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最近はオーディオブログです

ひっそり書いているんだから言及されても…という人

モヒカン族 - MOHI-FACT - 断片部に書いたことを批判されても…[↑B]
で書いたことと重なるんだけど。
「俺とおまえは違う問題」の根は「ネガティブ言及するな問題」だよね[↑B]

これは僕の経験則なんだけど、「ひっそり書いているんだから言及するな」と言うスタンスが見え隠れするブログには、「私は何かに対して批判するけど、このブログはひっそり書いているんだから言及しないで」という謎のローカルルールを訴える所が多いです。自分は他人に噛み付きたいけど、自分は噛み付かれたくないために作り上げている身勝手なルール、こんなルールは当然守られるはずもない。

こういう人を見かけるともうニヤニヤが止まりません! 「全力で観察せよ!」
自分の個人的な体験とそれに関する感情や考察などをブログで書いたとする。それに対して、誤読をされたり、筆者の意図を想像した上での批判をされたりして、愚痴を書くのはわかる。これは本人内で完結している話題といえるが、そういう話題に対して、他人が言及すると的はずれになりやすい。
ただ、ネットでよく見かけるのは、他人のブログの記事などへの言及をしておきながら、それに対して批判されると「ここは私のプライベートな日記です! そこで書かれたことを批判されても困ります」みたいな事を言う人だ。これは、他人に言及しておいて、自分は言及されたくないという点が批判される。でも、こういう人ってこの事を指摘しても、特に問題だと思わないみたい。


http://anond.hatelabo.jp/20070607221700
http://anond.hatelabo.jp/20070609010734
これに関連して。最近、自分のことが匿名ダイアリーで批判されていたんだけど、皮肉や椰揄も罵倒と同じで他人への攻撃という点で同じだという意見だった。
皮肉や椰揄を駆使する人は確かに性格が悪いだろうが、対話はできる。でも、上に挙げたような「ひっそり書いているんだから言及するな」という人や他人の痛みに鈍感で自分の痛みに敏感な人とは真剣に対話しようとしても無駄に終わることが多い。ただ、これは自分の経験則なので実感がないならしょうがない。えっけんさんも「僕の経験則なんだけど」とことわりをいれてるように。
この対話が無駄に終わることが多い人は、言うなれば「公平さを重視しない人」ではないだろうか。公正さを重視していなくても、強力な支持者は生まれたりもする。いや、むしろ公平さがない方が狭いながらも強力な支持が得られるのだろう。DQNモテ。
支持や共感されない相手に理解されたいのなら公平さは重要なんだけど、そういう相手に理解されなくてもいいというのなら、公平さは邪魔にしかならない。自分は、意見が違う人にでも理解はしてもらいたいから、公平さを重視している。


「俺とおまえは違う問題」の根は「ネガティブ言及するな問題」だよね[↑B]

なのにこれを実行しないのは、「個人的な日記だから」という批判回避理由を用意しながらも、共感の意思表示や賞賛は大歓迎で、その受け口を残しておきたいからだろうなぁ。

これを見て、オオツネさんがよく書く同人ニーズの話を思い出した。同人ニーズの場合は嗜好だけど。
void GraphicWizardsLair( void ); // はてなダイアリー - ひとりごと。:「そういう同じ嗜好の人には見られたくても一般人には見つかってほしくない同人ニーズ」[↑B]

「同好の士だけが見てくれるWebサイト」「自分の書いたことの揚げ足を取ったり、ややこしい批判メールを送ってくるようなウザい奴に粘着されないWeb サイト」っていう、自分こそ勇者だよ主人公だよ最後にはヒロインが全員自分に惚れていて当然だよ、というファミコン世代にピッタリな「全人類総貴族」というニーズを満たす技術は必要なのだと思った。
そういう意味でAOLとかみたいな囲い込み戦略を取ったりして、客の傾向をフィルターしたり。
さて。
純粋なハッカーというか技術者は、オープン思想に恩恵を受けて「公開したくないよ。誉めてくれる人だけ読んでくれ」という貴族思想はあまり認めたがらない傾向があるから。
どっかの商売人が「この貴族層を取り込めば商売になる。つきましては技術者を金で丸め込んで、誉めてくれる人しか読めないWebサイト支援技術を開発させよう」と行動しないと、貴族層に取ってはあまり事態は進展しないかも。

その後、mixiやVoxなどのようにアクセス制限技術は発達してきたんだから、こういう思考を持っている人にはそこそこ住みやすくなったと思うんだけど、現状では特定個人を許諾しないといけないので匿名性が低い。だから、もっと匿名性の高い閲覧制限システムが望まれているのかもしれない。自分は別に欲しい機能だとは思わないが。