ』と答える人間なので反応してみる。*1
確かに『ようこそシネマハウス』の面白さは、AVGやノベルゲーとは違うタイプの面白さだった。AVGやノベルゲーだと全ルートを把握することは可能だけど、『ようこそシネマハウスへ』は複雑なのでゲームの全貌がすぐ見える訳ではない。
各キャラとは、小さなイベントが起きるぐらいだが、多数のキャラが出てくるため、総合的には多数のイベントを経験することになる。各キャラごとのイベントはそんなに用意されている訳ではないから、複数回プレイして、同じキャラに遭遇すれば、このキャラはこういう事を言うというのがわかってくる。
これが普通のAVGなら、同じルート上で同じことを言うキャラでしかないが、映画制作が目的というシミュレーションであるため、まったく同じ展開になる訳ではない。展開が違うために、キャラの発言の文脈が違うことがある。これが、キャラの実在感を出しているのではないだろうか。おお、リピートすることによって生まれるゲーム的リアリズム!
とはいえ、ゲームのおぼろげな記憶を元に書いており、的はずれな可能性もあるので、話半分に読んで欲しい。
まめちしき。
アーティスト・インタヴュー〜Part 11 手工芸テクノ歌姫、RIKAさん - [テクノポップ]All About[↑B]
『ようこそシネマハウスへ』の名称は企画をしたさっぽろももこ氏がRIKA名義のミュージシャン時代に出した最後のシングル『ようこそシネマハウスへ』からきている。
テクノポップミュージシャンとしてのさっぽろももこ - ARTIFACT@ハテナ系[↑B]
自分が知ったのは2004年と遅いんだけどね!

映画館そのものというより、プラネタリウム、水族館、秘宝館…箱庭的な世界ならなんでもすきなんですけどね。まあ、こういうのって80年代ニューウェイヴ風のベタな嗜好かもしれませんが(笑)。でも特に映画館は「閉ざされた空間の中で、人々が外の世界とはまるで関係のないひとつの架空の物語を見つめている」という状況が浮き彫りにされているわけで。そういう部分がなんかグッとくるのです。非論理的な説明でスミマセン。

インタビューからの引用だが、なぜ「映画館を舞台にしたのか?」ということに対する解答になっている。

*1:「一番好きなエロゲーは?と聞かれたら、迷わず『ようこそシネマハウスへ』と答えるPC-98世代の処世術。あんまりどぎつい陵辱ものとか答えても引かれそうだし、かといってセンシチブな泣きゲーとか挙げるのも年齢的にきつい。だからちょっと有名な隠れた名作を出す。これ。さすがですね」と言われたことが(笑)