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山崎貴監督作品には過去がない

『ALWAYS 三丁目の夕日』の舞台は、連合軍の占領が1952年に終わって、まだ5年程度の1958年(昭和33年)で、様々な事件などもあった騒乱の時期だと思うのだが、映画の中からはそういった空気は感じない。過去からの繋がりがないという点で、あの映画はファンタジーなのだろう。
もちろん、これは原作がそうだからというのもあるのだが、もしかすると山崎貴監督の個性であるのかもしれない。山崎貴監督の過去作品である『ジュブナイル』『リターナー』はどちらも未来からきた人間たちの話だ。そこには過去はない。