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スマートフォンは20年ぐらい前のパソコンと似ている/モバイル向けCPUの歴史

ウィルコムファン W-ZERO3: 第3回:モバイル市場を牽引しているのは誰?/W-ZERO3の心臓部「CPU」のヒ・ミ・ツ - 第3回[↑B]

漆原:今のスマートフォンの状況は、20年前くらいのパソコンの状況と似ているかも知れませんね。当時は、目的意識がはっきりした「ワープロ」と、目的意識がはっきりしない、いわゆる普通の「パソコン」がありました。パソコンは、もともと特定の使い方(目的意識)を満たすために作られているわけではなく、「個々の目的に必要なソフトを(後から)入れてください」と、ユーザーに使い方の判断を委ねたわけです。
今の携帯電話とスマートフォンの棲み分けはちょうど昔のワープロとパソコンの関係によく似ていると思うのです。つまり、携帯電話の機能というものは最初からソフトが殆ど内蔵され、使い方(目的)が明確なのに対して、スマートフォンはユーザの個々の使い方により機能を広げられるという形で、ユーザの判断に委ねています。スマートフォンは、このような「パソコン」と同じ本質を目指しているわけなのですが、こうした端末は、先端を走るユーザーには制約がない分、使いやすくて楽しいけれど、普通の人から見ると、「どうすれば携帯電話みたいに簡単に使えるの?」と戸惑いを招くこともあるのでしょうね。

「携帯電話=ワープロ」「パソコン=スマートフォン」という発想は確かにと思った。
ウィルコムファン W-ZERO3: マーベルってどんな会社?/W-ZERO3の心臓部「CPU」のヒ・ミ・ツ - 第1回[↑B]
ウィルコムファン W-ZERO3: 世界中で一番あふれている“石”はARM/W-ZERO3の心臓部「CPU」のヒ・ミ・ツ - 第2回[↑B]
ARMやらIntel Xscaleやら複雑なモバイルCPUの歴史解説は参考になった。
ウィルコムファン W-ZERO3: マーベルってどんな会社?/W-ZERO3の心臓部「CPU」のヒ・ミ・ツ - 第1回[↑B]

漆原:ええ。インテルはすでにパソコン関連のほか、交換機に至るファイバー系などの(有線)通信、携帯電話、PDAなど、実に幅広い分野でプロセッサ事業を手がけていました。XScaleプロセッサ関連事業はインテルのプロセッサ・アーキテクチャとしてはパソコン向けのプロセッサに次ぐ基幹のアーキテクチャの1つにまで成長していました。しかし、最近インテル全体のビジネスが伸び悩みの時期にさしかかり、事業を集約して資本投下を集中させる必要に迫られていたのです。インテルはそこで、本業としてパソコン系の事業に特化していく選択をしました。マーベルは、そのうちの携帯端末のネットワーク系事業をインテルから買収したわけです。昨年(2006年)のことです。

いまいちよくわからないのが、インテルIntel XScaleをマーベルに売却したのに、Atomというモバイル向けCPUを開発しているところ。AtomWindows本家が走るx86系(IA-32アーキテクチャー)ということで、あくまでパソコン系のCPUというところなのかも。将来的に高性能なモバイル端末の需要が高まると考えているけど、ARM系列のCPUとx86系のCPUの両方で開発するより、一本化すべきということか。デジタル家電向けのCanmoreというx86系のCPUも開発しているし。
後藤弘茂のWeekly海外ニュース - IntelのAtomプロセッサとSoC戦略[↑B]
笠原一輝のユビキタス情報局■ ViivからCanmoreへと主力製品を切り替えるIntelのデジタルホーム事業[↑B]
そういえばすっかり忘れられているけどViivとかあったな…。インテルがプラットホームを提唱しても、大体Viivのように歴史の彼方に消えていくのばっかりな印象。