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『秒速5センチメートル』のDLP上映を見た

秒速5センチメートル 通常版 [DVD]

秒速5センチメートル 通常版 [DVD]

シネマライズの上映では画質に不満があったので、ライズエックスで行われているDLP上映を見に行った。以下、フィルムはシネマライズの上映、DLPはライズエックスの上映で。
デジタルは当然だが、全域に渡ってフォーカスが合っているのが気持ちいい。フィルムだと全体がボケ気味で、煙がかかっているシーンや、手前や奧の背景のフォーカスがはずれていて、ボケ味がかっているシーンでも、ボケ部分との差が少ない。それがDLPだと、フォーカスが合っている部分とぼやけている部分の差がきっちり出ていた。また、雪や桜の花びらなどの細かくて動くもののの精細感が増している。
新海氏といえば、光の入ったコントラストの強い背景が印象的で、デジカメでいうキヤノンっぽい記憶色だと言われたりするが、DLPではコントラストがくっきりした絵を見せてくれるため、背景がより魅力的に見えた。また、手紙などで紙がよく出てくるが、フィルムに比べて、紙の影の微妙なグラデーションがよくわかった。
やはりデジタル作品はDLP上映で見るべきだというのを実感。これがDVDになると映像の情報が約1/4になってしまうのかと思うともったいない。はやくHDメディアで登場することを期待したい。
ちょっと残念だったのが音響で、ライズエックスはどうも後ろのスピーカーがなくてサラウンドになってなかったこと。
そういえば、1920×1080のフルHDで制作された劇場アニメってあるんだろうか? 『イノセンス』は1440×1024だそうだし。調べてみたら、DLP上映された『千と千尋の神隠し』は2048×1108だそうなので、フルHDといえる。
ちょっと携帯の使い方に注目して見ていたんだけど、2話だと送信メインで、3話は受信メインになっているのに気付いた。どういう意味なんだろう。
なつみかん@はてな - 「秒速5センチメートル」HDデジタル版見ました[↑B]
クロノス・クラウン - 記事 - セミナー スタジオジブリの3D作法〜平成狸合戦からハウルの動く城まで〜 感想[↑B]
野良犬の塒: AV WatchにBlu-ray版『イノセンス』レヴュー[↑B]
http://plaza.bunka.go.jp/museum/article/comadori/18.html
http://plaza.bunka.go.jp/museum/article/comadori/20.html
http://plaza.bunka.go.jp/museum/article/comadori/21.html
http://plaza.bunka.go.jp/museum/article/comadori/22.html
DOMINOに関する押井氏のインタビュー。最終的にフィルムに持っていくというのを重視しているそうだ。あと、押井氏がDOMINOのある外部のプロダクションなど、やたらと外部に通うことになった、アニメ制作は完全内部ではなく、こうした外部が必要という話など。